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壬生 孝志 院長の独自取材記事

MBフレンド歯科

(安芸郡熊野町/矢野駅)

最終更新日:2021/10/12

壬生孝志院長 MBフレンド歯科 main

矢野駅からバスでおよそ30分、ショッピングモールの敷地内に位置する「MBフレンド歯科」は、2021年5月に開業したばかりの歯科医院だ。院長の壬生孝志(みぶ・たかし)先生は広島大学歯学部を卒業後、江田島市にある歯科医院で8年間研鑽を積み独立。患者とのコミュニケーションを重視し、患者の希望に沿った診療を心がける。まだ完成して間もない院内は木材の香りが漂い、清潔感にあふれている。壬生院長に開業から3ヵ月経過した同院の特徴や今後の展望について話を聞いた。

(取材日2021年8月19日)

困った時に思い出してもらえる身近な歯科医院へ

こちらに開業した経緯を教えてください。

壬生孝志院長 MBフレンド歯科1

私はもともと広島市安芸区の出身で、広島大学歯学部に進学、卒業後も江田島市にある歯科医院で勤務していたため、自分の歯科医院を持つなら広島と考えていました。また開業にあたっては、近隣にお住まいの方に知っていただくことが何より大事だと思っていたため、駅前やショッピングモールの中など多くの方がお越しになるところがいいと思っていたんです。この地はもともと畑だったのですが、ちょうど私が独立を考えるようになった頃にこのショッピングモールの開発が決まりました。駅からは少し離れているのですが、駐車場も十分にあり、多くの方にとって通っていただきやすい立地であると感じたため、この地で開業することを決めました。

温かみを感じる内装ですが、こだわったところはありますか?

歯科医院なので、白基調の清潔感のある雰囲気をめざしました。所々ウッド調を取り入れたデザインも気に入っています。また、患者さんの中には「歯科医院に行くのは緊張する」という方もいらっしゃいますので、待合室は患者さんに少しでもリラックスしていただけるような落ち着いた雰囲気をめざしました。あとは、開業の頃からすでに新型コロナウイルス感染症が流行していたので、感染症対策を意識して設計しましたね。間隔を空けられるよう、なるべく広々とした造りにしているほか、換気しやすい構造になっています。待合室の座席もベンチタイプではなく、椅子が一つ一つ分離したタイプなので、距離を取りやすいです。また、現在は予約制にしてなるべくおまたせしないように心がけています。感染症の流行が続く以上、病院や歯科医院の受診に不安を感じる方もいると思いますが、できる限りの対策をして安心して通っていただきたいと思っています。

開業から3ヵ月ほどですが、患者さんの層について教えてください。

壬生孝志院長 MBフレンド歯科2

ショッピングモールの敷地内にあるため、熊野町の方はもちろん、呉市や広島市など安芸郡に隣接したさまざまな地域の方が受診してくださいます。ご家族でお越しになって、お買い物中に受診を済ませてしまう方もいますので、便利に使っていただけているのではないでしょうか。開業からまだ3ヵ月ですから、そこまで積極的な宣伝活動を行っているわけではないのですが、すでにさまざまな年齢層の患者さんが受診してくださり、うれしく思います。立地的にお買い物の際に自然と目に入り、知っていただけることが多いので、歯の痛みなど困ったことがあったときに「あそこに歯科医院があった」と思い出していただけているのであれば、とてもうれしいですね。

口の中を総合的に診療し患者の希望に沿って治療を検討

どのような主訴の患者さんが多いのでしょうか。

壬生孝志院長 MBフレンド歯科3

「歯が痛い」「歯に穴があいた」など虫歯を疑う症状でお越しになる方が多いです。診療の際は患者さんの主訴の原因を探ることはもちろんですが、「一口腔一単位」と考え、まずはお口全体を診ることを大切にしています。口の中には、歯や歯茎、噛み合わせ、顎の関節などさまざまな要素がありますよね。それらを総合的に診ていくと、主訴以外にも治療が必要な部位が見つかることもあるため、お口全体の状態を把握した上で治療計画を立てることを大切にしています。

