全国のドクター9,336人の想いを取材
クリニック・病院 158,521件の情報を掲載(2024年5月19日現在)

  1. TOP
  2. 東京都
  3. 新宿区
  4. 新宿三丁目駅
  5. 新宿マルイ眼科クリニック
  6. 武田 裕行 院長

武田 裕行 院長の独自取材記事

新宿マルイ眼科クリニック

(新宿区/新宿三丁目駅)

最終更新日:2024/01/12

武田裕行院長 新宿マルイ眼科クリニック main

新宿三丁目駅すぐの新宿マルイ本館の5階にあるのが「新宿マルイ眼科クリニック」だ。午後は19時まで、そして土日祝日も診療を行っているのには、武田裕行院長の「気軽に、気になったらすぐに受診してほしい」という思いが根底にある。「開業前は基幹病院などで緑内障の手術や研究を行っていました。緑内障は完治しない疾患。そのため早期発見・早期治療が非常に大切です。だからこそ気軽に入れる場所を選びました」と物腰やわらかく丁寧に語る武田院長。日々の診療で心がけていることをはじめとした、緑内障の治療や現代人ならではの目からくる疲労感の注意点など、詳しい話を聞いた。

(取材日2023年12月7日)

買い物ついでや通勤帰りに気軽に通える眼科でありたい

とてもアクセスの良い場所にありますね。

武田裕行院長 新宿マルイ眼科クリニック1

新宿駅からでも徒歩6分ほどで到着し、休診日の火曜を除く平日のほか、土日祝日も19時まで診療に対応しています。私は緑内障を専門的に勉強し、手術などにもかなり多く関わってきたこともあり、特に緑内障の早期発見、早期治療が重要だとひしひしと感じていました。そのためにも患者さんが通いやすい環境にあることはとても大切なことだと考えています。19時までなので学校やお仕事帰りに通う方も実際おられますし、平日が難しくとも土日祝日ならば通院できる方もおられます。また土日祝日に急に目の調子が悪くなった、新宿に買い物に来たけど、どうにも調子が悪い、ということもあるでしょう。そういうときに気軽に、「今のうちに診てもらおうかな」という感覚で皆さんのお役に立てるのが当院の魅力の一つではないかと思います。

実際にどんな患者さんがいらしていますか?

都心のクリニックのため若い方が比較的多いですが、周辺に勤務されている会社員の方やご高齢の方まで幅広く来院してただいています。症状としては、ここ数年は特に、ドライアイや目の疲れといった日常的なお悩みは多いですね。目の疾患は基本的に生命活動に直結するようなものではないのですが、一方で日々の生活の質(QOL)に直結するものが多くあります。最近ですと、パソコンなどの液晶画面を長時間見続けることによって目の症状だけでなく、体の症状や精神の症状が出てくるVDT症候群という疾患があります。目をいたわりながら、上手に対処できるよう患者さん一人ひとりに適切なアドバイスを行います。

患者さんと接する際に心がけておられることは何でしょう?

武田裕行院長 新宿マルイ眼科クリニック2

当院では問診票を記入いただく段階でスタッフが軽い質問をし、その後、診察で私がしっかりと再度問診をするようにしています。というのも、やっぱり言い忘れというのはあるものなんです。皆さんも診察室を出てから「あ、あのことを先生に言うのを忘れてた」という経験が一度はあるのではないでしょうか。もしかしたらその中に治療に関わる重要なヒントがあるかもしれませんから、聞き漏らしがないように努めています。あとは、検査結果などの画像を大きなモニターを使って患者さんにも見てもらい、自分が今どんな疾患を抱え、どのくらい進行しているのか、そのためにどんな治療が必要なのかといったことをしっかりご自覚してもらうようにしています。特に緑内障は日々、ご自身で点眼薬をささなければなりません。ですが「なぜ点眼薬を使う必要があるのか」が理解できないと、結果として緑内障は進行につながってしまいますから。

「視覚」という“目の命”における身近な専門家として

緑内障の検査にはどのようなものがありますか?

