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福山 勝朗 院長の独自取材記事

ふくやま整形外科リハビリクリニック

(鹿児島市/広木駅)

最終更新日:2021/10/12

福山勝朗院長 ふくやま整形外科リハビリクリニック main

2020年11月に開院したばかりの「ふくやま整形外科リハビリクリニック」。鹿児島市広木エリアの大通り沿いにたたずみ、宇宿生まれで谷山地区で育ったという福山勝朗院長が日々診療にあたっている。看護師や理学療法士などスタッフと連携して患者に寄り添い、一人ひとりが納得できる医療を提供していくことが目標なのだそう。今回、開院に至るまで鹿児島県内の各地で地域医療に力を注いできたという福山院長に、整形外科の医師をめざしたきっかけや開業を決意した理由、診療方針、同院で行うリハビリテーションのこと、患者層など、豊富な話題で語ってもらった。取材陣に対しても真摯に対応してくれる福山院長からは、地域住民の健康に寄与したいという想いがひしひしと伝わってきた。

(取材日2021年1月18日)

かかりつけ医として、幅広い世代の「痛み」に寄り添う

まず、整形外科を専門に選んだ理由から教えてください。

福山勝朗院長 ふくやま整形外科リハビリクリニック1

幼少期に出会った整形外科の先生がきっかけですね。膝を悪くしたり、ケガをしたりと、子どもの頃から整形外科の先生にお世話になることが多かったのですが、その先生に会うのがとても楽しみで。たいへん優しい先生で、たとえ調子が悪くても、先生に会うと落ち着いて、元気になった気がしたんです。小学校5年生の頃には医師になることを決めていて、自然と整形外科がいいなと思っていました。整形外科はやはり痛くて来られる患者さんがほとんどですが、初めはしかめっ面でも、最後には笑って帰られるんです。僕自身も学生時代に椎間板ヘルニアを患って非常につらい経験をしましたので、患者さんの気持ちもよくわかります。いつでも気軽に相談できる「かかりつけ医」をめざしていきたいです。

まだ開業されたばかりですが、それまでの経緯についてもお聞かせください。

福山勝朗院長 ふくやま整形外科リハビリクリニック2

鹿児島大学医学部を卒業した後は、骨折や脱臼、創傷など外傷の治療を中心に、30年ほど地域医療に携わってきました。経験を積む中で、骨折やスポーツによるケガを未然に防ぎたい、肘や肩、首や腰の痛みが悪化する前に治したいという思いを抱くようになり、生まれ育った地域の医療に貢献できたらと開業を決意しました。長年、鹿児島県内各地の病院で働いていましたので、開業してからも遠方からかつての患者さんが訪ねてきたり、18年間勤務した指宿の「今林整形外科病院」にて訪問診療で診ていた患者さんのリモート診療を行ったりと、たくさんのご縁が続いています。当院の半径約1km圏内には小学校や中学校が多く点在していて、ファミリー層に人気の地である一方で、ご高齢の方も多くお住まいです。これからも幅広い世代の患者さん一人ひとりにしっかりと向き合っていきたいですね。

どのような患者が多いですか?

ご高齢の患者さんで一番多いのは、やはり腰・首・膝の痛みといった慢性的な症状です。子どもたちの場合は、圧倒的にケガが多いですね。骨折や創傷の治療など外傷はもちろん、腰や膝など慢性的な痛みのケア、褥瘡(床ずれ)のケアや皮膚・骨にまたがるがんの術後管理など、幅広く診療を行いますので、かかりつけ医としてご活用いただけたらと思います。特に褥瘡ケアに関しては、皮膚科の医師と連携しての専門的な治療を15年ほど経験してきました。ほかにも、ケガをして皮膚をえぐってしまった後の専門的な治療も得意としています。また、整形外科に来られる患者さんの中には、糖尿病や心臓病など内科的な持病を抱えている方も珍しくありません。例えば、糖尿病で「運動するように」と指導されていても、膝が痛くて歩けないというケースもあります。全身の健康状態などを診た上で、アドバイスできればと考えています。

患者目線を大切に、スタッフと連携して質の高い治療を

整形外科にかかる際の痛みの目安について教えてください。

福山勝朗院長 ふくやま整形外科リハビリクリニック3

例えばスポーツ障害の場合、まずは整形外科ではなく整骨院などに行くという話をよく聞きます。しかし、「痛みでやりたいことができない」という状況が出てきたら、ぜひ整形外科に相談していただきたいですね。一度クリニックに来てくれたら、道が拓けるのではないかと思います。また、ここ5年、10年ほどで小学生や中学生の体力・筋力の低下を非常に感じています。スポーツをしている子どもはたくさんいますが、筋力が足りなくて体をうまく使えないまま無理に動き、いろいろな障害を引き起こしているケースも多いようです。子どもたちが来院した際には、痛みなどの症状のケアのほかに、体幹などのトレーニングを指導し、ケガをしにくい体づくりのサポートも積極的に行います。

診療で心がけていることはありますか?

