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薬師寺 忠幸 院長の独自取材記事

ウェルネストクリニック

(渋谷区/渋谷駅)

最終更新日:2021/10/15

薬師寺忠幸院長 ウェルネストクリニック main

渋谷駅のハチ公向かい、アクセス抜群の「ウェルネストクリニック」。忙しく働く人たちの健康を維持し改善するクリニックとして2021年に誕生した。院長の薬師寺忠幸先生は、国内外の大学病院で心臓カテーテル手術を手がけてきた経験豊かな日本循環器学会循環器専門医。高いコミュニケーション能力を武器に、患者の生活背景を考慮した総合的な見立てで、生活指導や薬の処方を行う。また、複数の専門性を持つ医師が常駐していることも特徴だ。心がけるのは、患者をいかに楽しませ、また来たいと思ってもらえるクリニックづくり。笑顔を絶やさない親しみある雰囲気に心を和ませる患者は多い。人とのつながりの中でやりがいを感じるという薬師寺院長に、クリニックの特徴や診療への想いを存分に語ってもらった。

(取材日2021年9月15日)

働き盛りの人を複数の医師が支える都市型のクリニック

まずは、クリニックのコンセプトを教えてください。

薬師寺忠幸院長 ウェルネストクリニック1

開業前は、心臓のカテーテル治療をはじめ大学病院で医療に取り組んできました。大学病院は病気の終着駅のようで、治るというよりは現状維持がメインで、病気にさせてしまった環境に手をつけることはなかなかないんですよね。だったら、アクセスが良い便利なクリニックをつくって、若い世代に健康管理や予防の重要性を伝え、病気になる前段階で食い止めたいと思ったんです。当院は渋谷駅を降りてすぐ、土日も診療を行っているので、働き盛りの忙しいビジネスパーソンが気軽に通うことが可能な都市型クリニックです。35歳を過ぎた頃からおなかが出てくる人が多いですが、太っていると生活習慣病のリスクが高くなります。ただ、それを誰からも指摘してもらえない、本人が気にしていないなど、社会のしくみとして肥満の人を痩せさせる機能が働いていません。当院が若い世代にアプローチし、予防医学への啓発を積極的に行っていけたらと思っています。

力を入れている診療分野は何でしょうか?

生活習慣病、メタボリック症候群、動脈硬化、高血圧、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群の治療がメインです。高血圧、脂質異常症、肥満、高血糖などになっても、無自覚で痛くもかゆくもありませんので、ほとんどの人が放っておかれます。その結果、太っておなかも出て、膝も痛い、運動しても痩せないとなり、60歳を過ぎてから糖尿病になってしまうことが多々あります。ですから、30~40代で健康診断に引っかかってしまった方にぜひ当院を利用してもらいたいですね。また当院は、健診事業に注力している企業と連携しており、健診後に再検査が必要な人が安心して来られるような体制も整えています。

専門性を持つ複数の医師が常駐していますね。

薬師寺忠幸院長 ウェルネストクリニック2

僕の専門は、循環器内科や生活習慣病ですが、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群を専門とする医師、産婦人科を専門とする医師もいます。産婦人科に関しては、PMSやPMDDといった月経関連症状、高齢出産、に関する相談が増えているので、そういった対応ができるよう力を入れています。また、働く女性は結婚、出産を経て、産休や育休など社会との関わり方がどうしてもテーマになってきますので、今後はそれらの制度や申請、手続きに関する知識に長けた産婦人科医の増員も考えています。専門の医師であれば患者さんも安心して相談できますからね。そのほか、スタッフが看護師2人、検査技師2人、受付3人がいますが一丸となって患者さんをサポートしています。医師やスタッフが働きやすい環境をつくっていくことも僕の仕事だと思っています。

相談しやすい場所。コミュニケーションを何よりも重視

感染症対策ではどんな取り組みをされていますか?

