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変形性膝関節症の治療と予防
手術以外のさまざまな選択肢

北里整形外科クリニック

(新宿区/江戸川橋駅)

最終更新日:2023/02/14

北里整形外科クリニック 変形性膝関節症の治療と予防 手術以外のさまざまな選択肢 北里整形外科クリニック 変形性膝関節症の治療と予防 手術以外のさまざまな選択肢
  • 保険診療

外傷や関節の内外の問題など、膝の痛みの原因はさまざまだ。「北里整形外科クリニック」の北里精一朗院長によると、中でも変形性膝関節症に悩む患者が多いという。膝の関節にある軟骨のすり減りにより、痛みや水のたまりが生じる病気だ。女性に多く見られ、進行すると治療が難しくなるため早めの治療が望ましい。飲み薬や貼り薬、ヒアルロン酸の注射、運動器リハビリテーションなど、手術以外の選択肢を多数用意している同院。リハビリテーションでは理学療法士が1対1で対応し、患者の悩みに沿って「運動療法」と「物理療法」を組み合わせた個別プログラムを作成している。今回は北里院長に、変形性膝関節症について、また同院の治療内容について話を聞いた。

(取材日2023年1月13日)

手術をせずに変形性膝関節症の症状改善をめざす。再発予防まで考えて作成する個別のプログラム

Q膝に痛みがある場合、考えられる疾患について教えてください。
A
北里整形外科クリニック 膝の痛みは高齢者だけでなく、肥満やスポーツが影響することも

▲膝の痛みは高齢者だけでなく、肥満やスポーツが影響することも

当院で多く見られるのは「変形性膝関節症」です。これは膝の関節にある軟骨がすり減ることで、痛みが生じ、水がたまる病気です。比較的女性の方に多く、足の形や骨密度、また生活様式も関係があるといわれています。肥満もリスク因子になりますね。ご高齢の方に多い病気ではありますが、40代で発症する方もいらっしゃいます。そのほか、スポーツによる靱帯損傷や半月板損傷、鵞足炎(がそくえん)など関節の外側の問題、膝を長時間使うことにより炎症が生じる腸脛靱帯炎など、膝の痛みの原因はさまざまです。問診では症状を詳しく伺い、触診やエックス線写真を確認しながら診断につなげていきます。

Q変形性膝関節症の治療方法は手術しかないのでしょうか?
A
北里整形外科クリニック 患者の希望に沿った方法で治療を進めていく

▲患者の希望に沿った方法で治療を進めていく

クリニックで行う治療は保存療法がメインです。飲み薬や貼り薬、ヒアルロン酸の注射、運動器リハビリテーションにより、症状を改善しながら再発しない体をめざしていきます。歩き方や動きの癖を正していくということですね。局所的な治療に加え、全身のバランスを見ながら進めていきます。変形性膝関節症の場合、あまりに悪化してしまったケースは別として、手術が必須だということはありません。選択肢の一つとして手術を提案することはありますが、症状の感じ方やめざすゴールは人それぞれ。患者さんの希望に沿った方法で治療を提案し進めていきます。

Q保存療法と手術、それぞれの特徴について教えてください。
A
北里整形外科クリニック 手術の経験も豊富な北里院長。再生医療にも着目している

▲手術の経験も豊富な北里院長。再生医療にも着目している

保存療法のメリットは、体に負担をかけず症状の進行を抑えられる点です。気軽に始められますし、ある程度の改善が見込めます。手術のメリットは、痛みの緩和が期待できること。ですがやはり、手術にはリスクが伴います。手術直後は感染症に注意が必要ですし、入院の手間や金銭的な負担も無視できません。まずは保存療法で治療を始め、それでは難しいとなった場合に、あらためて手術やそのほかの選択肢を検討するのが良いでしょう。最近では、再生医療にも注目しています。私は大学や基幹病院で手術を中心とした診療に携わってきました。その経験をもとに、患者さんにとって本当に手術が必要かどうかを見極めて治療プランを提案しています。

Q運動器リハビリテーションではどのようなことを行いますか?
A
北里整形外科クリニック 明るく話しやすいスタッフがサポートしてくれる

▲明るく話しやすいスタッフがサポートしてくれる

当院には5人の理学療法士が在籍しており、患者さんと1対1で向き合いながらサポートしています。明るく話しやすいスタッフがそろっています。コミュニケーションを大切にしながら悩みやめざすゴールを伺い、症状に合わせ「運動療法」と「物理療法」を組み合わせた個別プログラムを作成しています。また当院では再発予防にも力を入れています。そのために必要に応じて骨密度などの検査を取り入れながら、問題点を細かく分析します。まずは今ある痛みを緩和して、次に病気にならない体をめざしていく。ストレッチや筋力強化など、ご自宅でできるケア方法もお伝えしています。

Qこちらのクリニックの特徴について教えてください。
A
北里整形外科クリニック 医師と理学療法士が密に連携し、治療に取り組む同院

▲医師と理学療法士が密に連携し、治療に取り組む同院

医師と理学療法士が密に連携し、チーム一丸となって治療に取り組んでいます。リハビリテーションの際に気づいたことがあればすぐに報告がありますし、私が問診で伺った内容を個別プログラムに反映できるようにしています。都度の情報共有のほか、定期的に院内カンファレンスや勉強会を設け、常により良い治療をめざしています。大学病院のような手術には対応していませんが、このような丁寧な治療・リハビリテーションを提供できるのは、クリニックならではかもしれません。江戸川橋駅から徒歩3分、ショッピングモールの中という通いやすい立地も特徴の一つ。ホテルのような落ち着いた空間で、リラックスして過ごしてもらえるとうれしいですね。

ドクターからのメッセージ

北里 精一朗院長

変形性膝関節症は進行すると治療が困難になる病気。症状改善のためには早めの治療が大切です。変形性膝関節症の患者さんの多くは、膝の違和感や痛みで来院されます。初期の段階では立ったり座ったりできますが、症状が進むと痛みが慢性化し、時には強い痛みで睡眠に支障を来すこともあるほどです。膝の曲げ伸ばしが困難なほどに悪化してしまうと、保存療法では対応が難しいこともあります。手術に不安がある患者さんも、ぜひ早めにいらしてください。当院では手術以外のさまざまな選択肢を用意し、患者さんに適した治療法を提案しています。

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