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牧野 祐司 院長の独自取材記事

元町・中華街整形外科

(横浜市中区/元町・中華街駅)

最終更新日:2024/01/29

牧野祐司院長 元町・中華街整形外科 main

元町・中華街駅から徒歩1分の場所にある「元町・中華街整形外科」。マンション2階の医療モール内にある同院には、近隣住民や観光客など、年齢も国籍もさまざまな患者が訪れる。痛みに広く対応しているが、中でも力を入れるのが骨粗しょう症の治療とリハビリテーションだ。特に骨粗しょう症の治療では新しい薬も積極的に取り入れており、その選択肢の多さが同院の特徴の一つ。牧野祐司院長はそれらのメリット・デメリットをわかりやすく説明したうえで、患者の希望に沿って治療法を決めている。「患者さんには、納得して治療に取り組んでほしいんです」と話す院長。腰椎・大腿骨で計測可能な骨密度検査機や、ゆったりとしたリハビリテーション室を備えた院内で、同院の特徴や診療時の心がけについて聞いた。

(取材日2023年10月11日)

骨粗しょう症の治療とリハビリテーションが強み

駅から近くて通いやすい立地ですね。

牧野祐司院長 元町・中華街整形外科1

元町・中華街駅から徒歩1分というアクセスの良さは、当院の大きな特徴です。患者さんの年齢は幅広く、近隣にお住まいの方や横浜エリアにお勤めの方、また観光スポットも多いので観光中の方が急なケガなどで来院されることもありますね。当院は医療法人社団医優会の3院目にあたります。石川町や反町にグループ院があるのですが、普段みなとみらい線をお使いでしたら当院の方が通いやすいかもしれません。

力を入れている治療はありますか?

体の痛み全般に対応していますが、特に骨粗しょう症の治療とリハビリテーションに力を入れています。骨粗しょう症は加齢により発症する方が多く、特に女性は閉経すると骨密度がぐっと下がります。75歳以上の女性の場合、約半数が治療の対象になるといわれるほどです。当院では腰椎・大腿骨で計測可能な精度の高い骨密度検査機を導入し、骨粗しょう症の早期発見に力を入れています。また腰や膝などの慢性的な痛みには、リハビリテーションを取り入れながら治療を行います。ゆったりとしたリハビリテーション室には、先進の機能を備えたウォーターベッドなど各種リハビリテーション機器を完備。3人の理学療法士が患者さんをサポートいたします。

先生は2020年より院長を務められているのですね。

牧野祐司院長 元町・中華街整形外科2

開院して数ヵ月後の2020年7月より院長を務めているのですが、当時世の中は新型コロナウイルスの混乱の真っ只中でした。ワクチン接種にも対応していましたので、一時期は院内も慌ただしかったですね。ですが今ほど患者さんの数も多くなく、マイペースで診療できたように思います。また開院当初とはいえ、石川町院や反町院で働いていた経験豊富なスタッフがそろっていたのも、コロナ禍でも前に進めた理由かもしれません。今では多くの患者さんがいらっしゃるようになりましたが、順番予約と初診の時間予約を取り入れて、できるだけお待たせしないように努めています。ただ、患者さんにはしっかりと向き合って診療を行いたいですし、時間効率だけを重視するわけにはいきません。これから患者さんはさらに増えるでしょうから、診療と時間のバランスについては今後の課題ですね。

症状や治療の理解を促し、患者とともに考える

骨粗しょう症に自覚症状はあるのでしょうか?

