全国のドクター9,253人の想いを取材
クリニック・病院 158,515件の情報を掲載(2024年6月02日現在)

  1. TOP
  2. 新潟県
  3. 新潟市西区
  4. 小針駅
  5. おおぬき歯科クリニック
  6. 大貫 尚志 院長

大貫 尚志 院長の独自取材記事

おおぬき歯科クリニック

(新潟市西区/小針駅)

最終更新日:2021/10/12

大貫尚志院長 おおぬき歯科クリニック main

西区小新南・国道116号線沿線の大型スーパーの駐車場内にある「おおぬき歯科クリニック」。幅広い年齢層の患者が日常的に足を運ぶ場所に位置し、一般歯科や小児歯科をはじめ、専門である口腔外科の治療にも力を入れている。2019年に院長の大貫尚志先生が開業した同院には、虫歯や歯周病の治療のほか、親知らずの抜歯や治りにくい口内炎の相談に訪れる患者も多い。口腔内だけでなく、全身疾患との関係性にも注目して治療にあたるなど、口腔外科での経験を生かした治療が行われている。院内は木目調の落ち着いた雰囲気に所々緑が置かれ、図書館のような落ち着いた空間。「自分の家族や子どもがされて嫌な治療はしない」と温かな笑顔で語る大貫院長に、開業までの経緯や診療方針、今後の展望などについて聞いた。

(取材日2021年7月2日)

怖くない場所、気軽に足を運べるクリニックに

温かみを感じさせる院内ですね。内装にはどのようなこだわりがありますか?

大貫尚志院長 おおぬき歯科クリニック1

木目調を多く取り入れた内装にすることで家に来たときのような雰囲気が出せたらと依頼しました。あとは、患者さんにリラックスしてもらえたらという思いから、観葉植物を置いています。開業当初から気軽に通える歯科医院にしたいという思いがありましたし、歯科クリニックというと「治療が怖いから行きたくない」と考えている患者さんもまだまだ多いので、精神的にも通いやすいクリニックでありたいです。誠実に治療していくことを日頃から大切にしていますが、来院へのハードルを下げることにも尽力していきたいなと思っています。

この地域での開業を決めた経緯を教えてください。

私は歯科医師になる前に会社員をしていたのですが、そのときの初任地が新潟だったのです。そのご縁から始まり、医療系の大学に改めて進学するときにも新潟を選び、今に至ります。開業を決めたこちらの場所は紹介を受けて知った場所なのですが、大型スーパーに隣接していることもあり、幅広い世代の方が足を運びやすそうだなと感じたのが決め手になりました。独立にあたっては、気軽に来院できる歯科医院にしたいという思いを抱いていましたので、その思いもかなえられる場所だなと感じました。開業前から若い世代の方が多いかなとイメージしていたとおり、働き世代の30代から50代の患者さんがよく来院されている印象です。

どのような疾患で来院される患者さんが多いですか?

大貫尚志院長 おおぬき歯科クリニック2

疾患では、やはり虫歯や歯周病を治したいという患者さんが多いです。あとは、勤務医時代から口腔外科を専門にしていますので、親知らずの抜歯や治りにくい口内炎の相談を受けることも増えてきました。来院されるきっかけとしては、買い物に来たその流れでいらっしゃる患者さんもいますし、ホームページを見つけていらっしゃる方もいます。親子で一緒に治療にいらっしゃる患者さんもいますよ。開業当初から予防歯科の重要性を伝えるよう努めていますが、その思いを理解して納得してくださる患者さんは定期的なメンテナンスにいらしています。やはり、痛くなってからよりも痛みが出ないように日頃からケアしていくことは大切ですね。

口の中だけでなく全身疾患との関係にも注目する

口腔内だけでなく全身疾患との関係性を見て治療すると伺いましたが、それはなぜでしょうか?

