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矢吹 大輔 院長の独自取材記事

信濃町診療所 Clinica Medica

(新宿区/信濃町駅)

最終更新日:2024/03/13

矢吹大輔院長 信濃町診療所 Clinica Medica main

信濃町駅から徒歩30秒、駅前のビル3階で診療を行う「信濃町診療所 Clinica Medica」。矢吹大輔院長は、先代院長である父が50年ほど前に開業した同クリニックを受け継ぎ、泌尿器科、皮膚科のスペシャリストとして日々多くの患者と向き合っている。しっかりとした問診で患者の症状を適切に把握する診療スタイルは、メキシコのグアダラハラ自治大学で学んだ経験が礎になっているそうだ。気分転換だという鉄道撮影への思い入れは、列車にまつわるグッズや写真が並ぶ院内の様子にも表れている。丁寧にコミュニケーションしながら納得度の高い診療を心がける矢吹院長に、クリニックの特徴や診療方針について聞いた。

(取材日2023年12月28日)

患者の納得度を高めるために丁寧な問診を

クリニックの特徴を教えてください。

矢吹大輔院長 信濃町診療所 Clinica Medica1

50年ほど前に初代の院長である私の父が開業し、私は2代目の院長です。現在の当クリニックでは、より私の専門性を発揮するために、特に泌尿器科と皮膚科に力を入れています。患者さんの傾向としては、クリニック周辺に会社が多いこともあって、ビジネスパーソンの男性がよく来院されますね。長時間デスクワークをしている方が前立腺炎などのトラブルを抱えて、残尿感や下腹部の痛みで来院されることが多いです。また、解剖学的な傾向として女性の患者さんには膀胱炎が多く見られます。その他、前立腺肥大症、過活動膀胱などの方々も来院されますし、また皮膚科では通常の湿疹などももちろん診ていますが、やはり泌尿器に関連してカンジダなど性感染症のお悩みで通われる方がよくいらっしゃいます。

泌尿器関連のトラブルはどのようなことが原因になるのでしょう?

前立腺炎であればデスクワークが続いて、下腹部が圧迫され続けることが大きな原因です。それから、性風俗店や大衆浴場、サウナによく行かれる方が、外から菌をもらってきてしまって感染するケースも多いんですね。ですから、該当する方は性的な接触に関する行動の仕方を見直してみてはいかがでしょうか。何より予防が大切ですからね。また全般的には、とにかく下半身を冷やさないことが重要ですし、来院される方のお話を伺っていると、疲れがたまっていたり寝不足だったりという方も多いようです。全体的な生活習慣を見直すことがやはり大事ですね。

診療の際に心がけているのはどのようなことですか?

矢吹大輔院長 信濃町診療所 Clinica Medica2

問診を丁寧にして、患者さんのお話を深く聞くように心がけています。患者さんから得られる情報はとても大事です。どういうご家族がいらっしゃるのか、どのようなお仕事をされているのかといった背景から、性風俗店や大衆浴場に行かれる方であればその頻度などまで含めて、しっかり伺った上で検査をして、総合的に疾患についてのご説明をしています。特に泌尿器科に関するお悩みは、患者さんもなかなかお話ししづらいですから、丁寧にコミュニケーションをして、安心してもらわないと正確にお話を引き出すことができません。少々長めにお時間をいただくこともありますが、症状だけを聞いて即座に薬を処方して終わりでは、患者さんも私も納得できませんからね。

メキシコの医療を礎に、診療ではスペイン語にも対応

メキシコの大学で医療を学ばれたそうですね。

矢吹大輔院長 信濃町診療所 Clinica Medica3

高校を卒業後はグアダラハラ自治大学の医学部に進学しました。向こうの医学部は、「まず実践、そこから学べ」の繰り返しです。必要最低限の知識や技術を習得したら、その後は患者さんを診ながら経験を積むのみ。わからないことは、その場で調べて身につけていけという風潮です。学期末の試験も毎回難しく、卒業時の学生数は入学時の3分の1まで減ります。ですから、技術の習得は早かったですし、ハングリー精神もかなり養われたと思います。帰国後は日本の医師免許を取得し、東邦大学医療センター大森病院で外科なども経験、また東邦大学医療センター大橋病院の泌尿器科に入局し、泌尿器科の臨床も学びました。現在、私の次女もメキシコに留学して医学を学び、現地の病院に勤務しています。向こうで結婚もしたのですが、パートナーも彼女と同じ病院で臨床検査技師をしているようで、まだしばらくはメキシコにいるでしょうね。

メキシコで医療を学ばれた中で、先生の礎になっているものは?