牧野祐司院長 元町・中華街整形外科3

実は、骨粗しょう症そのものには自覚症状がないんです。きっかけは「身長が縮んできた」「背中が丸くなってきた」などの訴えだったり、骨折して来られて検査してみたら骨密度の低下が発覚したというケースが大半です。膝や腰の痛みでエックス線撮影をしてみたら、骨密度が減っていたということもよくありますね。先ほども挙げた通り、75歳以上の女性でしたらまず骨粗しょう症を疑って検査を行います。中には、ご家族が骨粗しょう症で「私もそろそろ検査を」と希望されたり、健康診断の骨粗しょう症検査でチェックがついて相談に来られる方もいらっしゃるんですよ。骨粗しょう症は気づかないうちに進行するものですから、できるだけ早期に発見して治療を始めることが大切です。

骨粗しょう症の検査や治療について教えてください。

牧野祐司院長 元町・中華街整形外科4

食事と運動だけでは限界がありますので、薬を使いながら骨密度の維持・改善をめざします。現代では経口薬や注射などさまざまな薬が開発されていますが、その選択肢の多さは当院の強みの一つ。新しい薬も積極的に取り入れて、患者さんの症状・ライフスタイル・費用面まで考えながら薬を決めていきます。また副作用も薬によって異なりますので、メリットとデメリットはきちんとお伝えします。新薬についての知識も持ち合わせていますので、気になることがあれば何でも聞いてください。治療が始まると、若い方の7~8割程度の骨密度が期待できるレベルになるまでは薬を飲み続ける必要があります。その後は経過観察となりますが、やはり薬をやめるとまた骨密度が下がってしまうことも考えられるので、その場合はその時々に合った薬を選択していきます。

診療の際に心がけていることはありますか?

痛みの治療でも、骨粗しょう症の治療でも、患者さんに納得して治療を受けてもらえるよう努めています。そのための工夫の一つが、わかりやすい説明です。エックス線写真や言葉だけでは伝わりにくいこともありますから、模型を使うことも多いです。実際の構造を見てもらえば、患者さんもイメージしやすいでしょう。なぜそのような症状が起こるのか、どのような治療法があるのか。それを理解したうえで、患者さんが「やりたくない」とおっしゃる治療を無理に勧めることはありません。患者さんの意思や事情を尊重し、それに沿ってできるだけ良い方法を一緒に見つけていければと思っています。

患者のニーズを捉え、さらに利用しやすいクリニックへ

法人内の連携についても教えてください。

牧野祐司院長 元町・中華街整形外科5

当院は開院当初、麻酔科の医師によるペインクリニックを主としていました。現在ペインクリニックを必要とする患者さんに対しては、石川町院と連携して治療を進めています。また当法人3院はすべて整形外科を標榜していますから、理学療法士のスキル向上には法人全体として力を入れているんです。3院合同での理学療法士の勉強会を定期的に開催し、資格取得も全面的にバックアップしています。3院いずれも横浜市内にありますから、急なスタッフ欠員の際などは協力し合っています。

こちらでは治験にも対応されているそうですね。

はい。製薬会社からの依頼に基づいて治験に対応しています。これから世に出る薬の開発に携われるのは、医療機関ならではの社会貢献です。私たちに何ができるのかを考えながら、今後も日本の医療発展のために尽力していきたいと思います。

今後の展望をお聞かせください。

牧野祐司院長 元町・中華街整形外科6

患者さんにとって、さらに利用しやすいクリニックをめざしています。この辺りには、年齢も国籍もさまざまな方がお住まいです。基本的な対応ができるだけの語学力や、若い方も気軽に利用できるような決済方法など、患者さんのニーズを見極めながら検討していきたいと思います。それらが待ち時間の短縮につながり、課題でもある「診療と時間のバランス」が解決していけば理想的なのですが。そうして地域に根差しながら、頼られるクリニックへと成長していきたいですね。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

当院は、元町・中華街駅の4番出口を出てすぐ。慢性的な痛みや急なケガなどに広く対応し、リハビリテーション室も備えています。食事や観光ついでにでも、気軽にリハビリテーションにお立ち寄りください。腰椎・大腿骨での骨密度検査や、薬の選択肢の多さなど、骨粗しょう症の治療にも力を入れています。骨粗しょう症の薬に不安があったり、セカンドオピニオンをご希望の方も、ぜひ一度ご相談ください。

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