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土肥 信介 院長の独自取材記事

どひ歯科クリニック

(宇城市/松橋駅)

最終更新日:2023/05/01

土肥信介院長 どひ歯科クリニック main

松橋バイパスと国道266号線が交差する宇城市松橋町に位置する「どひ歯科クリニック」。ベッドタウンにあって託児所も備えており、働く世代や子育て世代にも配慮された歯科クリニックだ。土肥信介院長は、爽やかな笑顔と話しやすい雰囲気が印象的。保育士の資格を持つ妻とともに、地域に根差した歯科クリニックを営む。予防歯科の観点から、なるべく小さいうちから定期的に受診してほしいと話す土肥院長。一般歯科全般に対応しながら、定期検診やメンテナンスで地域の予防意識の向上にも取り組んできた。併設の託児所を生かして歯が生え始めた頃から歯科クリニックに通う習慣づくりをめざす。子どもからその親や祖父母の世代までさまざまな年代の患者に向き合う土肥院長に、診療のポリシーや虫歯にならないための習慣について語ってもらった。

(取材日2023年3月22日)

託児所を併設して通いやすさを追求

こちらの歯科クリニックの特徴について教えてください。

土肥信介院長 どひ歯科クリニック1

託児所を併設し、子を持つ親御さんにも安心して治療を受けていただけるようにしています。院内もバリアフリー設計で通いやすさを追求しました。私も子を持つ父親ですから、子育てをしながら歯科クリニックに通うことの大変さがわかるんです。開業したタイミングはちょうど妻が2人目の子を妊娠している頃だったので、託児所のある歯科クリニックにしようと決めました。治療内容は一般歯科がメインですが、小児歯科にも力を入れています。親子連れで来院していただいて、親御さんの治療のついでにお子さんも診れたら一番いいですね。

院内設備にこだわりはありますか?

歯科用CTを導入して精密な検査に努めています。歯の根っこの部分は外からでは状態が把握できないこともあります。歯科用CTで3次元的に撮影することによって、親知らずの抜歯などの治療方針決定に役立てることができます。また院内の衛生管理にもこだわりました。滅菌器は世界基準のクラスB水準のものを導入し、治療に使用する水も清潔に保つようにしています。患者さんが安心して治療を受ける上で衛生面は大切ですから、システム導入にあたっては私自身で納得いくまで調べて決めたんです。

スタッフや他院との連携はいかがでしょうか。

土肥信介院長 どひ歯科クリニック2

スタッフとは朝礼などを通じてこまめなコミュニケーションを心がけています。年齢も近いので、和気あいあいとした雰囲気ですよ。妻には保育士として院内の託児所を任せています。利用は予約制ですが、お子さんを預ける先がなくても治療を諦めないで通ってもらえたらうれしいです。歯科業界では常に新しい情報を取り入れて治療に生かすことも大切ですから、横のつながりも意識しています。例えば元同僚が勤務する熊本大学と連携していますし、今後は勉強会やセミナーにも積極的に参加していきたいですね。

患者との丁寧な対話で治療方針を決定

力を入れている治療について教えてください。

土肥信介院長 どひ歯科クリニック3

治療ではないのですが、メンテナンスに特に力を入れています。最近、徐々に予防意識の高い患者さんも増えてきましたが、まだまだ根づいているとは言えません。月に1日通院したとしても年間たったの12日ですから、のこりの約350日はご自分で歯を磨かなくてはならないということです。地域の患者さんの予防意識の向上に取り組むことも歯科クリニックとしての課題ですね。理想は歯が生え始めた幼児の頃から通院の習慣をつけて、定期検診とメンテナンスを通して虫歯や歯周病を予防すること。メンテナンスでは、患者さんの口内の写真を撮ってお見せしながら、自宅でのブラッシングの癖や磨き方をお伝えしています。美容室で髪を切るように、定期的に歯科クリニックに通ってもらえたらうれしいです。