先ほどお話ししたことと関連しますが、メキシコのドクターは問診をとても重要視するんです。問診で患者さんから得る情報を細かく分析して、可能性のあるさまざまな疾患をリストアップして最終的な診断をし、さらにその疾患に対応する薬をまたリストアップする、というような詳細なプロセスを、医学部に入った頃から繰り返し行っていました。それが身について自分のスタイルになったことは、今でもとても役立っていると思いますね。

こちらのクリニックがスペイン語圏の患者さんに対応可能なのも、留学のたまものですね。

矢吹大輔院長 信濃町診療所 Clinica Medica4

はい、当クリニックではスペイン語にも対応しています。メキシコやペルー、コロンビア、ベネズエラなど中南米の方々やスペイン出身の方々がしばしば来院され、またそうした患者さんたちのコミュニティー内のクチコミで知っていただいて、新たに来られる方も多いですね。ホームページにもスペイン語で案内を記載していますし、問診票などもスペイン語対応のものを用意していますから、ぜひ当クリニックを活用していただければと思います。

患者一人ひとりを大切に、良質な医療を届けたい

院内設備についても教えてください。

矢吹大輔院長 信濃町診療所 Clinica Medica5

エコー(超音波)とデジタルエックス線を導入しているため、検査をスムーズに行えます。デジタルエックス線は、約10分で画像診断ができるんですよ。エコーは、主に肝臓や前立腺、膀胱、腎臓、胆嚢の検査で使用し、診察室でできますので、お待たせする時間も少ないです。またさまざまな泌尿器科疾患などを診るために、頻繁に用いているのが顕微鏡ですね。どのような菌がいるかを確認して速やかに検査結果を出せますし、陽性だとわかれば当クリニックですぐ薬も処方できます。診療中に目の前で原因を判定できることは、患者さんの納得度を高めるのに大いに役立っていると思います。

余暇はどのように過ごされていますか?

まとまった休みは取れないのですが、SLや鉄道の写真を撮りに行くことが唯一のストレス解消で、ずっと続けています。自由な時間は限られてしまうので、例えばどこかの地方に勉強会で出向くようなときに、ついでにその近くの鉄道まで足を伸ばして撮影しています。もともとカメラを扱うのが好きなのですが、この趣味が意外に仕事にも役立っているんです。カメラはレンズの絞りによって被写界深度が変わりますが、これは顕微鏡を扱うときも同じなんですね。絞れば絞るほど、小さな菌の形がくっきり見えてくる。当クリニックで使っている顕微鏡も、趣味のカメラを選ぶのと同様にレンズのいいメーカーを選んでいます。

読者へのメッセージをお願いします。

矢吹大輔院長 信濃町診療所 Clinica Medica6

お一人お一人の患者さんを大切にしながら、しっかりと患者さんのお話を掘り下げて伺い、良質な診療をしていきたいと考えています。じっくりと問診をさせていただくため、少し長めに時間を頂戴することもあるのですが、平日の半ば頃、火曜、水曜くらいは比較的受診しやすいのではないかと思います。泌尿器科の疾患は、恥ずかしがってなかなか受診できない方や、それほど気にならない症状だからと放っておかれる方が少なからずいらっしゃるのですが、たまに大きな病気が隠れていることもありますので、ちょっとでもおかしいなと思ったらなるべく早く来院していただくことをお勧めします。

自由診療費用の目安

自由診療とは

■ビタミン注射(1)ビタミンB/3000円 (2)ビタミンC/3000円
■検査(1)STDマイコプラズマ/4000円 (2)HIV抗原検査/5000円 (3)新型コロナウイルス抗原検査/5000円

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