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病気の早期発見・予防につながる
先進的な胃・大腸の内視鏡検査

たけむら内科消化器クリニック

(京都市山科区/椥辻駅)

最終更新日:2021/10/12

たけむら内科消化器クリニック 病気の早期発見・予防につながる 先進的な胃・大腸の内視鏡検査 たけむら内科消化器クリニック 病気の早期発見・予防につながる 先進的な胃・大腸の内視鏡検査
  • 保険診療

胃カメラ、大腸カメラが苦手という人は少なくない。健康診断で精密検査を指示されても、検査を受けない人がいる。健康を守るためには病気の早期発見・治療が大切なことは、誰もがわかっている。検査が早期発見に役立つことも理解している。それでも「苦しそう」「つらそう」といったマイナスイメージが内視鏡検査を遠ざけてしまう。胃・大腸の内視鏡検査は、よくいわれるように、それほど苦しく、つらいのだろうか。医学が進んだ今、楽に検査を受けることはできないのだろうか。消化器内科の医師として、内視鏡を使った豊富な検査・診断経験を持つ「たけむら内科消化器クリニック」の竹村嘉人院長に、先進的な検査方法や実際の検査の流れなどについて話を聞いた。

(取材日2020年6月5日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

Qどのような人が内視鏡検査を受けるべきでしょうか。
A

胃も大腸も、健康診断で「要精密検査」の指定を受けた方は、必ず内視鏡検査を受けるようにしてください。胃については、ピロリ菌感染が認められている、胃がんの治療経験があるなど、胃がんのリスク要因を抱えている方は、検査を受けるべきだと思います。また、潰瘍性、炎症系の消化器疾患の場合、胃の痛みや胸焼けなどが見られるので、胃に不調があれば内視鏡検査を考えてみてください。ただし、胃がんの場合、初期段階ではほとんど自覚症状がないので、不調を実感していなくても注意が必要です。一方、便が出にくい、残便感があるなど便通に異常が見られる場合や、血便が出るという場合は、早期に大腸の内視鏡検査を受けることをお勧めします。

Q検査ではどのような病気を見つけることができるのでしょうか。
A

胃の場合は胃がんのほか、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎などを発見することができます。最近は、診察や簡易の検査で胃腸に異常は見られないのに、消化器の不調を訴えられる方が多く、機能性胃腸症と呼ばれています。こういった方も内視鏡検査を受けると不安の解消につながるでしょう。一方大腸がんは多くの場合、ポリープの段階で内視鏡で切除すれば予防できるといわれています。また、潰瘍性大腸炎、クローン病といった炎症性腸疾患も内視鏡検査で診断できることがあります。大腸内視鏡検査は一般的には40歳以上が受診年齢といわれますが、炎症性腸疾患は若い方に多い病気なので、不調を見逃さないこと、自己判断しないことが大切です。

Q内視鏡検査は、苦しい、つらいというイメージがあります。
A

近年は技術の進歩によって、内視鏡の性能も進化しています。胃の場合は、経鼻内視鏡の画像レベルがかなり向上して、負担の少ない経鼻内視鏡でも精度の高さにこだわった検査が可能です。また、患者さんが希望される場合は鎮痛・鎮静剤を用いて検査を行います。私は学生時代からずっと、特定の部位を拡大して見ることができる拡大内視鏡を使用しています。これを使えば、発見したポリープが腫瘍なのかどうか、腫瘍なら良性なのか悪性なのか、画像を見て診断がつけられることが多いです。がんの場合は、深達度という腫瘍の深さも推測できます。切除も可能なので、内視鏡だけで治療が完結できるか、手術が必要かについてもその場で判断できます。

検診・治療START!ステップで紹介します

1事前の問診と検査日の予約
たけむら内科消化器クリニック 事前の問診と検査日の予約

持病の有無や常用している薬の種類などのチェックを受ける。ポリープの切除といった治療を伴う可能性があるので、止血に影響する薬などは事前にしっかり確認する。胃の内視鏡検査については、従来の経口のほか経鼻も選択可能。さらに、鎮痛・鎮静剤の使用についても希望を聞かれる。同院では、鎮痛・鎮静剤を使用する場合、経口か経鼻かにこだわる人は少ないそうだ。その後、スケジュールに合わせて検査日を予約する。

2前日は早めに夕食を取る
たけむら内科消化器クリニック 前日は早めに夕食を取る

胃の検査の場合、前夜21時以降は絶食。大腸の場合は使用する下剤の種類によって多少差はあるものの、前夜は20時頃までに食事を済ませておきたい。いずれも水分は当日の朝まで取ることができる。また、鎮痛・鎮静剤を使用する場合、当日は車の運転ができないので注意。事前に問診を受けている場合、当日の診察は行われないが、疑問点や不安なことはスタッフに聞いておこう。

3大腸検査の場合は個室で下剤を服用
たけむら内科消化器クリニック 大腸検査の場合は個室で下剤を服用

大腸検査の場合は、ソファー、テレビつきの個室で、検査着に着替えて下剤を服用。検査着はガウンタイプのものと使い捨てのものが用意され、好みのものを選べる。下剤はいくつかの種類があるが、スポーツドリンクに塩味をつけたような味のものが主流で、腸の長さなどに応じて1〜2リットルを服用する。味が苦手な場合は、茶や水と一緒に服用する錠剤タイプの下剤もあるという。個室には、専用のトイレも備えつけられている。

4内視鏡検査
たけむら内科消化器クリニック 内視鏡検査

検査室に移動して検査を受ける。鎮痛・鎮静剤を使用する場合は検査前に点滴で投与。少しぼんやりする程度から眠ってしまうくらいまで、検査中の意識の覚醒度は投与する薬の量によって調節される。検査の所用時間は個人差があるが、観察だけなら胃の場合は5〜7分、大腸は15分程度。大腸の場合、腸の形状などによっては、急いで入れると痛みや苦痛が出やすいという。ポリープの切除を行う場合は、5分程度長めにかかる。

5検査結果の確認
たけむら内科消化器クリニック 検査結果の確認

鎮痛・鎮静剤を使用した場合は、検査終了後30分〜1時間程度休憩した後、使用しなかった場合は着替えなどが済み次第、撮影した画像を見ながら、結果について説明を受ける。ポリープを切除して組織検査を受ける場合は、後日の結果説明となるので受診予約を行う。何も問題がなかった場合、胃は2〜3年に1度程度が次の検査の目安。ただし、ピロリ菌感染がある人は毎年受けるのが安心だ。大腸なら5年に1度が検査の目安となる。

ドクターからのメッセージ

竹村 嘉人院長

私自身、内視鏡検査は苦手なほうなのですが、さまざまな消化器の病気の早期発見に有用なだけでなく、大腸がんなどの予防にもつながるので、1年に1回は検査を受けるようにしています。私の場合は、鎮痛・鎮静剤はあえて使用せず、嘔吐感と戦いながら受けていますが、薬を使うともっと楽なはずなので、敬遠せずに検査を受けていただきたいと思います。鎮痛・鎮静剤の使用に抵抗を感じる方もおられるかもしれませんが、必要最小限となるよう使用量を慎重に決定します。さらに検査中は体調の変化を見逃さないよう、しっかりとモニターで確認し、万一の急な変化にも対応できる体制を整えていますので、ご安心いただければと思います。

竹村 嘉人院長 たけむら内科消化器クリニック
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