武田裕行院長 新宿マルイ眼科クリニック3

基本的に行うのは眼底検査と視野検査です。そこで視神経に所見がある場合は、OCT検査といって、目の網膜の神経線維層の状態が画像でわかる検査を行います。この検査は近年取り入れられるようになったもので、精度もかなり高いですし、加えて神経の弱さなどが色によって分けられているのが画像としてはっきりわかるので、患者さんがご自分の症状を自覚される一助にもなっていると実感しています。もちろん治療中の経過観察時に具体的に説明する際にも大きく役立っています。眼底検査や眼圧検査、OCT検査はほんの数分で終わります。片目ずつ検査する視野検査は20分ほどかかりますが、通常の検査としてはかなり患者さんの負担が少ないものばかりですよ。

緑内障にかかりやすい方の特徴はありますか?

ご家族に緑内障の方がいる、近視が強い方はかかりやすい傾向にあります。緑内障はよく「自覚症状がない」といわれますが、視力が悪くなったのと混同されがちなんです。緑内障の場合、真ん中の視野は保たれやすいのですが、視野の外側などのある一部分、つまり視神経が弱くなっているところからだんだんと霞んで見えるようになっていきます。視野に黒い部分ができるなどのはっきりした欠け方ではないので、余計に患者さんは自覚しづらいのが難しい点です。当院では40歳以上で、特に眼底検査で視神経乳頭陥凹拡大を指摘された方には、こちらから緑内障の検査を受けていただくようお声がけしています。

緑内障の手術はクリニックでも行っているのですか?

武田裕行院長 新宿マルイ眼科クリニック4

当院では手術は行っておらず、設備がしっかりとした近隣の大学病院などの基幹病院にご紹介しています。私自身、緑内障の研究だけではなく数々の緑内障の手術も経験してきましたが、やはり早期発見・早期治療、そして治療の継続が大切なのだと身にしみました。だからこそ当院がめざすのは、早期発見・早期治療につながる“気軽な受診環境”であることです。例えば「健診で指摘されて」と来院された患者さんが、検査で緑内障とわかった場合は、その方のライフスタイルや症状に合わせて点眼薬を選択します。現在の緑内障の治療ガイドラインでは1日1回の点眼が推奨されており、これも患者さんの「治療の続けやすさ」に着目したやり方なのだと思います。緑内障は完治しない疾患ですが、進行を遅らせるための点眼薬があり、それによって生涯視力を失わないまま過ごすことも十分めざせるようになっています。

聞き漏らしをなくし、患者の疾患への理解を深めていく

アレルギー検査にも対応されているとか。

武田裕行院長 新宿マルイ眼科クリニック5

指先からのほんの少しの採血を行い、20分ほどで結果がわかります。スギやヒノキなどの花粉、ダニなどのほか、犬や猫などのペットを飼う前に自分にアレルギーがないかを調べたいという方もいらっしゃいますよ。当院では、アレルギー症状に対して、点眼処方だけでなく、内服薬や点鼻液の処方も行っています。

患者さんが安心して治療を続けられるように常に考えておられるんですね。

これはスタッフも同じなのですが、自分の家族に接するように、常に目線を合わせ、思いやりのある治療ができるようにと心がけています。せっかく当院を選んで来てくださっているのですから、「ここを受診して良かった」と思っていただけるよう、笑顔を絶やさず、ホスピタリティーの高いクリニックであることをめざしています。なので「近くだから」「土日でもやっているから」という理由で十分ですから、遠慮なく、本当に気軽に来院していただきたいですね。結果的にそれが早期発見・早期治療につながりますから。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

武田裕行院長 新宿マルイ眼科クリニック6

実家が眼鏡店だったことをきっかけに、医師という職業と眼科という領域に興味を持ちました。眼科の医師は「視覚」という“目の命”におけるプロフェッショナルです。目の命に大きく関わる緑内障の治療だけではなく、普段の眼精疲労やドライアイ、花粉症、結膜炎、ものもらい、そしてコンタクトレンズの処方やご相談など、目に関することでしたらどんなことでもご相談ください。丁寧、そしてわかりやすい説明で、皆さんの生活に寄り添った治療を提供していきたいと思っていますので、困ったことがあれば曜日や時間などを気にせず、ぜひ気軽にお越しくださいね。

Access