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菅原 敦史 院長の独自取材記事

月寒すがわら眼科

(札幌市豊平区/福住駅)

最終更新日:2021/10/12

菅原敦史院長 月寒すがわら眼科 main

札幌市豊平区にある2019年11月開業の「月寒すがわら眼科」。商業施設内のクリニックモール1階にあり、入り口からバリアフリー仕様になっているため、足が不自由な人や高齢者でも入りやすい設計になっている。ナチュラルな印象のブラウンとグリーンの配色が取り入れられた院内はとても落ち着いた雰囲気だ。院長の菅原敦史先生は、大学病院や市立病院で豊富な経験を持つ日本眼科学会眼科専門医。「一人ひとりの患者さんと人間関係をつくりながら丁寧に診療したい」と開業した。その語り口から誠実さが感じられる菅原院長に、主な患者層や医師を志した理由、診療の際に大切にしていることなど、たっぷり聞いた。

(取材日2020年11月11日)

一人ひとりの患者の声に耳を傾け、最善の医療を

こちらを開業の地に選んだ理由や地域の印象などについてお聞かせください。

菅原敦史院長 月寒すがわら眼科1

札幌医科大学卒業後に同大学の眼科に入局し、札幌を拠点に医療に携わってきましたので、札幌市内で医療に貢献したいという想いが第一です。開業して1年ほどたちましたが、豊平区月寒は子育て世帯が多い印象です。幼児および小学生、その親御さんなど、比較的若い方々が中心に来院してくれています。また、当院にはご高齢の患者さんも多いのですが、活動的な方が多いと感じています。町内会やスポーツクラブなどで人と交流しながら、生き生きと生活されている方が多いですね。

患者さんはどのような経緯で来院し、また、どのような主訴が多いですか?

開院当初は、同じ敷地内のショッピングモールの駐車場が469台収容可能なことから、買い物のついでに車で来院されたり、医療モールの1階にあって入りやすいので看板を見て気軽に来院されたり、といった方が多かったですね。半年ぐらいたつと、クチコミで来院される方が増えてきました。一人ひとりを大切に診療していますのでとてもうれしいことです。患者さんの主訴はさまざまですが、子どもは学校の健康診断で視力低下を指摘されたケースやものもらいが多いですね。当院は日帰り白内障手術を行っていますので、ご高齢の方は白内障手術を希望していらっしゃる方が多いです。

診療の際に心がけていること、患者さんとコミュニケーションを取る際に気をつけていることなどありますか?

菅原敦史院長 月寒すがわら眼科2

「優しく・丁寧に・最善の医療を」を信条とし、患者さんに「来て良かった」と思って帰っていただけるような対応と説明を心がけています。専門知識を持つ医師として正しい意見を杓子定規に言うのは簡単ですが、患者さん一人ひとりの希望はさまざまです。私が正しいと思うことを押しつけず、患者さんと話し合い納得された上で、患者さんにとって最も利益になる治療を行うようにしています。

人の役に立ち、喜んでもらえる医師の道へ

医師を志したきっかけ、眼科を選んだ理由を教えていただけますか?

菅原敦史院長 月寒すがわら眼科3

自分が人の役に立ち、喜んでもらえる。そしてそれが職業として成り立つのなら最高だと思って医師をめざしました。眼科を選んだのは、学生時代の実習で手術に立ち会い、その患者さんが次の日に「ありがとうございます」と喜んでくださった経験がきっかけです。学生ですから私が行った手術ではないのですが、患者さんからダイレクトに感謝されることがあって、これはもうたいへん幸せな仕事だなと思ったので眼科を選びました。眼科の治療は、目の見え方というわかりやすい尺度で結果を評価されます。それは良くも悪くもで、良くならない場合は良くならないという結果が出るので、それは厳しいところではあるのですが、良くなった場合は患者さんに貢献できたことが直接感じられやすいので、自分にとって幸せだなと思いました。

大学病院で活躍されていましたが、なぜ開業しようと思われたのですか?

