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森田 あかね 院長の独自取材記事

日吉の森 内科クリニック

(横浜市港北区/日吉駅)

最終更新日:2024/05/02

森田あかね院長 日吉の森 内科クリニック main

日吉駅東口から徒歩6分、綱島街道沿いの医療ビル2階に「日吉の森 内科クリニック」はある。広々とした院内は、天然木やタイル、アイアンといった多彩な素材を使ったインテリアが印象的。待合室はアロマが香り、くつろいで過ごすことができる。華やかな笑顔で迎えてくれたのは森田あかね院長。呼吸器内科や老年医療の分野で研鑽した後、2020年秋に同院を開業し、2023年春には拡張を実現。「めざすのは、お顔を見ただけでその日の体調がわかるような関係の構築。病気だけではなく、診断がつかない体の不調にもアプローチしていきたい」と語る。内科や呼吸器科を軸に、アレルギー科の診療や自由診療も行う同院の特徴やめざす医療について詳しく聞いた。

(取材日2021年11月19日/再取材日2023年12月11日)

病名のつかない不調にアプローチする自由診療にも注力

すてきな雰囲気のクリニックですね。

森田あかね院長 日吉の森 内科クリニック1

あえて「クリニックらしくない」空間をめざしました。よくある白一色のクリニックも清潔感があってすてきだとは思いますが、訪れた方が緊張してしまうかもと考えました。当院では訪れた方にリラックスしていただきたいという思いで、院名にもある「森」をイメージした天然木やグリーンが似合う空間にしてみました。雰囲気づくりにとどまらず、安心して受診いただけるよう空間の感染症対策にも注力。2つ設けた隔離室には陰圧換気システムを導入しています。完全予約制の発熱者の外来診療枠を診療日ごとに設け、時間的隔離も実践しています。高齢者から子育て世代まで幅広くご来院いただいており、症状としては発熱や咳、痰、喉の違和感などの相談が多いです。喘息の再発をご相談されることも増えています。女性の患者さんでは不眠や胸痛など自律神経失調に由来すると思われる不調のご相談もよくあります。

自由診療専用の空間も新設されたと伺いました。

自由診療ではさらにゆったりとリラックスしてお過ごしいただきたいという思いから、保険診療と空間を分けることにしました。1階のフロアに自由診療専用のスペースを確保し、少し照明を落とした落ち着いた雰囲気に。お友達やご夫婦でいらっしゃったときに利用できるようにとカーテンで仕切ったペアルームと個室を設け、それぞれにリクライニングシートを設置して、安らげるサロンのような空間をめざしました。初めて自由診療を希望される方はカウンセリングを受けていただき、ご希望に沿ったメニューを話し合いながら決めていきます。

力を入れている診療を教えてください。

体の不調に対して、食事や運動、睡眠といった生活習慣を改善することも大切ですが、それだけで対処することは難しいこともよく目にいたします。更年期障害に対するプラセンタ注射のほか、慢性的な疲労に対する自由診療のにんにく注射をはじめとした、日々を元気に過ごすためのご提案もしています。仕事や家事で疲れたとき、自分へのご褒美として自由診療を受けられても良いと思います。保険診療には限界があり、その枠を超えて自由診療でしかできない治療というものをご提案できたらと思っています。日本と違い海外では病気の予防や治療という観点だけでなくいつまでも若々しく自立して過ごせるようにとご夫婦で仲良くクリニックに通われている姿もしばしば見かけ、とてもすてきな風景だなと感じました。患者さんのお悩みはもちろん、食事習慣や生きがいといった背景、健康診断の結果なども考慮しながら、一人ひとりに合わせた個別化治療のご提案をこれからもしていきたいと思っています。詳しいメニューはホームページに記載していますので、ご覧いただけたらうれしいですね。

ほかに取り組んでいることはありますか?

森田あかね院長 日吉の森 内科クリニック2

当院では健やかで美しくあり続けてほしい、という思いからスキンケアについてもご要望に応じたアドバイスを行っています。皮膚も臓器の一部です。栄養はまず初めに、生きていくために重要な臓器へ優先的に行き渡ります。そして、臓器に行き渡った後、最終的に皮膚や髪の毛の細部へ栄養が届きます。美容内科的な面からのアプローチも必要と考えており、ドクターカウンセリングでは患者さまの状態に応じてサプリメントや漢方薬のご提案をさせていただけたらと思います。

