各専門分野のスタッフとの連携で
子どもの成長と発達をサポート
カラムンの森こどもクリニック
(小平市/新小平駅)
最終更新日:2024/04/03
新小平駅から徒歩約2分の場所にある「カラムンの森こどもクリニック」では、子どもたちの心と体、両方の成長・発達に寄り添いながら診療を行っている。便秘やアレルギー性疾患などの一般小児科に加え、予防接種、心理相談や発達健診、主に発達障害の子どもたちを対象にした作業療法士によるリハビリテーションと、対応範囲は幅広い。「愛着、発達、連携」をモットーに掲げる内田創院長とともに子どもたちをサポートするのは、同院のスタッフたちだ。各自の専門性を生かして協力し合いながら、皆でクリニックを支えている。さらに院内のみならず、地域の医療機関との連携にも力を入れる内田院長に、今後の取り組みも交えながら各スタッフの役割について聞いた。
(取材日2024年1月30日)
目次
医師とスタッフ共通の思いは、子どもの成長を家族と一緒に見守ること。院内外の連携で子どもたちをサポート
- Qこちらのクリニックの特徴を教えてください。
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A
当院は「愛着、発達、連携」をモットーに、子どもたちの心と体、両方の成長・発達に寄り添いながら診療を行う小児科のクリニックです。大きく分けると2つの役割を担っており、1つは地域に根差した小児科医療。周辺地域の親御さんがなんでも相談できるかかりつけ医として、便秘やアレルギー性疾患、予防接種、皮膚疾患など小児科全般の症状を診ています。もう1つは発達障害や不登校の子どもたちに対する専門的なサポート。心理相談や発達健診、作業療法士によるリハビリにも力を入れています。もちろんこれらの区別なく、私たちにできることならばなんでも、お子さんとご家族の力になりたいと考えています。
- Q看護師さんは日頃どのような取り組みをされているのですか?
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A
看護師の役割というと医師のサポートのイメージが強いかもしれませんが、当院の場合はそれだけではありません。お子さんやご家族の悩みをお聞きしたり、看護師が主体となって赤ちゃんのスキンケア教室を催したりと、活躍の幅は広いです。私が何も言わなくても、看護師が待合室に出向いてコミュニケーションを取っている場面もよく目にします。アットホームな雰囲気の中、患者さんが安心して診療を受けられるのは、来院された一人ひとりを大切に考える看護師たちの人柄も大きいですね。小児医療の経験を持つスタッフぞろいで、地域の患者さんにとって身近な存在をめざしています。
- Q発達障害の子どもをサポートするのは、どの職種の方ですか?
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A
作業療法士や心理カウンセラーです。発達障害の患者さんの感覚は、とても敏感だったり逆に感じにくかったりもします。それを安定させて豊かな感情を引き出すために行うのが作業療法士によるリハビリ。作業療法士と1対1、もしくはグループで運動による感覚刺激を通じて自信をつけていくものです。感覚を感情に転換させていくのが作業療法士の役割とするなら、対話を通して感情に自信を持たせる役割を担うのが心理カウンセラーです。医師が処方する薬は感覚を安定させるためには有用ですが、感情を引き出すことは難しいんです。そこで作業療法士や心理カウンセラーが子どもの気持ちに寄り添いながら、豊かな感情表現ができるようサポートします。
- Q保育士も専門的な視点をお持ちなのでしょうか?
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A
そうですね。医療の分野で活躍する保育士たちは、保育園の保育士さんとはやや視点が異なります。当院の保育士も医療保育について学んでおり、病気の子どもたちと接する立場として、心理的なケアも含めて優しい対応を心がけています。医師や看護師は医療の立場から安全性を重視した対応を取りがちですから、これは保育士だからこそできることかもしれませんね。看護師のスキンケア教室のように、赤ちゃんと親御さんのスキンシップ教室は保育士が主体となって開催します。グループで行うリハビリに参加して作業療法士や心理カウンセラーのサポートをしたり、ライブやパフォーマンスで子どもたちを楽しませたりしてくれることもあるんですよ。
- Qさまざまな職種の方が子どもや家族をサポートしているのですね。
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A
そのとおりです。このスタッフ同士の連携が当院の強みの一つ。それぞれの役割を担いながら協力し合い、皆で小児医療に取り組んでいます。特に発達障害の治療に際しては、院内だけでなく、地域の教育機関との連携も不可欠と考えています。私も含め当院のスタッフたちの共通の思いは、未来あるお子さんの成長をご家族と一緒に見守っていきたいということ。一人では実現が難しいことも、チーム一丸となることで実現していけるのだと思います。