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石橋 潤一 院長の独自取材記事

仙台薬師堂いしばし消化器内視鏡クリニック

(仙台市若林区/薬師堂駅)

最終更新日:2021/11/02

石橋潤一院長 仙台薬師堂いしばし消化器内視鏡クリニック main

仙台市中心部の東、仙台市営地下鉄東西線の薬師堂駅に隣接した場所にある「仙台薬師堂いしばし消化器内視鏡クリニック」。2020年6月に石橋潤一院長が開業した。石橋院長は、複数の病院で専門性の高い医療に携わり、内視鏡の技術を培ってきたが、もっと気軽に地域で高度な検査を受けられるようにとの思いから、患者目線のクリニックを立ち上げたという。鎮静剤を使うと内視鏡検査後に車の運転ができないことから、クリニックの立地にもこだわった。地下鉄駅に隣接したビルを選び、目の前にはバスとタクシー乗り場もあるという徹底ぶりだ。物腰やわらかで、相手が話しやすい雰囲気づくりを大切にしているという石橋院長に、患者目線での診療の在り方や地域医療への思いについて話を聞いた。

(取材日2021年10月1日)

専門性の高い内視鏡検査を気軽に受けられるクリニック

この場所に開業された理由をお聞かせください。

石橋潤一院長 仙台薬師堂いしばし消化器内視鏡クリニック1

私自身は青森の出身ですが、長く仙台に縁があって、愛着があります。海も山も近く四季がはっきりしていて、食べ物もおいしいですよね。そこで最初から仙台でと考えていました。2020年6月に開業しましたが、場所を決める際は長くお付き合いしていたコンサル業者さんにいくつか候補地を頂き、この場所に即決しました。診療圏として魅力的だったこともありますが、何より、地下鉄の駅に隣接していること、タクシーやバス乗り場が目の前であるということが決め手でした。内視鏡検査を軸にしたクリニックなので、鎮静剤を使った内視鏡検査後に車の運転ができない患者さんにとって、公共交通機関からのアクセスが良いことはとても重要だと思ったからです。

開業にあたり、どのようなクリニックをつくろうとされましたか?

まずは、患者さんにとってハードルが低く、気軽に受診できることが大切だと考えました。これまでは受診するのもなかなかハードルが高い大きな病院に勤務していたからです。病院では待ち時間が長く、緊張感も漂い、また検査結果のためだけに何度も受診しなければならないケースも多いですよね。そこで当院では、少しでも心配事があったときにすぐ相談できて、居心地も良く、ホスピタリティーが高いクリニックをめざしています。一方で、クリニックだけど病院で提供しているような、専門性の高い検査がしっかり受けられることも重要だと考えています。当院の内視鏡検査で使う機器の画像は高画質で、ポリープの切除術も多くは日帰りで可能です。検査・治療までを少ない回数で終わらせることに努め、患者さんの負担にならないように配慮しています。

クリニックのロゴマークにもこだわられたとか。

石橋潤一院長 仙台薬師堂いしばし消化器内視鏡クリニック2

「輪」をイメージして、真ん中に私の苗字のイニシャルの「I」を入れました。地域の輪、人の輪の中に当院があるイメージです。いろいろなデザイン案を制作いただく中で、このロゴマークが、地域のかかりつけ医として一番しっくりきました。内視鏡検査は私たちにとっては日常的な検査でも、患者さんにとっては強い恐怖感を抱き、二の足を踏んでしまいがちな検査ですよね。それを病院で受けるとなると、さらに緊張してしまうものだと思います。でも当院では、初診の患者さんは最初に直接お話を伺い、苦痛も最小限に抑えながら、精度にこだわった検査を受けていただけます。かかりつけ医として、地域の皆さんが健康で安心して暮らしていけるようなお手伝いをしたいと思っています。

地域の患者に寄り添う姿勢をとても大切にされているんですね。

この薬師堂では、駅前のロータリーでさまざまな業者の方が集まるイベントがあり、当院も出展して血圧測定会や健康相談会などを提供しようと考えていたのです。新型コロナウイルス感染拡大の現状ではまだできていないのですが、もともと開業時から、院内でも、地域の皆さんに向けた「健康教室」や「勉強会」などを開催したいと思っていました。啓発というと偉そうですが、普段から健康のこと、病気のことで、地域の皆さんが聞きたいことはいろいろあると思うんです。新型コロナの感染拡大が落ち着いたら、企画していこうと思っています。

多忙な人も胃・大腸の内視鏡検査を同時に受けてほしい

どのような患者さんが多いですか?

