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竹藤 聖子 院長の独自取材記事

メディカルケア内科

(名古屋市名東区/一社駅)

最終更新日:2022/09/29

竹藤聖子院長 メディカルケア内科 main

一社駅から徒歩1分の利便性の高い場所にある「メディカルケア内科」は、糖尿病、甲状腺・内分泌疾患、骨粗しょう症といった比較的治療期間が長期に及ぶとされる疾患の診療に注力するクリニックだ。糖尿病・内分泌内科を専門に研鑽を積んできた竹藤聖子院長が「きめ細かな診療を通じて、患者さまの健康を支えたい」という思いを込め、2020年5月に開院した。「大切なのは共感すること。メンタルも含めて寄り添い、サポートしたいですね」と、話す竹藤院長。長い付き合いとなる病気を抱える患者たちの日々の診療で心がけていること、医療に対する思いについてなど、じっくりと語ってもらった。

(取材日2021年12月3日)

専門性を追求し患者を思う医療を形にする

どのような診療を行うクリニックとして、開院されたのですか?

竹藤聖子院長 メディカルケア内科1

きめ細かな診療を通じて、患者さまの健康を支えたいという想いを持ち2020年5月に開院しました。風邪など日常生活で起こる急な体調不良の治療から各種予防接種、慢性疾患の治療まで、内科全般に対応できる体制を整えています。中でも力を注ぐのが、糖尿病や甲状腺・内分泌代謝疾患、高血圧や脂質異常症、痛風などの疾患の治療です。糖尿病治療では、患者数が少ないとされる1型糖尿病の治療にも応じていて、インスリンポンプ療法など専門的な知見が求められる治療方法も扱っています。また、糖尿病の方が発症しやすいといわれる骨粗しょう症の治療にも積極的に取り組んでいます。糖尿病・内分泌内科の専門家として培ってきた知識と経験を生かし、患者さま一人ひとりに向き合い寄り添う診療を日々心がけております。

駅からも近いので、足を運びやすいと感じました。

開院にあたり「通いやすい立地にクリニックを構えること」にはこだわりました。なぜなら、当院で治療に応じる疾患の多くは、長期にわたる治療が必要となります。定期的に通院していただくことを踏まえたら、患者さまが負担なく通える場所につくるのは当然のことと考えたからです。当院は一社駅から徒歩1分で、専用駐車場も用意しているので、電車でもお車でも足を運びやすいかと思います。近隣にお住まいの方はもちろん、遠方の方にも気軽に受診していただけたらうれしいですね。

医療機器も充実されていますね。

竹藤聖子院長 メディカルケア内科2

そうですね、「クリニックで専門的な診療を行いたい」と考え、導入する検査機器は吟味しました。例えば糖尿病治療の指標となる血糖値・HbA1cの測定装置は、短い時間で検査結果がわかる機器を導入しましたので、今日の結果を見てすぐに、これからの治療や対策などの計画に反映することもできます。ほかにも、体の筋肉や脂肪の組成を細かく測定でき、食事指導や運動指導の成果の評価に役立つ体組成分析装置や、甲状腺疾患の診断において重要な超音波診断装置、DXA法による骨密度測定装置を備えています。骨密度測定は骨粗しょう症の初期診断に用いるのはもちろん、治療の成果や変化を見る時にも活用しています。どの機器も検討を重ねて導入した、よりすぐりのものばかり。これらを活用して精度の高い検査を行い、より効果的な治療につなげていきたいと考えています。

糖尿病の専門家として一人ひとりに寄り添う治療を

糖尿病の患者さまに向き合う際に先生が意識してらっしゃることは?

竹藤聖子院長 メディカルケア内科3

患者さまに共感することでしょうか。糖尿病は風邪などとは違って生活に密着した疾患です。ご家族構成や仕事内容などかなりプライベートなことに密着しなければその方に合う治療を行うことは難しいです。例えば、夜勤のお仕事をされている方と日中だけの方とでは同じお話はできませんよね。込み入ったことを普通の会話の中で引き出していかないといけないので、心を開いてくださるよう、患者さまに寄り添ってお話を伺うようにしています。また、悩みや不安に思ってらっしゃることもお一人ずつ違うと思います。初見だけでは判断せずにじっくりと伺うように心がけております。