福山勝朗院長 ふくやま整形外科リハビリクリニック4

何より大切にしているのは、患者さんの目線に立つことです。初診では現状に至るまでのお話をじっくり伺い、患者さんに合わせた治療方針を提案しています。こちらから一方的にお話しするようなことはしていません。「患者さんが何に困っているのか、どういうことを求めているのか」をきちんと見極めるように心がけています。患者さんに納得いただいてから治療を始めますので、何でも遠慮なくおっしゃっていただけるととてもうれしいですね。また、当院には僕を入れて10人のスタッフが在籍しています。患者さんだけでなく、スタッフ同士のコミュニケーションも積極的に図り、最善の医療を提供できるように努めています。

こちらのリハビリテーションの特徴は何でしょう?

理学療法士は男性2人と女性1人の合計3人が在籍していますが、それぞれがスポーツ障害のリハビリ、人工関節・股関節の術後リハビリ、脳神経疾患や心臓疾患のリハビリと、これまで違う分野でキャリアを積んできました。当院では医師と理学療法士が連携してリハビリを進めていきますが、それぞれの得意分野を生かして多角的なアプローチができていると自負しています。患者さんに合わせたリハビリを提供することで症状の軽減や機能の回復をめざし、不自由のない快適な暮らしを送れるようサポートしていきたいですね。ほかにも、麻痺の回復や鎮痛などを目的にした物理療法や、痛みの軽減を図るけん引など、さまざまなリハビリを展開しています。

鹿児島県内の医師ネットワークを生かした治療を展開

お勧めの運動法などはありますか?

福山勝朗院長 ふくやま整形外科リハビリクリニック5

僕自身、20代の時に椎間板ヘルニアを患いました。学生時代から症状は出ていたのですが、医師になってからかなり悪化してしまい、手術まで行ったんです。腰痛といえば、誰でも必ず経験する症状だと思いますが、自分が椎間板ヘルニアになって感じたのは、体を少しずつでも動かさないといけないということ。毎朝起きたら硬くなっている筋肉をほぐしてあげたり、寝る前にストレッチしたりと、毎日の習慣として「体を少し動かすこと」を取り入れていただけたらと。お勧めはバランスボールを利用した筋膜ストレッチです。短時間でも腰痛予防につながりますよ。ちなみに、僕はスポーツをやるのも観戦するのも好きなんです。最近はあまりできていませんが、ゴルフが好きですね。また、学生時代に卓球を経験しましたので、最近の日本勢の活躍に目を見張っています。私も整形外科医の仕事を通してスポーツを頑張る方々の力になれればと考えています。

今後の展望についてお聞かせください。

地域のかかりつけ医として、何でも気軽に相談していただけるクリニックをめざしていきたいです。また、鹿児島は医師同士のネットワークが充実しているのが特徴です。県内に医学部のある大学は鹿児島大学しかありませんので、この近辺にも大学の先輩・後輩がたくさんいます。必要に応じて、ほかの医療機関と連携し、患者さんに最善の医療を提供することに努めていきます。例えば、当院で対応できない手術は僕が信頼を置いている専門の先生をご紹介し、そこでの大きな治療が終わったら、術後の管理やリハビリはまた当院に安心してお任せいただけたらと。また、指宿で勤務していた頃に取り組んでいた訪問診療にも今後対応し、幅広い患者さんのご要望に向き合っていきたいと考えています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

福山勝朗院長 ふくやま整形外科リハビリクリニック6

僕は生まれ育った地域でかかりつけ医になりたくて、この地での開院を決めました。これからも患者さん一人ひとりに寄り添い、地域に根差した医療を展開していきたいと思っています。「腰が痛い」「ケガしちゃった」など、何か不調があれば、気軽に来院してください。クリニックは敷居が高いわけではありませんので、痛みなどを諦めたり、我慢したりせず、まずは一度ご相談いただけたらと思います。一人ひとりに合わせた治療を提案させていただきます。

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