石橋潤一院長 仙台薬師堂いしばし消化器内視鏡クリニック3

逆流性食道炎のほか、器質的な異常はないものの症状の続く機能性ディスペプシアの患者さんも増えていますね。逆流性食道炎についてはピロリ菌の除菌治療と関連するケースに加え、内臓脂肪が多いことによって、胃酸が込みあげてきやすくなっていることも要因として挙げられます。逆流性食道炎はある意味では、生活習慣病ともいえますので、運動などの生活習慣改善も大切です。また、中性脂肪が肝臓にたまっている方や、過敏性腸症候群の方も多くなっています。患者さんは、この地域の方はもちろん、地域外の遠方からも来てくださる方も多いですね。

こちらで行う内視鏡検査の特徴は何ですか?

当院では胃内視鏡検査と大腸内視鏡検査を同時に受けられます。患者さんには固定のベッドではなくストレッチャーに横になっていただくので、大腸内視鏡検査後にストレッチャーを180度回転させると、そのまま胃内視鏡検査を受けていただくことができるのです。2つの検査を同時に受けても、全部で30〜40分程度で終わりますし、ポリープ切除術などを行っても1時間程度しかかかりません。また、お仕事などで忙しい患者さんにも対応できるように、予約はウェブと電話で受けつけています。特に胃内視鏡検査のほうは、空きがあれば前日まで予約が可能です。待ち時間の負担軽減と、患者さんが思い立ったらすぐに検査が受けられるようにシステムを整えています。

内視鏡検査はもちろん、健康診断の予約も増えているそうですね。

石橋潤一院長 仙台薬師堂いしばし消化器内視鏡クリニック4

そうですね。コンスタントに予約をいただいているので、1週間先までは予約が埋まっている状態です。クリニックのもう一つの軸になりつつあるので、今後は健康診断にもさらに力を入れていきたいと考えています。健康診断だけ受けていただくのはもちろん、もし何か病気が見つかった場合は続けて当院で診させていただくこともできます。

高次医療の豊富な経験を生かして地域に貢献していく

医師をめざしたのはなぜですか? また、どのような経験を積まれてきましたか?

石橋潤一院長 仙台薬師堂いしばし消化器内視鏡クリニック5

大学の受験の時に面接でも伝えたのですが、天才外科医が主人公の漫画に感銘を受けて、医師をめざしました。単純な理由です(笑)。実際はどんな病気も治すその主人公のように万能な医師は存在しませんが、大きな影響を受けましたね。現在は消化器を中心に診療していますが、前勤務先では肝臓、胆嚢と胆管、膵臓などを中心に、数多くの難治がんの患者さんを診てきました。内視鏡的な治療も、超音波の技術も、そこで豊富な経験を積むことができ、高いレベルまで修練を積んできたと自負しています。当院を開業するまでの大きな土台になっていますね。

医師として心がけていることはありますか?

何より真摯に患者さんに対応することを大切にしています。患者さんと同じ目線に立ち、患者さんにわかりやすい言葉で説明をして、治療についても納得してもらえるように診療を進めています。また、1回きりではなく、処方した薬がどうだったか、その後の調子もどうかなど、なるべく再診を促すような声かけをしています。アフターケアを重視していて、「こういう症状が出たら連絡をください」としっかりお伝えするようにしています。患者さんが安心して帰宅できるようなかたちで診療を終わらせること、その後も安心して過ごしていただくことが大切だと考えているからです。

休日はどのように過ごしていますか?

石橋潤一院長 仙台薬師堂いしばし消化器内視鏡クリニック6

ジョギングが習慣で、平日は帰宅時に8〜9キロほど走っています。週末は15キロほど走りますね。以前は年に3回はフルマラソンに出たり、年に7、8回はハーフマラソンに参加していましたが、最近はスローペースで走っています。スキーやダイビングも好きで、特にライセンスを持っているダイビングのほうでは、以前は沖縄や石垣まで行っていましたよ。

今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

私を含めてスタッフ全員が、地域に根差し、地域の方が受診しやすく、居心地の良いクリニックでありたいと考えています。些細な心配事やどんな症状でも、「こんなことをわざわざ聞くのは迷惑かな」と気にせず、何でも聞いてください。もし病気が見つかったら、病院への紹介や、その後のアフターケアもしっかりさせていただきますので、気軽に受診していただきたいですね。

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