中村 彰一郎 院長の独自取材記事
航空公園オアシス歯科クリニック
(所沢市／航空公園駅)
最終更新日：2024/04/15
西武新宿線・航空公園駅から徒歩5分。「航空公園オアシス歯科クリニック」は、院長の中村彰一郎先生が、2021年に生まれ育った地で開業したクリニックだ。中村院長は、クリニックで診療を行う傍ら、大学で非常勤講師としても働いている。当初は研究の道を志していたという中村院長は、日々移り変わる知識に目を配りながら、医学的な根拠に基づいた治療の提供に努める。「研究の道から臨床に切り替えたのは、患者さんを笑顔にしたいから」と語る中村院長は、やわらかい雰囲気と穏やかな話しぶりで、患者の不安を解きほぐす。そんな中村院長に、診療方針や患者への思いなどを聞いた。
（取材日2023年10月3日）
生まれ育ったこの場所で、幅広い世代に寄り添いたい
開業から2年ほどたちますが、開業の経緯を教えていただけますか？
大学を卒業して、大学の付属病院で勤務したり、非常勤講師として学生に教えたりしながら、クリニックでの勤務も経験しました。いついつに開業したいという明確な希望があったというよりは、いつかは……と検討していた感覚なのですが、タイミングとご縁が重なって、2021年に開業しました。このエリアは私自身が育った場所でなじみもありましたし、ファミリー層から一人暮らし層まで、幅広い方が暮らしている地域ですので、ここでなら地域の中で日常に寄り添えるクリニックがつくれるのではないかと考えました。
どのような患者さんが多いのでしょうか。
比較的高齢の方が多い傾向はありますが、小さなお子さんから大人まで、幅広い世代の患者さんにお越しいただいています。この地域にお住まいの方が中心で、診療時間も19時までと長めなことから、働いている方でもお越しいただきやすいと思います。近辺には官公庁もありますので、公務員の方もいますね。中には、お子さん連れで来てくださったり、きょうだいで通ってくださったりと、家族ぐるみで来てくださる方もいます。主訴としては、メンテナンスやクリーニング、虫歯の治療、入れ歯でいらっしゃる方が多い印象です。私の専門は保存修復で、歯を残しておいしく食事を楽しめるように、歯周病をはじめとする予防や、歯を残すためのケアに注力していますので、患者さんのニーズとも合っていると感じています。
インテリアなど、開業時にこだわったポイントはありますか？
院内は、明るい雰囲気で、リラックスしながら診療を受けられるような空間にしました。温かみのある空間になっていますので「クリニックに行くのは恐い」という方にも、安心していただけると思います。私自身が子ども好きということもあり、キッズスペースも用意しています。お子さんは、親御さんの治療を遊びながら待てますので、ご家族連れでも気兼ねなくご来院いただければ幸いです。また当クリニックは、段差のないバリアフリー設計です。院内にはスロープがあり、車いすの方でも移動しやすい空間となっていますので、ご安心いただけると思います。一つ一つは小さなことかもしれませんが、少しでも通いやすいクリニックにしたいという思いで考えましたので、あまり構えずにご来院いただけるとうれしいです。
適切な診療で笑顔になれる場所をめざして
先生の診療方針について教えてください。
私はもともと、研究の道に進もうかと考えていたのです。ですが、実際に患者さんと接するうちに、考えが変わっていきました。私は人が好きで、子どもの頃から周りの人が楽しく笑ってくれることに幸せを感じていたのです。実際に診療に携わって、自分の根っこにある幸せを思い出したことで「自分の診療で患者さんを笑顔にしたい」という現在の診療方針が生まれました。あとは、しっかりとした医学的なエビデンスに基づいた治療をすることですね。医療は日々進歩していきますから、歯科医師として、きちんと知識をアップグレードしながら、患者さんに根拠のある治療を提供したいと考えています。その点は、大学の付属病院に勤務していて、論文を読む機会が多かったことが影響しているかもしれません。歯科医師として自信を持って提供できる治療で、患者さんを笑顔にしたい。それが私の診療方針であり、やりがいです。
患者さんと接する時に、心がけていることを教えてください。
初めてお越しになる患者さんは、皆さんとても不安そうな顔をしています。私がめざすゴールは笑顔になっていただくことですので、まずは「恐くないですよ」とお伝えするところから始めるようにしています。クリニックに行くのが好きな方はあまりいないと思いますので、少しでも安心していただけるように、スタッフ一同、やわらかい雰囲気づくりを心がけていますね。また、どのような時もわかりやすく説明することを心がけています。治療にもポリシーがありますから「今このような症状だからこういう治療が必要で、治療をするとどうなるのか」ということを説明して、患者さんご自身がきちんとイメージした上で納得できるように、丁寧に伝えるようにしています。結構、雑談も多いんですよ（笑）。初診は30分ほど時間を取り、患者さんが不安そうだなと思ったら、ゆっくりお話を聞きながら、リラックスしていただけるように努めています。
印象に残っている患者さんとのエピソードはありますか？
私は患者さんに怒ることは絶対にしないのですが、患者さんのためを思って、強めに伝える方針の歯科医師もいると思います。でも、そうした言葉や経験が患者さんの中に思いのほか深く残っていることがあるのです。以前、来院された時から、すごく怖がっていた患者さんが、診療後に泣きながら「ありがとう、恐くなかったです」とおっしゃったことがありました。そのときは、しみじみうれしかったですね。恐くない診療を提供できたこともそうですし、勇気を出して来てくださった患者さんに喜んでいただけたことが、とても印象に残っています。当院での診療でも、怖くない診療を大事にしていこうと思います。
家族ぐるみで長く通える、地域に根差したクリニック
毎日お忙しいと思いますが、趣味や息抜きの時間はありますか？
実は、結構多趣味なんです（笑）。昔から料理をするのが好きで、イタリアンや中華料理をよく作っています。アラビアータとか、トマト系のパスタをよく作りますね。あとは、大学時代にはバンドを組んでいたので、楽器を弾いたり、ロックとジャズをメインに音楽を聞いたりもします。下手の横好きかもしれませんが、興味があることにふれてみて楽しむ時間が、私にとって良いリフレッシュになっていると思います。
今後の展望について教えてください。
まだ開業して2年ほどですので、今後はより地域に根差したクリニックをめざしていきたいですね。地域の方にとって身近な存在としてなじみながら、小さなお子さんから高齢の方まで、長く寄り添えるクリニックにしていきたいと考えています。今のホームページは自分で作ったのですが、最初に作ったままの部分もありますので、少しずつ充実させていきたいですね。地域の方に親しんでいただくためにも、まずは日々の診療に励んでいきたいと思います。
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
「クリニックに行かないといけないとわかってはいても、怒られるのではないかと思って不安になる」という方は、たくさんいらっしゃいます。当クリニックは、患者さんにとって美容院に行くような感覚で、気軽に通える場所でありたいと考えています。定期的にメンテナンスをしていくことで、お口から全身の健康や生活の質を上げていくことも期待できます。初診ではしっかりと時間を取ってお話を伺いますし、一方的に怒ることもしませんので、安心してご来院いただければと思います。「ちょっと行ってみようかな」というお気持ちだけ携えてくだされば、どのような状態でも改善していくためのお手伝いをします。まずは遠慮せずに、お話をしに来てもらえるとうれしいですね。当クリニックは現在、予約を電話で受けつけていますので「行ってみようかな」と思われたら、お気軽にお問い合わせいただければ幸いです。
