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視覚や聴覚、嗅覚にも配慮
歯科に対する恐怖や不安を払拭する

陽だまり歯科

(福岡市東区/千早駅)

最終更新日:2023/04/10

陽だまり歯科 視覚や聴覚、嗅覚にも配慮 歯科に対する恐怖や不安を払拭する 陽だまり歯科 視覚や聴覚、嗅覚にも配慮 歯科に対する恐怖や不安を払拭する
  • 保険診療

治療の際に痛みを感じた、虫歯や歯周病を放置して歯科で怒られたなど、さまざまなことがトラウマとなって歯科に恐怖や不安を感じてしまうという歯科恐怖症。歯科に行けず症状が進行してしまうほか、重度の歯科恐怖症の場合、大学病院など全身麻酔下での治療を要してしまうことも。そこで五感からの治療アプローチを行うのが「陽だまり歯科」の猿田陽平院長だ。視覚や聴覚、嗅覚などから感じる不安を取り除くことで治療を可能にするのだそう。「歯科恐怖症の方の場合は緊急を要する時以外はいきなり治療をすることはありません。じっくりとカウンセリングを行い、どこに恐怖を感じるのかをひもとくことが重要」と話す猿田院長に、歯科恐怖症の特徴や治療の工夫などについて詳しく聞いた。

(取材日2023年3月15日)

恐怖や不安の原因を取り除き、歯科恐怖症であっても治療できる環境をつくる

Q歯科恐怖症にはどのような方がいるのでしょうか?
A
陽だまり歯科 院長の猿田先生は、優しい笑顔が印象的な穏やかな人柄

▲院長の猿田先生は、優しい笑顔が印象的な穏やかな人柄

歯科恐怖症と一口に言ってもそれぞれレベルが違い、例えば歯科に足が向かない程度の方から、勇気を振り絞らなければ行けない方、受診しに来ても診療台に座れない方までさまざまです。歯に異常があったと時には市販の痛み止めを使って我慢しているケースが多く、重度になると自分で歯を抜いてしまうことも。また、いざ歯科を予約しても精神的なコンディションに大きく左右されるため、キャンセルされる方が多いのです。重度の歯科恐怖症の場合は、全身麻酔をかけなければ治療できないほど。一概に分類することはできませんが、頑張れば治療を受けることができるのか、それとも治療自体が難しいのかという二つに分けることができるでしょう。

Q歯科が怖いと思われる原因は何だとお考えですか?
A
陽だまり歯科 患者が抱える根本的な悩みを考慮し寄り添ってくれる

▲患者が抱える根本的な悩みを考慮し寄り添ってくれる

過去に受診した時に受けた治療の痛みが強かったり、歯科医師に「どうしてここまで放置していたのか」など怒られたという経験がトラウマになっているケースが多いように思います。あるいは歯を削る器具のモータ音、口に入れた時の不快感を訴える方もいらっしゃいます。最も大きな原因は治療が見えないという点にあるかと思います。自分の口の中を見ることはできませんから、どんな治療をされているのか、どんな状態になっているのかがわからないことが大きな原因なのではないでしょうか。また歯科に足が向かない状況が続くと虫歯や歯周病も悪化していきますから、さらに足が遠のくという悪循環に陥ってしましまうことになります。

Q歯科が苦手な方のクリニック選びのコツを教えてください。
A
陽だまり歯科 同院では説明量の希望など問診票にも細かい配慮がある

▲同院では説明量の希望など問診票にも細かい配慮がある

インターネットやSNSの普及によって、クチコミを見て判断される方がいらっしゃいますが、どれが本当の意見なのかはわかりません。ですから実際に歯科に通っている人に話を聞くのが一番です。また痛みが気になる方や嘔吐反射がある方は、笑気麻酔や静脈鎮静下での治療に対応しているかどうかがポイントになります。ただし、緊急時の対応ができなければリスクもあるので、歯科麻酔科出身であるなど麻酔を専門的に学んだ歯科医師がいるかどうかチェックしてみてください。いろいろな観点がありますが、周囲の人に聞くというのが一番の近道だと思います。

Q五感を意識したアプローチを行っていると伺いました。
A
陽だまり歯科 機械音が苦手な方はイヤホンをつけて治療も可能

▲機械音が苦手な方はイヤホンをつけて治療も可能

「VAK」という考え方があり、視覚、聴覚、体性感覚の側面から、歯科恐怖症の患者さんにアプローチしています。視覚からの恐怖として器具が怖いなどの原因があれば器具の説明を行いますし、歯を削る音に恐怖を感じるのであればイヤホンで音楽を聴いてもらいながら治療をします。また歯科独特の歯を削る時のにおいが気にならないように、アロマディフューザーを使ってリラックスできる香りにしています。それに削っている部分にバキュームをできるだけ近づけて、においを軽減するように気をつけています。もちろん、麻酔を使う際も表面麻酔を使ったり、麻酔の針をできる限り細くしたり、治療に痛みが伴わないよう配慮することも忘れません。

Q治療においてはカウンセリングも重視されているそうですね。
A
陽だまり歯科 信頼関係の構築を心がけている

▲信頼関係の構築を心がけている

歯科恐怖症の方の場合、初診は必ず1時間確保するようにしています。問診だけで長ければ30分程度かけて話を聞きますが、なぜ歯科に行かなくなったのか、何が嫌なのかなどをひもといていかなければ対応できませんからね。それぞれの悩みをしっかりと伺った上で対応策をお話しして、安心してもらうところから始めます。それでも治療が難しいという方に対しては、沈静下で治療が受けられる専門の歯科を紹介することも。当然、歯科に恐怖心がない、特にトラブルがないという方の場合は、当日簡単に問診をして治療やケアを行うことがありますが、歯科恐怖症の場合は緊急を要する時以外でいきなり治療をすることはありませんよ。

ドクターからのメッセージ

猿田 陽平院長

私自身、痛みが我慢できなくなってから歯科に行っていました。麻酔をしてもらっても痛みが消えず、麻酔が効きにくい体質だと思っていたのですが、実際は虫歯が進行して強い炎症があるために麻酔が効果を発揮できない状態だったんです。強い痛みが出てからでは、歯科医師でも痛みを取って治療をすることは難しく、小さな異常を感じた時に歯科を受診することができれば痛みも少ない状態で治療を行えます。ですから少し痛む気がする、歯がしみる、歯が揺れてきた、噛み合わせに違和感を感じるなど、そういう段階で少し勇気を出して受診してみてください。説明もせずにいきなり治療を行うことはありませんので、安心してご相談ください。

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