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東條 悠史 院長の独自取材記事

とうじょう歯科

(新潟市西区/青山駅)

最終更新日:2021/10/12

東條悠史院長 とうじょう歯科 main

2021年6月、新潟市西区に開院した「とうじょう歯科」。関屋出身の東條悠史院長は、埼玉県の明海大学歯学部を卒業後、地元での開院を志し、Uターン。新潟大学医歯学総合病院歯科総合診療部での臨床研修を経て、県内のクリニックで勤務医として経験を積んだ後、開院に至った。同院は、地域住民が気軽に頼れる「やさしい歯医者」をめざしているとあって、木製のブランコがある芝生の庭を臨む待合室をはじめ、バリアフリーの院内は明るく安らげる雰囲気だ。ホスピタリティーを重視し、患者の側に立った治療を心がける東條院長。ひいきのサッカーチームの話など患者と何げない会話をするのが楽しみだという気さくな一面ものぞかせた。

(取材日2021年9月7日)

ホスピタリティーを第一に「やさしい歯医者」をめざす

木製のブランコのある芝生の庭が目を引きますね。

東條悠史院長 とうじょう歯科1

そうですね、敷地内の庭にブランコを設置しました。ここでは、お子さん連れの患者さんが診療の合間に遊んだり、診察後に子どもさんが遊んで帰ったりしています。じつは、この庭にこだわって建物もL字型に設計しました。小学校の通学路にあるので、診療と関係なく、通りがけに庭で遊んで行ってほしいと思ったんです。歯科医院は子どもさんには怖いイメージですが、気軽に立ち寄れる場所にしてハードルを下げたかったからです。また、治療前の緊張を和らげたり、お子さん連れの患者さんが待ち時間に利用できるよう、待合室の角にキッズスペースを設けました。子どもの患者さんには、「よく頑張ったね」ということで、帰りに受付に備えつけのカプセルトイで遊んでもらい、気分が上がる工夫もしています。

居心地の良いクリニックをめざしているのでしょうか。

当院のコンセプトが「やさしい歯医者」で、多くの人が歯科医院に抱く「痛い」「怖い」というイメージを少しでもなくすために、ホスピタリティーを第一にしています。駐車場から入り口まではなだらかなスロープを設置し、院内も完全バリアフリーです。また、仕切りを設けた半個室と完全個室の2タイプの診察室を用意し、プライバシーを確保した上で、リラックスして治療を受けていただけるようにしています。ハード面だけでなく、ソフト面も大切なので、スタッフには、常日頃から患者さんへの接遇について話して聞かせています。言葉遣いや、物を渡すときは必ず両手でとか、なるべく笑顔で、といった感じです。最初に勤務したクリニックの院長がホスピタリティーを重視されていて、接遇の素晴らしさが有名なテーマパークのスタッフ教育に関する本なども勧められ、自然とホスピタリティーの大切さが身についていったんです。

どのような患者さんが来院されますか。

東條悠史院長 とうじょう歯科2

ほとんどが近所にお住まいの方で、今のところ女性が多めですが、バランスよく幅広い年代の患者さんが来られます。また、検診での来院が多いですが、痛みや不調を訴えて来られる方など、さまざまです。新しくできたので開院を待っていたとおっしゃる方や、建物を見て足を運んでくださる方もいらっしゃいます。

患者の立場から最適な治療法を考える

治療する上でのこだわりをお聞かせください。

東條悠史院長 とうじょう歯科3

歯科治療はわかりづらいので、よく説明して、患者さん自身に納得いただいた上で治療をすることが大切です。エックス線検査の結果や口内環境、治療内容などをタブレット型端末を使って説明したり、診察室でモニターに口腔内カメラの映像を映しながら説明するなど、わかりやすい説明を心がけています。じっくり患者さんのお話を聞き、一緒に治療計画を考えることができるように、カウンセリングルームも設置しています。同時に、患者さんの立場に立つことも意識しています。例えば、同じような症状でも、仕事で忙しくて時間が取れない方や持病がある方など、患者さんによってベストな治療法が異なる場合があります。また、じっくり説明を聞いた上で自身で選択したい方もいれば、ある程度の説明だけで治療法はお任せという方もいます。患者さんごとに、何を求めているか、どうするのが良いかを見極めて、説明の仕方を変えたり、治療法の選択肢を提示しています。