大学病院では、主に網膜硝子体関連疾患の診療に携わっていましたが、この分野は開業医では診断がつかなかったり、治療できないケースが多い領域です。紹介された網膜剥離・難しい白内障、加齢黄斑変性症などの診断・検査・手術を含む治療を行っていました。大きな病院でそのような症例に携わることもたいへんやりがいがあったのですが、自分が院長として患者さんにベストの治療を身近な環境でできるようなクリニックをつくりたいと思うようになりました。大学病院は患者さんが多いので一人ひとりをゆっくり診察することがはばかられるところもあり、患者さんの話をゆっくり聞いて治療をしたり、説明したり、信頼関係をつくりながら診療できたらいいなという夢を持って開業しました。

力を入れている治療などがありましたら教えてください。

菅原敦史院長 月寒すがわら眼科4

日帰りの白内障手術に力を入れています。白内障の手術は、自動車運転免許の適性検査をクリアする目的で受けられる方が多いです。高齢者の運転については免許を返納すべきという意見もありますが、人生100年時代と盛んにいわれる時世ですから、視力の回復をめざす白内障手術の需要が高まっているともいえます。視力が回復すると身体活動もしやすくなるため、日々の健康維持にも役立つでしょう。白内障手術で挿入する眼内レンズの選択に関しても、患者さんとよく話し合って希望に沿うレンズを使用いたします。

子どもの治療で力を入れているものはありますか?

最近、子どもの近視が増えています。それはゲームやスマートフォン、タブレット端末など、近くのものを見る作業が昔より増えていること、また子どもが外で遊ばなくなったこと、この2つの要因が大きいといわれています。外で遊ぶと太陽光に含まれるある種の光が目の中に入って、目の中の近視進行抑制遺伝子を刺激して近視が進みづらくなる可能性があることが報告されているのです。近視に関しては主に眼鏡を装用することで矯正するのが普通ですが、当院では異なるアプローチにも力を入れています。夜寝ている間のみ近視矯正用のハードコンタクトレンズを入れて、日中は眼鏡なしで過ごせるオルソケラトロジーという方法です。

症状がなくても40歳を過ぎたら眼科検診を

これまでに印象深い患者さんとのエピソードがありましたらお聞かせください。

菅原敦史院長 月寒すがわら眼科5

勤務医時代に白内障手術を行った当時98歳だった患者さんが、開院1周年の日に受診に来てくださったことです。片目を若い頃に失明していて、唯一見えているほうの目が成熟白内障でほぼ見えない状態でした。98歳だから手術はしないほうがいいという判断をいろいろな病院からもらっていたようです。私も同じように考えましたが、患者さんの治療を強く希望する気持ちにふれ、ご家族とも何度も話し合いを重ねて信頼関係を構築し、手術を行いました。現在105歳ですが、今もお元気に過ごされている様子で、本当にうれしかったです。

先生ご自身が健康のために実践していることなどありますか?

週に1回、大学時代に在籍していた部活の後輩学生とバドミントンをしています。バドミントンにはかなり真剣に取り組んできて、中学生の時に全道2位になりました。とは言っても、当時バドミントンはそれほど人気スポーツではなかったのですが。大学時代は医学部の東日本の大会においてシングルスで優勝しました。今は後輩学生の指導をしながら、自分の練習をしています。

最後に、今後の展望、読者へのメッセージをお願いします。

菅原敦史院長 月寒すがわら眼科6

地道に一人ひとりの患者さんを大切に診ていくことを忘れないで診療を続けていきたいと思います。一人ひとりを丁寧に診察していると、患者さんもだんだん増えてきましたので待ち時間が長くなってしまうことがあるのが悩みです。今後は患者さんが待ち時間も退屈しないようなシステムや環境を整えていけたらいいなと思っています。眼科疾患は、症状が出た後では回復が難しい状態になっていることがありますので、40歳以上になったら一度眼科にかかって、自分の目は大丈夫だということを確認していただきたいと思います。特に緑内障は、自覚症状が出る頃には失明寸前になっていることも少なくありません。何の異常もないのに受診するのはハードルが高いかもしれませんが、早期発見がとても大事ですので、気軽に目の検診に来てください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

オルソケラトロジー/15万5000円

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