大貫尚志院長 おおぬき歯科クリニック3

歯科治療では口の中を診ていきますが、口腔内の状態の悪さが全身疾患へとつながることもあります。例えば、歯周病は糖尿病へのリスクや、妊婦さんですと早産の可能性が高まることもあるといわれています。反対に、患者さんによっては骨粗しょう症や抗がん剤の副作用などによって骨がもろくなっている場合もあり、それらの全身の状態に応じた歯科治療を考える必要もあります。そういった知識がないと安易に口の中を触れないなと思い、口腔外科を専門としてきました。「虫歯だから削りましょう」というだけでなく、患者さんの全身状態に配慮して治療に携われる歯科医師になりたいという思いを持っています。

先生が診療をする際に大切にしていることを教えてください。

誠実に治療するということを大切にしています。自分の身近な人、例えば家族や子どもがされて嫌な治療はしないこと。あるいは自分がされたら嫌な治療はしないようスタッフ一同で心がけています。これは、研修医時代の指導医から受けた言葉で今でも大切にしている教えですね。患者さんとしっかりと話をして、向き合っていくことが基本だと思っています。あとは、患者さんが入ってきたときの表情にも注目しています。患者さんによっては痛みがあるのにその痛みがはっきりと伝えられなかったり、本当は来院したくないのに足を運んでいる患者さんもいたりと、そうした思いは表情からも読み取れますからね。当院ではカウンセリングもユニットで行いますが、できるだけ患者さんの体調面にも気を配りながらしっかりと話をすることが大切だと考えています。

大学病院との連携も重視しているそうですが、それはなぜですか?

大貫尚志院長 おおぬき歯科クリニック4

私は口腔外科を専門にしてきているので、親知らずの抜歯などでは近隣の歯科医院には大学病院に行くように勧められた患者さんでも、当院では治療ができるということがあります。同様に、口内炎に関しても「口腔がん」ではないかと心配して来院する方もいらっしゃいますので、すぐに検体を採取して必要に応じて大学病院に検査を依頼できるよう連携体制を構築してきました。こういった体制は大学病院の口腔外科でこれまで経験してきたことですので、ここでも生かせるのではないか、と考えてこういったシステムを採用しています。ですので、少しでも不安があった場合には気軽に相談してもらいたいですね。

歯を失う前に大切さに気づけるよう、伝えていきたい

先生は会社員を経て歯科医師になったとのことですが、どのような経緯だったのでしょうか?

大貫尚志院長 おおぬき歯科クリニック5

幼少期にテレビで見たアフリカの貧困に苦しむ子どもたちの様子から、困っている人の助けになりたいという思いを強く抱いていました。そこから医療系の職業に興味を持っていたのですが、大学進学時には化学の方面に進み、その専門分野で企業に勤めています。しかし、20代後半になって「自分の人生このままでいいのかな」と思ってからは、医療の道に改めてトライしたい気持ちが強くなり、人生一度きりだからと歯科医師の道を選びました。会社員時代も充実していましたし、決してその企業が嫌になって離れたということではありません。ですので、今でもそのとき出会った同期とはつながりがありますよ。歯科医師としては遠回りをしましたが、これまでの経験や知識があったからこそ今があると思っています。ただ、両親からは何年学生するんだとは言われましたが(笑)。

これからの展望についてお聞かせください。

予防歯科やメンテナンスの大切さを伝えていくことが重要だと考えています。歯の治療は痛くなってからクリニックに行くというイメージが根強いですが、一生自分の歯で食べると考えたら、一見健康かもしれないけれど定期的な管理が必要です。あとはやはり命に関わること、例えば熱が出たり体がだるかったりするとみんな病院に行きますが、多少の歯の痛みやしみるといった症状は痛み止めを飲んで我慢してしまう方も多いと思います。ですが、早めに受診してもらえれば早期に治療を始められて悪化の抑制にもなりますので、早めに相談していただきたいです。これまでの経験を生かして、全身疾患による薬を服用されている方の治療や高齢者の歯科治療にも、より携わっていけるよう尽力していきたいと思っています。

最後に、読者の皆さんにメッセージをお願いします。

大貫尚志院長 おおぬき歯科クリニック6

歯を失って初めてその大切さに気づくという人は多いです。特に歯周病は、痛みを感じずに歯がグラグラしやすくなる疾患のため、治療を始める時期が遅れがちです。ですので、そうなる前にぜひ来院してほしいと思います。歯は一生ものですし、人の目にも見えやすい場所ですので、見た目にも気を配っていけるとよいですよね。私たちも歯がツルツルになった爽快感や喜びを提供することで、美容院のような感覚で気分転換に来たい場所となるように努めていきたいと思っています。口腔内の健康を維持するためにも、ぜひ気軽に来院してほしいです。

Access