1型糖尿病の方も多いとお聞きしました。

1型糖尿病では10代20代の方が多くいらっしゃっています。当院は比較的女性の患者さまが多いので、若い方だといろんな葛藤がおありですよね。就職・妊娠出産という人生のイベントが多い年代ですので、その中でお悩みも都度変わりますので、治療方法もそれに合わせて提案していきます。そして、1型糖尿病の患者さまの中には病気のことを友達にも話せず、学校の先生にも伝えていない子もいます。1型は患者数が少ないため理解が得られない、糖尿病と聞けば2型のいわゆる生活習慣病だと勘違いされることも背景にあるのではないでしょうか。言えずに苦しんでいる方、打ち明けられない悩みを持った方も多くいらっしゃいますので、メンタル面でのサポートも必要だと考えています。

2型糖尿病では受診の目安などはあるのでしょうか?

竹藤聖子院長 メディカルケア内科4

糖尿病は初期の自覚症状がほぼないので健診を受ける機会がない方は特に見つかりにくい疾患です。さらに女性は40代後半から更年期も関係し、体重が増加傾向となることが多く血糖値や血圧も上がりがちになります。日々お忙しいでしょうが、ご自身の体にも目を向けていただきたいと思いますね。また、ご家族の中で糖尿病疾患の家族歴のある方は一度検査を受けてみられることをお勧めします。肥満でなくても罹患する場合はありますので、「少し変だな」と思われたら受診されてください。

管理栄養士さんが食事指導もされているのですね。

はい、予約制になりますが、糖尿病や高脂血症など病名がつけば保険適用でお受けいただけます。食事に関しては皆さんそれぞれ常識が違うので、いいと思っていらっしゃることも病気によっては合っていない場合もありますので、そのような気づきにつなげられればと思います。食べてはいけないものは基本的にはありません。同じ食材でも調理法や食べるバランスなどを変えるだけでも結果は異なりますので、そのようなアドバイスをしています。

患者と真摯に向き合い“2つの予防”の実現をめざす

医師をめざしたきっかけはございますか?

竹藤聖子院長 メディカルケア内科5

実は、これといったきっかけはよく覚えていないんです(笑)。周りに医師が多い環境で育ったのもあり、幼稚園の頃から「お医者さんになりたい」と言っていたようです。人と関わるのが好きで、病気で困っている人の助けになりたいという思いが芽生えたのは、自然な流れだったのでしょう。内科を専門に選んだのは、全身を診る医師になりたいと考えたから。糖尿病・内分泌内科は、全身に関係するホルモンの病気を診る診療科です。診察時、患者さまが口にされるのは、「だるい」「食欲がない」といった漠然とした訴えが大半を占めます。その言葉に耳を傾けるとともに、表情や動作などにも目を向けて、知識を総動員させて疾患の特定にたどり着かなければなりません。データを細かく読み解き、的確に疑いの視線を向けられるかどうかに、医師としての力量が問われます。非常に興味深いですね。

今後の目標をお聞かせください。

糖尿病の専門家として“2つの予防”をかなえるために力を尽くしていきたいです。まず一つ目は、病気を発症しても、迅速に治療を進めることで完治をめざしたり重症化を防いだりして、進行した先に起こり得る、命に関わるような病気を防いでいくこと。そしてもう一つは、そもそも病気にならないようにすることです。ただ後者だと「まだ芽を出していない病気に目を向けよう」と言われても、なかなか意識するのは難しいですよね。でも健康診断の結果に目を凝らすと、「病気の芽」が見え隠れしていることも珍しくありません。例えば健診を受けた後、「結果を解説してもらいたい」とクリニックを受診するのも、病気の予防やごく初期段階での発見に大いに役立つと考えます。病気の芽が出る前につみ取る、真の意味で「健康を守る」役割を担っていけたらうれしいですね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

竹藤聖子院長 メディカルケア内科6

糖尿病などの生活習慣病、骨粗しょう症は知らぬ間に進行してしまいやすい病気だからこそ、早期のチェック・適切な診療サポートが重要です。症状はもとより健診結果から「自分は大丈夫かしら?」と思ったら、病気の不安をなくすためにも気兼ねなく相談してください。早めに受診されることで未病や初期の段階で抑えることも期待できるケースは多々あります。すでに糖尿病になっている方は、合併症が出ないようにチェックを行い、変わらない日常を送れるように治療しています。年を重ねても元気に楽しく過ごしていただだけるよう、患者さまに寄り添い、皆さまの健康をトータルにサポートしていきたいと考えております。

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