患者さんと接する際に気をつけていることは何でしょうか。

丁寧なコミュニケーションを心がけています。初診は約1時間と長めに取っていて、口腔内の写真撮影をしたり、できるだけわかりやすい説明に努めています。場合にもよりますが痛みがないときは、治療計画もできる限り患者さんの意向に沿って考えます。お子さんの場合は、歯科に怖い印象を持ってしまうと通院自体が続かないので、こまめに声かけしたり楽しい雰囲気づくりをして、楽しく治療を受けられるように工夫しています。他には、処置する前には「今からこういう処置をします」とご説明して、納得感を持ってもらうことが大切ですね。

これまでに印象に残ったエピソードを教えてください。

土肥信介院長 どひ歯科クリニック4

以前、6歳くらいの女の子に優しく丁寧に接していたら、「将来ここで働きたい」と言ってくれたことがありました。その時のことはとてもうれしかったですね。あとは、やはり治療がスムーズにいって患者さんに喜んでもらえることが一番うれしいです。患者さんが喜んでくださるならどんなことでも一生懸命に取り組みたいですし、そのために日頃からスキルアップしていきたいと思います。

入れ歯の作り方にも工夫を凝らしていらっしゃるそうですね。

「入れ歯が合わない」と言って来院される高齢の患者さんには、できるだけ使いやすさを重視した入れ歯を作製します。入れ歯の設計は歯科クリニックによって大差ないかもしれません。ですが、技工所と打ち合わせするときに「実際に患者さんがどう使うか」を重視しているのは、当クリニックの強みだと思います。入れ歯は人工物ですからどうしても装着したときの異物感は残ります。その中でも、強度を保ちながら省ける部分は削るなどして異物感を抑えるための工夫をしています。できるだけ患者さんが納得して使えるような入れ歯を作りたいですね。

歯科クリニックを日常的に行くところにしたい

歯科医師の道に進んだきっかけやご経歴をお伺いします。

土肥信介院長 どひ歯科クリニック5

小さい頃は祖父が営むエックス線関係の工場を遊び場にしていて、祖父の遺伝か私も手先が器用でした。昔から子どもが好きで小児系の医師をめざしたのですが、思うように成績が上がらなかったときに、大好きだった祖父のアドバイスで歯科医師の道に進むことに。実は福岡歯科大学に入ってからも、しばらくは「口の中しか診られない」という葛藤がありましたね。ですが、手先の器用さも生かせる歯科医師は自分に合っていると今は感じます。卒業後は天草市や熊本市の歯科クリニックで一般歯科や小児歯科、インプラントなどを幅広く学びました。当時は保険診療を担当していましたが、患者さんとお話しする中で、「もっといろいろな選択肢を提示してあげたい」と、自由診療にも興味が湧いてきました。自分の思うようにじっくりと患者さんに向き合いたいという思いもあり、2019年に開業に至りました。

虫歯や歯周病予防にはどんなことが大切でしょうか。

お子さんの場合は、小さいときから歯科クリニックで口腔内の健康管理をすることが大切です。当然お子さんは泣いてしまうケースもあるのですが、小さい頃からトレーニングすることも重要だと考えています。当クリニックでは親御さんの治療で一緒に来院して、託児所で遊んだりなどして普段から歯科クリニックを身近な存在だと感じてもらえるように工夫をしています。痛みがあって初めて受診する方が多いですが、本当は歯を削ることがない状態が理想です。定期検診とメンテナンスを習慣にして、自宅でもきちんとブラッシングできれば、治療に至らずに済むこともめざせると思います。お子さんと一緒に来院してもらえるように、歯科クリニックとしても楽しい雰囲気づくりに取り組んでいます。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

土肥信介院長 どひ歯科クリニック6

これからもお子さんから親御さんまで通いやすい歯科クリニックをめざしていきます。院内の託児所を活用いただいて、子育て中でも定期通院を続けてほしいですね。患者さんのご希望に沿った治療をめざして、私自身も先進の知識や技術を取り入れながらスキルアップしていきます。小さなお子さんには特に早めの受診をお願いしています。痛みがひどくなる前に治療できれば、その後の管理も楽ですし何よりお子さん自身が歯科に怖いイメージを持つことも避けられるはず。当クリニックでは今後も小児歯科をメインに治療し、子どもの虫歯予防に取り組む方針です。託児所併設の身近な歯科クリニックとして、どうぞお気軽にご来院ください。

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