全国のドクター9,336人の想いを取材
クリニック・病院 158,521件の情報を掲載(2024年5月18日現在)

  1. TOP
  2. 愛知県
  3. 名古屋市瑞穂区
  4. 総合リハビリセンター駅
  5. 清水ヶ岡糖尿病内科・皮フ科クリニック
  6. 継続が大切な糖尿病治療専門の医師のもとで適切な診断・治療を

継続が大切な糖尿病治療
専門の医師のもとで適切な診断・治療を

清水ヶ岡糖尿病内科・皮フ科クリニック

(名古屋市瑞穂区/総合リハビリセンター駅)

最終更新日:2023/07/06

清水ヶ岡糖尿病内科・皮フ科クリニック 継続が大切な糖尿病治療 専門の医師のもとで適切な診断・治療を 清水ヶ岡糖尿病内科・皮フ科クリニック 継続が大切な糖尿病治療 専門の医師のもとで適切な診断・治療を
  • 保険診療

ほとんど自覚症状がないといわれる糖尿病。定期健診でもタイミングによっては血糖値が低く出て病気とわかりづらいこともあるという。進行すると動脈硬化が進んで心筋梗塞や脳梗塞を起こす恐れがあるほか、糖尿病網膜症や糖尿病腎症、糖尿病神経障害といった合併症を起こすリスクもある。「清水ヶ岡糖尿病内科・皮フ科クリニック」の清水裕史院長が留意するのは、そうしたリスクを未然に防ぐため継続的に通院してもらい血糖値のコントロールを図ること、また、それ以前に「予備軍」の段階で適切な診断をつけて早めに対策を開始することだ。日本糖尿病学会糖尿病専門医で治療経験豊富な清水院長に、糖尿病の治療やリスクなどについて聞いた。

(取材日2023年5月26日)

健診は必ず受け、必要に応じて受診を。適切な診断のため専門の医師による詳細な検査も重要

Q糖尿病とはどのような病気でしょうか?
A
清水ヶ岡糖尿病内科・皮フ科クリニック 糖尿病は早期発見・早期治療が重要

▲糖尿病は早期発見・早期治療が重要

本来、血液中のブドウ糖の量は膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きにより調整されています。インスリンの分泌量あるいは機能が低下した状態が続くとブドウ糖が細胞にうまく取り込まれず血液中に余るようになり、血糖値が常に高い状態になります。これが糖尿病です。日本人の多くは2型糖尿病で、遺伝的な要因と過食や高脂肪食、運動不足など環境の要因が重なり発症すると考えられます。糖尿病の前段階である「境界型糖尿病」、いわゆる「予備軍」ですでにインスリンの働きが悪くなっているので早期発見・早期対応が重要です。また1型糖尿病や妊娠糖尿病、膵臓や肝臓など他の病気、感染症、免疫異常などで発症する病態もあります。

Q糖尿病かどうか調べる検査について教えてください。
A
清水ヶ岡糖尿病内科・皮フ科クリニック ブドウ糖負荷試験をはじめとした検査を行う

▲ブドウ糖負荷試験をはじめとした検査を行う

糖尿病は自覚症状がほとんどないため自分で気づくことは難しく、定期健診でも空腹時の血糖値が低い場合、見逃される恐れもあります。当院ではブドウ糖負荷試験を行っており、正常なのか糖尿病なのか、あるいは「予備軍」なのかをしっかり診断することができます。朝、空腹時に来院して甘いサイダーを飲んでいただき数回にわたり血糖値を測定する検査です。何度か採血が必要になりますが、適切な診断のために重要な検査です。当院の検査としては他に、尿糖や血糖値の検査、HbA1cの検査、エックス線撮影、超音波検査、心電図検査、動脈硬化を見る血圧脈波検査などがあります。

Q糖尿病が悪化するとどうなりますか?
A
清水ヶ岡糖尿病内科・皮フ科クリニック 糖尿病が悪化すると、重篤な病気につながる可能性も

▲糖尿病が悪化すると、重篤な病気につながる可能性も

血液は全身を巡りますので体のいろいろな部位に影響が出ます。糖尿病特有の血管障害として細かい血管が集まった臓器が障害を受けやすいので、糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害などのリスクが高まります。また動脈硬化が進み、心筋梗塞、狭心症、脳卒中など大きな血管障害につながることも。足に血管障害が起こると最悪の場合、壊疽して切断に至るケースもあります。また治療中の急性合併症として低血糖も注意が必要です。血糖値が下がれば下がるほど良いと思っておられる患者さんもいますが、食事を取らないなどで極端に血糖値が低くなると意識を失うこともあり、医師のもとでの適切なコントロールが大切です。

Q糖尿病の治療について教えてください。
A
清水ヶ岡糖尿病内科・皮フ科クリニック 管理栄養士が在籍し、患者に合わせた食事指導を行う

▲管理栄養士が在籍し、患者に合わせた食事指導を行う

基本は食事指導と運動療法です。バランスの良い食事をよく噛んで取り腹八分目を心がけましょう。食物繊維を多く含む野菜や海藻、きのこなどは食後の血糖値上昇の抑制が望めます。当院には管理栄養士が在籍しており、例えば一人暮らしで外食が多い方には外食時の注意などもお伝えしています。運動療法はウォーキング、ジョギングといった有酸素運動と、筋肉を鍛える腕立て伏せやスクワットなどレジスタンス運動を組み合わせます。これも若い方と高齢の方ではお勧めの運動を変えています。薬物療法としては、経口血糖降下薬とインスリン、GLP-1受容体作動薬注射があります。治療には定期的な通院と血糖値やHbA1cのチェックが不可欠です。

Q長く通い続けられるか不安です。
A
清水ヶ岡糖尿病内科・皮フ科クリニック 患者一人ひとりに寄り添い、丁寧な説明を心がける

▲患者一人ひとりに寄り添い、丁寧な説明を心がける

自覚症状がほとんどないため、患者さんは治療に不安やストレスを感じることがあるかもしれません。病院勤務時代には治療を中断された方もいらっしゃいますが、糖尿病が悪化して再来院されたり合併症により重篤な症状に陥って救急搬送されたりしたケースもありました。高齢の方は薬を管理するご家族にストレスがかかることも。医師はじっくりと患者さんやご家族にお話をしていくほかありません。治療法や薬についてできるだけ丁寧に説明するとともに患者さんやご家族のお話にも耳を傾けます。雑談も大事で、家族の問題や精神的な悩みをお聞きし治療の手助けとすることも。当院ではスタッフとともに気軽に通いやすい雰囲気づくりを心がけています。

ドクターからのメッセージ

清水 裕史院長

糖尿病は自覚症状がないので受診のタイミングが難しいのですが、病気発見の糸口としては、まず健診。あとは例えば身内に糖尿病の方がいる場合は注意が必要です。口が渇く、トイレが近い、体重が減るといった症状が出たらかなりの高血糖ということになります。糖尿病は完治をめざせるものではありませんが、きちんと治療を続けて血糖値のコントロールを図れば、日常生活を送れますし旅行も楽しめます。豊かな人生を送るため、諦めないで治療を継続していただきたいと思います。

Access