永久歯を残して美しい歯並びへ
「抜かない」を大切にする矯正治療
桃園なかの歯科クリニック
(中野区/新中野駅)
最終更新日:2023/01/13
- 自由診療
期間や費用、痛みなど、始める前は何かと疑問や不安が多い矯正治療。興味はあるものの、そのハードルの高さになかなか相談できずにいる人も多いのではないだろうか。「桃園なかの歯科クリニック」では、一人ひとりの疑問や不安に丁寧に向き合い、それぞれに合わせたオーダーメイドの治療計画を作成することで、安心して矯正治療をスタートできるよう努めている。「健康な歯並びが全身の健康をつくる」と話す井下田美輪子院長。永久歯の大切さを訴え、極力抜かない治療によって将来的に安定した歯並びになるよう力を注いでいる。また、矯正治療を子どもの時から始めることで、永久歯を失うリスクの減少につながり、自然と美しい歯並びにつながっていくという。機能面・審美面どちらにもメリットが多いと話す井下田院長に矯正治療について聞いた。
(取材日2022年12月27日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q矯正治療のメリットを教えてください。
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A
噛み合わせの改善やコンプレックスの解消につながることが一番のメリットだと思います。私たちが大切にしているのは「なるべく歯を抜かない矯正治療」。歯を抜いてしまうと口の中の容量が少なくなり、噛み合わせも深くなるため、後々顎関節症などのリスクが高くなる恐れがあります。そして、矯正治療は子どもの時から始めたほうが望めるメリットが多いんです。子どもの時からの通院で、歯を大切にする意識が高まると期待できます。また、大人になってからの矯正は、どうしても永久歯を抜かなくてはならない場合も。当院では成長に合わせて顎の発育をサポートし、永久歯に生え替わったタイミングで美しい歯並びになるよう、治療に注力しています。
- Q矯正治療を始めるタイミングはいつがいいのでしょうか?
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A
通院中の患者さんに関しては、定期検診や虫歯治療の際に「ちょっと歯並びが気になるな」と思ったら、こちらから矯正治療を提案させてもらうこともあります。もちろん受けるかどうかは本人の自由ですが、治療によるメリットを丁寧にお話しさせてもらいます。矯正治療に興味を持っている人に伝えたいのは、自分の歯が少しでも気になり出した時が相談のタイミングだということ。先ほどもお話ししましたが、治療を始めるタイミングは早ければ早いほど負担が少ないと考えています。就職や結婚など重要なライフイベントを控えている場合でも、一時的に矯正器具を外すことはできますから、まずは一度相談しに来ていただきたいですね。
- Q治療中、気をつけるべきポイントはありますか?
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A
最も大切なのは歯磨きです。とても基本的なことですが、歯並びが整ったからといって虫歯になってしまったら本末転倒。治療中は器具を装着し、歯が磨きにくい状態なので、普段以上に丁寧に磨く必要があります。次に大切なのが、ご家庭でのトレーニング。口周りや舌の筋肉のバランスを整えることも重要なので、特にお子さんは磨き残しのチェックやトレーニングについては保護者にも協力してもらいます。また、治療中の不安の一つとして、痛みについての相談が寄せられます。ただ、ある程度の痛みは伴うものの、徐々に慣れてくる患者さんがほとんど。食事の工夫で痛みを和らげることもできますので、あまり不安に感じることはありませんよ。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリング
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まずは歯並びや噛み合わせのチェックで、気になっている箇所を確認。子どもの場合、このまま治療しないでいると将来どのようになっていくのか説明を受ける。矯正治療によって期待される効果やメリットなどの説明を通してコミュニケーションを取りながら、クリニックや歯科医師の雰囲気を知る。治療を希望する場合には精密検査に移行する。
- 2精密検査
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歯や舌、口周りの筋肉などの状態を診察で確認した上で、歯の型採りや顔面、口腔内の写真、エックス線撮影を実施。エックス線は、パノラマ写真と顔の側面を撮影。成人の場合には、CT撮影を行い、歯周病の有無や進行状況を確認することも。これらの検査結果を踏まえ、治療の方法やステップが判断される。先進機器を用いた検査によって、肉眼では見えにくい部分まで把握でき、患者が希望する歯並びに近づける治療につながるという。
- 3治療計画の説明
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診察と精密検査の結果をもとに、使用する装置をはじめとした治療の計画が説明される。費用や期間についてはこの段階ですり合わせを行うほか、痛みや生活への影響といった疑問・不安についてもヒアリングが行われる。資料や装置のモデルを提示しながら、患者それぞれが気になっている部分をくみ取り、一人ひとりが納得して治療をスタートできるよう丁寧に伝えることを心がけているという。
- 4治療中の通院
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基本的に成人は1ヵ月に1回、子どもであれば1~2ヵ月に1回ほどのペースで通い、歯の動きや装置の状態をチェックし、調整を受ける。同院が最も重要と話す歯磨きに関しては、磨き残しを見つけた場合、後日ブラッシング指導を受ける。特に、装置周辺は磨きにくく汚れが多いため、ポイントブラシやデンタルフロスなどを使う。矯正治療中に虫歯になった場合のリスクについても同院は説明し、歯磨きの意欲向上につなげているそう。
- 5治療完了後も保定期間として通院
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治療完了後はすぐに終了するのではなく、安定した歯並びを保つため、しばらくの期間リテーナーの装着が必要になる。また、後戻りをしていないか、虫歯になっていないかなどをチェックするため定期的な通院が必要。かかりつけの歯科医院で矯正治療を行うことにより、治療完了後のトラブルについて、いつでも相談できるだけでなく、メンテナンスの際に他の病気や治療についても合わせて診察することができるというメリットがある。
自由診療費用の目安
自由診療とは矯正治療/22万円~
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。