薬師寺忠幸院長 ウェルネストクリニック3

院内では発熱した患者さんとそれ以外の患者さんの動線を完全に分け、診察室は、空気が外に漏れないような陰圧設計で隔離したスペースをつくっています。また、待合室を個別ブースにするなど、感染予防対策を徹底しています。また、保健師によるチャット相談も導入していますので、ちょっとした悩みは保健師が対応し、受診したほうがいい場合に来院する流れや、オンライン診療の活用にも力を入れています。このように来院頻度を抑えられるような工夫を凝らし、患者さんが少しでも安心して負担なく受診できるように取り組んでいます。

多彩な経歴をお持ちですが、クリニックではどう生かしていますか?

確かに僕は変わった経験をたくさん持っている医師かもしれませんね。国内外の大学病院で勤務していた頃はいろんな立場で患者さんと接してきましたし、ニューヨークへの留学や会社経営、女性の医師をサポートする活動など、医師があまりやらないことを経験してきています。ですから、「営業って大変だね」といった会社での苦労だとか、いろんな点で患者さんに対して共感できるところが多いのではないかと感じています。英語でのコミュニケーションもできますし、人脈もいろいろありますので、より多くの人に気軽に相談していただけたらうれしいですね。

先生が診療の際に心がけていることは何でしょうか?

薬師寺忠幸院長 ウェルネストクリニック4

患者さんに納得して帰っていただくことが一番です。あと、一発笑いをとるというのを大事にしています。結局、患者さんと精神的に共感していただくような糸口みたいなものがないと、なかなか次も来ていただけないですよね。話しやすくて面白い医師がいると思ってもらえれば、「あの先生話しやすいし、いろいろな相談に乗ってくれるよ」と評判が広まってくれるはず。僕自身はもともと人好きですし、子どもも大好きですので、初めて来られた方でも話しやすいのではないかなと思います。

専門性と総合性の2つを基軸に、患者のニーズに応える

ところで、医師になられたきっかけは何ですか?

薬師寺忠幸院長 ウェルネストクリニック5

これといったきっかけはないのですが、母方の叔父が循環器の医師で、その叔父に勧められたというのはあります。循環器を専門に選んだのは、大学での病院実習で最初に回ったのが循環器だったんです。とてもスピーディーに病気を見つけて、治療を決めていく姿が格好いいなと思いました。真っ先に循環器に決めたので、ほかの科というのは選択肢にありませんでしたし、次に医師になったとしても循環器を選ぶと思います。勤務医だった頃は、心臓カテーテルの手術も行ってきましたが、開業医には総合的な診断力が必要です。ただ循環器のマインドは強いんです。今はカテーテル手術から離れていますが、そういった状態に至ってしまう患者さんを少しでも減らすための立場で治療を行っています。

今後、力を入れていきたいことについて教えてください。

駅から近い場所にあるというメリットを生かして、皮膚科や耳鼻科など、駅近のクリニックにあったらいいなという診療科を一通り当院でそろえていきたいと考えています。そうすれば院内での診療が可能になり、患者さんの負担を大幅に軽減できるでしょう。そのために、専門の医師が必要ですし、現場のニーズを把握しないといけません。患者さんはインターネットで検索して知識が得られる時代なので、より専門性の高い先生がいたほうが安心できますからね。加えて、オンライン診療や薬の郵送などいろんなシステムを駆使することで、働いている人たちがアクセスしやすいクリニックにすることが目標です。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

薬師寺忠幸院長 ウェルネストクリニック6

僕、多分とても面白いと思うんですよ(笑)。難しい顔をして診療しても、患者さんのためになりません。一瞬で打ち解けられるような声かけが大事。例えば診察の際に、患者さんに「元気ですか」ってこちらから元気よく聞いたりして。そうすることでリラックスしてもらえるんですよね。人を楽しませることが大好きなので、患者さんから「また来たい」と思ってもらえる自信があります。そんな面白い医師がいるだけでなく、適宜、専門の複数の医師もおりますので、安心していらしてください。いろいろな悩みに対応し、必要な場合はすぐにご紹介できる病院との連携体制も整えています。一人ひとりの患者さんと心の通ったお付き合いをさせていただけたらうれしいですね。

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