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逆流性食道炎の症状は放置せず
内視鏡検査で早期発見・早期治療を

まきこ胃と大腸の消化器内視鏡クリニック

(京都市伏見区/石田駅)

最終更新日:2023/12/21

まきこ胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 逆流性食道炎の症状は放置せず 内視鏡検査で早期発見・早期治療を まきこ胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 逆流性食道炎の症状は放置せず 内視鏡検査で早期発見・早期治療を
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胸焼けがする、胸がむかむかする、酸っぱいものがこみ上げてくるなど、普段の生活でちょっと気になる症状を抱えている人は案外多いもの。こうしたときにまず疑われるのが、逆流性食道炎という病気。近年は約3人に1人といわれるほど、誰もがかかり得るものとして見逃せない状況になっているのだとか。そんな逆流性食道炎に対し、自身が得意な内視鏡による検査・診断で早期治療に努めている医師の一人が「まきこ胃と大腸の消化器内視鏡クリニック」の船越真木子院長。日本消化器内視鏡学会消化器内視鏡専門医の船越院長に、逆流性食道炎の症状、原因から予防、治療のポイントに至るまで、気になる対処法を詳しく聞いた。

(取材日2022年3月10日/情報更新日2023年12月1日)

実は悪性疾患が隠れていることも。専門家による検査や診断を欠かさずに

Q逆流性食道炎とは、どのような病気ですか?
A
まきこ胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 高齢の人だけでなく30~40代の患者も増加傾向の逆流性食道炎

▲高齢の人だけでなく30~40代の患者も増加傾向の逆流性食道炎

胃酸や胃の中の食べ物が逆流することにより、食道に炎症を起こしてしまう病気が逆流性食道炎です。胸焼けや胸の重たさ、酸っぱいものが口まで上がってくる、げっぷがよく出るなどの症状に加え、喉の痛みや咳などを伴う場合もあります。胃と食道の境目には下部食道括約筋という筋肉があり、通常は胃液が逆流しない仕組みになっていますが、その機能が低下することによって、胃の内容物が逆流して食道に炎症が起こりやすくなるわけですね。従って患者さんの多くは括約筋の衰えたご高齢の方が中心となりますが、近頃では30代、40代の患者さんも増加傾向にあり、食生活の欧米化による影響が大きいと考えられています。

Qどのような人が逆流性食道炎になりやすいですか?
A
まきこ胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 自己判断に任せず、気軽に受診を

▲自己判断に任せず、気軽に受診を

タバコやアルコールによる消化管機能への悪影響はもちろん、炭酸飲料や甘い食べ物、香辛料などの刺激物、脂肪の多い食事などの取り過ぎは原因の筆頭と考えられます。また、腹圧で胃が押されやすい太り気味の方や高齢で背中が曲がった方、ストレスで胃が正常に動いていない方も逆流しやすい傾向にあります。意外なところでは、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染がない方は基本的に胃酸分泌能力が高く、胃酸が強いので症状が出やすいといわれています。逆に、消化能力が落ちているせいで逆流症状が出やすいケースもあり、勝手に判断して胃酸を抑える薬を飲んでいると逆効果につながってしまうのでご注意ください。

Q検査を受けずに放っておくと、どうなりますか?
A
まきこ胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 内視鏡による検査・診断で早期治療に努めている

▲内視鏡による検査・診断で早期治療に努めている

自分で逆流性食道炎と思い込んでいても、実は食道がんだったり、カビ(真菌)が原因で起こるカンジダ性食道炎だったりするケースがあるため、症状を感じたら専門の医療機関で早めに検査を受けることが重要です。また、逆流性食道炎を放置するとバレット食道に変化してしまうことがあります。胃の粘膜は円柱上皮と呼ばれる胃酸に強い構造となっています。一方、食道の粘膜は扁平上皮といって胃酸に弱く、慢性的に胃酸の逆流にさらされていると胃粘膜に似たバレット食道と呼ばれるものに置き換わります。バレット食道からは食道腺がんと呼ばれるがんが発生する可能性があり、特に欧米では食道腺がんが非常に増えているのが問題となっています。

Q逆流性食道炎には、どのような検査や治療を行いますか?
A
まきこ胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 検査結果に応じて、内服薬の処方を行う

▲検査結果に応じて、内服薬の処方を行う

一般的に行われているのは上部消化管内視鏡(胃カメラ)による検査ですが、中には明確な所見が見つからない患者さんもおられます。そうした場合はまず胃酸を抑えるための薬を投与し、その後の様子で判断していくこともあります。逆流性食道炎と診断できて、かつ症状があれば、内服治療を行うのが一般的です。かつては胃酸を抑えるための薬が中心でしたが、長期間服用していると認知症や肺炎、骨粗しょう症のリスクがあるとわかり、今は漢方を含め、消化管の働きを補助する薬を用いることが多くなりました。初期のうちは胃酸をしっかりと抑え、改善レベルに合わせて予防的な薬を処方していくのが現在の一般的な治療法といえるでしょう。

Qこちらでは、苦痛に配慮した胃カメラ検査に注力されていますね。
A
まきこ胃と大腸の消化器内視鏡クリニック 一人ひとりに合わせ、繊細な検査を心がける

▲一人ひとりに合わせ、繊細な検査を心がける

逆流性食道炎に限らず、慢性胃炎や胃がんの早期発見・治療には定期的な胃の内視鏡検査が欠かせません。そのためにも、つらくない検査を提供することは私たち消化器内視鏡専門医の大切な使命と考えています。当院では患者さんに、苦痛なく安心して検査を受けていただくために、内視鏡を操る技術はもとより、説明やお声がけ、鎮静、内視鏡の挿入方法など、一人ひとりに合わせた繊細な検査を心がけています。過去に胃カメラ検査でつらい体験をされた方や、初めての胃カメラ検査に不安を抱えている方も、ぜひ当院で安心して検査をお受けください。また、症状があれば年齢に関係なく、無症状でも40歳を超えたら検査を受けていただければと思います。

ドクターからのメッセージ

船越 真木子院長

逆流性食道炎には普段の生活習慣が大きく関わっています。仕事や飲み会で夜遅くに帰ってきて、深夜にラーメンを食べて就寝するような生活を続けていれば病気になるのも無理はありません。「お酒はちょっと控えましょう」「内臓脂肪を減らせば改善できるかも」と言われても、すぐに生活スタイルを改めるのはなかなか難しいのはわかります。しかし、生活習慣を見直すことで楽になるのであれば、余計な薬を飲む前にまずそちらを優先してみるべきでしょう。もしかすると、ご自身の健康を見直す良いきっかけになるかもしれません。現在と将来の生活のために、ぜひ一度気軽に胃カメラ検査を受けて健康を見つめ直してみてはいかがでしょうか。

自由診療費用の目安

自由診療とは

上部内視鏡検査/1万4000円、下部内視鏡検査/2万4000円、上下部内視鏡検査セット/3万6000円

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