呼吸器の専門診療を軸に、かかりつけ医としてサポート

先生は、呼吸器内科がご専門だそうですね。

森田あかね院長 日吉の森 内科クリニック3

大学病院時代には慢性呼吸不全の重症患者さんを多く診てきましたし、結核病棟での勤務も経験しました。そうした方のフォローはもちろんのこと、比較的軽症とされる症状についても、原因の見極めを丁寧に行うようにしています。咳は肺の炎症によるものに限らず、副鼻腔炎や咽頭炎などさまざまな原因によって起こり得ます。また、炎症にもアレルギー性のものから細菌性のものまでさまざま。症状の根底にある原因を探ることで、不要な薬の投与を避けピンポイントで適切な治療が行えると考えています。咳や痰では安易に風邪と診断されるケースも多いようですが、本来「風邪」という診断名は存在しません。咳の出方や痰の色などを伺うことに加え、胸腹部や副鼻腔などのエックス線撮影も行い、画像により心不全や肺炎、結核、がんといった病気の有無を確認し、「なぜ咳が続くのか?」を探るようにしています。

地域密着の「かかりつけ医」をめざしているそうですね。

病気の際の診断や治療はもちろん、病気の予防から日常管理、生活上のアドバイスまで、健康を維持するためのサポートを広く提供していきたいと考えています。特にご高齢の患者さんになると、表面に出ている症状以外にも基礎的な疾患をお持ちの方もいらっしゃって、季節性の咳で受診された方が高血圧症や糖尿病で別の病院にかかっているということもよくあります。咳の発作で血圧が上がるケースや、定期受診時の息遣いで呼吸器疾患が見つかることも。複数のクリニックを受診することは大変ですし、薬の重複なども気になります。私は一般病院での外来および病棟管理も経験しており、生活習慣病や高血圧症、糖尿病、高脂血症などの患者さんを積極的に診療してきました。呼吸器疾患に関わらず、生活習慣病や更年期障害といった長期管理が必要な病気についても、お気軽にご相談いただければと思っています。

健康な時からサポートしていただけるのですね。

森田あかね院長 日吉の森 内科クリニック4

病気を防ぎ、皆さんがより健康に生きるウェルネスライフをサポートするのも、私たちかかりつけ医の大切な役割だと考えています。病気の診断・治療はもちろんですが、「病気にならないためにできること」を普段からご提案することにも取り組んでいます。日々の診療を通じて病気ではないものの調子が悪いという方の訴えを多く耳にしてきました。体調不良によりつらい思いで毎日をお過ごしになっていらっしゃる方に「検査で異常がないので病気ではない」と伝えて診療を終えるのではなく、何か少しでもできることはないかと日々模索しています。これからも西洋医学にとどまらず、東洋医学や栄養学などの幅広い分野を踏まえた診療をしていけたらと思っております。

一人ひとりの悩みに応える、個別化した医療をめざす

診療の際に心がけていらっしゃることは?

森田あかね院長 日吉の森 内科クリニック5

病院勤務を経て、医師と患者の間に信頼関係、いわゆるラポールを形成することの重要性を実感しました。治療において、互いが信頼し合っているからこそかなう交流、それに基づく提案や選択がご本人とご家族にとっての幸せ・満足につながるというケースは多くあります。例えば、積極的な治療を求めず、現状を静かに受け入れて家族との時間を過ごしたいと願う方も多くいらっしゃいますが、「治療をしない」という選択肢のご提案には、信頼関係が不可欠になります。患者さんの生き方や人生といった背景にも向き合い、最初から最期までともに歩むことができればと考えています。病気ではなくその方の人生を見るのが医療です。それぞれの方にとっての適切な医療をご提供すると同時に、私自身、患者さんやご家族とのふれあいの中で癒やされ、与えられたと感じることも多くあるのです。

医師を志し、呼吸器内科を専門に選んだきっかけは?

父が医師で、その姿を見てきたことが大きかったと思います。田舎の外科医でしたが、とにかくよく話を聞く医師で、話を聞くことの大切さは当時から実感していました。そんな父の影響と、「人を助ける仕事をしたい」という思いもあって医師を志すようになりました。当初は放射線科に所属していましたが、患者さんに向き合う機会があまり多くないということから他科を見てみたいと思うように。呼吸器内科で、困難な治療に向き合いながらも前向きな姿勢を忘れない患者さんたちの姿に魅せられ、大きなやりがいを感じたことをきっかけに、この分野を専門に選びました。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

森田あかね院長 日吉の森 内科クリニック6

エビデンスは大切ですが、一般的なデータに当てはまらないケースは必ずあります。そうした方の悩みにも応えられる、個別化した医療を提供していきたいと考えています。患者さんの悩みをなんでも拾える医師でありたいと思っていますので、ぜひお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

にんにく注射/1100円~
※詳細は、クリニックホームページをご確認ください。

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