実際の診療で特に心がけていることを教えてください。

患者さんとしっかりコミュニケーションを取り、患者さんのキャラクターや考え方に合わせて治療計画を立てることでしょうか。例えば、お口の中に複数の異常が見つかった場合でも、「全部治してほしい」という方もいれば、「痛いところだけ治してほしい」という方もいます。そのため、まずは治療にかかる予定回数や治療の選択肢について説明して、ご理解いただいた上で患者さんの意見を伺います。もちろん、「先生にお任せします」とおっしゃる方もいるのですが、希望を伝えてくれる方もいます。特にお仕事などで忙しい方は「治療を早く終わらせたい」という方も多いので、最初に治療にかかる期間を大まかに伝えておくことは大切ですね。また治療を進めていく中でも、患者さんが治療について疑問や不安を感じていないかどうか、繰り返し声をかけて確認するようにしています。

親知らずの抜歯から定期検診まで幅広く診療を行うと聞きました。

壬生孝志院長 MBフレンド歯科4

はい。口腔外科の領域でも、腫瘍などは近隣の大きな病院へ紹介しますが、親知らずの抜歯についてはできるだけ院内で対応できるようにしています。持病のある患者さんの場合には、抜歯の前にかかりつけの病院の先生に連絡して、抜歯をしてもよいか確認を取ることもあります。ただ、どうしても当院で対応できない難しい症例や、持病などで管理の難しい症例に関しては、大きな病院へ紹介しています。定期検診では、私が口腔内を診察することはもちろんですが、歯科衛生士による歯のクリーニングやブラッシング指導にも力を入れています。現在当院には歯科衛生士3人、歯科助手1人が在籍しています。中でも歯科衛生士は歯のメンテナンスのプロですから、私も頼りにしているんです。

定期的なメンテナンスの重要性を伝えたい

先生が歯科医師を志したきっかけを教えてください。

壬生孝志院長 MBフレンド歯科5

もともと理系の大学に進むことは決めていたのですが、本格的に進路を選択したのは高校生の頃です。当時親しい友人に医師の子どもが多く、皆医療系の学部をめざしていたことがきっかけで、医療系の学部への進学を意識するようになりました。また、私の母が看護師をしていたので、医療従事者が身近にいたこともきっかけの一つだったかもしれません。周囲の影響を受け、次第に私も患者さんを診療して感謝されるのを味わってみたいと思うようになり、歯学部の受験を考えるようになりました。

開業に至るまでの道のりを教えてください。

2012年に広島大学歯学部を卒業後は研修を経て、江田島市にある大きな歯科医院で8年間勤務しました。院長はもちろん、先輩歯科医師が多く在籍する歯科医院だったので、先輩方から学ぶことが多くありました。当時は毎日船で通勤していたのも、今では良い思い出です。勤務医時代もさまざまな患者さんとの出会いがあり、治療をして喜んでいただけたことが何より自信につながりました。例えば、食べ物がうまく食べられない患者さんに入れ歯を作り、「先生ありがとう」とストレートに感謝を伝えていただいた時は胸が熱くなりました。今後もたくさんの患者さんと出会い、一人ひとりの患者さんに喜んでいただけるような診療を提供していきたいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いいたします。

壬生孝志院長 MBフレンド歯科6

歯科医院に対し、「歯が痛い」など困り事が生じたときに行くというイメージをお持ちの方も少なくないと思います。しかし、歯の健康を守るためには、特に症状がない段階から定期的にメンテナンスを行い、健康な状態を維持することが大切です。そこで、当院は困り事が生じたときに気軽に受診いただくことはもちろん、日頃から定期的にメンテナンスで通っていただけるような歯科医院をめざしたいと思っています。お買い物がてら気軽な気持ちでぜひお越しください。

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