力を入れている分野はありますか。

予防歯科に力を入れています。なるべく歯を削らず、抜かない最小限の治療をめざし、定期的に検診してメンテナンスや早期発見の大切さを患者さんに伝えています。歯科医院は歯を削る場所ではなく、歯をクリーニングする場所と思ってもらえるのが理想です。虫歯になりかけの歯を修復する働きを促すためのフッ素塗布や、普段の歯磨きでは落としにくい歯垢や歯石、細菌を取り除く専門的なクリーニング、歯周ポケットの中の歯垢や歯石を取り除くスケーリングやルートプレーニングも行っています。歯周病管理システムを用いて、患者さんのデータ管理や歯周病リスク分析を行い、適切なメンテナンス時期の提案もしています。開院前に勤務した2ヵ所のクリニックの院長が歯周病がご専門だったので、予防医学にも通じて、なおかつ全身の健康状態も左右する歯周病の予防・治療にも関心があり、かつての上司が主催する月1回の勉強会にも参加しています。

院内の感染症対策はいかがですか。

東條悠史院長 とうじょう歯科4

来院時の手指消毒、マスク着用の徹底、密集・密接・密閉の回避、患者さんとスタッフの体温チェック、フェイスシールド・ゴーグルの着用、診療室内を患者さんごとに清掃するなど、日本歯科医師会からアナウンスされている対策に対応しています。また、半個室や個室の診察室、治療中に飛散する唾液や粉塵を吸い込む口腔外バキュームを採用したり、使用済みの器具を個別パックに入れてオートクレーブ(高圧蒸気減菌器)で減菌するなど、衛生管理も徹底し、感染症対策に努めています。

地域住民が最初に頼れる歯科医師になりたい

この仕事をしていて良かったと思えるエピソードはありますか。

東條悠史院長 とうじょう歯科5

長期にわたる大がかりな治療が必要な患者さんが、途中で離脱しそうになってしまったときに、しっかりカウンセリングすることで、離れてしまったイメージを擦り合わせて、最後まで治療できたことが印象に残っています。それから、その患者さんが趣味のバラの栽培についてお話ししてくれて、お庭を見せていただいたり、それをきっかけに自分でもバラ園に出かけたりしました。そんなふうに、治療以外の話題で患者さんと打ち解けたお話ができるのも、この仕事をしていて良かったなと思うことです。

プライベートでの楽しみを教えてください。

趣味は多いほうだと思います。高校卒業までサッカー部に所属していて、今は観戦のみですが、地元のプロサッカーチームの応援が楽しみです。あと、音楽が趣味です。子どもの頃にピアノを習ったのが最初で、大学時代は駅前で路上ライブをしたり、数年前までは社会人バンドを組んでいました。院長室にはギターが置いてあります。家で弾くと妻に怒られるからなんですが。そのほか、星座が好きで、子どもが生まれてからは行けていませんが、妻と星空観察や、胎内自然天文館に出かけたりしていました。今は、クリニックの庭の芝刈りが、無心に黙々とできるので、つい没頭してしまい、新たな趣味になりそうです。でも、やはり一番は育児です。何より子どもの成長が楽しみで仕方ありません。

最後に、患者さんへのメッセージをお願いします。

東條悠史院長 とうじょう歯科6

当院は、地域の皆さんにとって、歯のことで困ったら、一番最初に行けるような場所でありたいと思っています。虫歯治療や歯周病治療、口腔外科や義歯作製など、一通りの治療はできますし、必要な患者さんには、さらに専門的で高度な治療が可能な医療機関への橋渡しもできるので、まずは気軽に相談に来ていただけたらと思います。歯科医院は、どうしても足が向きにくい場所ではありますが、不安を取り除いて、少しでも行きやすい場所だと思っていただけて、さらに、ご家族やお友達に「あの歯医者さん、行きやすいよ」と言っていただけたら、うれしいです。

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