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久津間 弘和 院長の独自取材記事

くつまこどもクリニック

(横浜市青葉区/たまプラーザ駅)

最終更新日:2023/06/27

久津間弘和院長 くつまこどもクリニック main

たまプラーザ駅から徒歩3分の「くつまこどもクリニック」は、小児科・アレルギー科を標榜するクリニック。久津間弘和先生が院長を務め、地域の小さな子どもを持つファミリー層から厚い信頼を得ている。一般小児科の診療では、一人ひとりに合った診療や病気の早期診断、わかりやすい言葉を用いた説明を心がけているという。「患者は自分の家族」という姿勢をモットーに、なんでも相談できる温かいクリニックをめざして日々診療にあたっている久津間院長に、診療方針や子育てに奮闘する同世代の親子への想いなど話を聞いた。

(取材日2022年4月21日)

自分の子どもを連れていきたいクリニックづくりが原点

明るくかわいらしい雰囲気の院内ですね。

久津間弘和院長 くつまこどもクリニック1

お子さんが喜んで来院してくれるようキッズスペースは広めに取り、待合室のデザインは森をイメージしました。子どもたちが怖がる白衣はあえて着用しないのも、私の昔からの診療スタイルです。そうしたクリニックづくりすべての原点は、自分の子どもをどういうクリニックに連れていきたいかという視点にあります。当院では喘息や花粉症など、元気だけどお薬が必要なお子さんのためのクリーンルームを設けています。病気で受診されるお子さんとは、できる限り接触したくないと考えるのが親心ですからね。また、患者さんの動線もなるべく一方向になるように工夫しました。院内はバリアフリーなので、お子さんをベビーカーに乗せたまま移動ができますし、使いやすさを考慮してトイレも広めに設計してあります。

先生の診療方針をお聞かせください。

勤務医時代の恩師から「患者さんは自分の家族と思おう」と教わったことが、今も私の医師としての基本姿勢となっています。目の前にいるお子さんが自分の子どもだとすれば、「注射は痛いけど、大切なことだから頑張ろうね」といった一言も自然にかけてあげられるものです。また、親御さんは今何が不安で、どういう説明を聞きたいか、どんな医師に診てほしいかを常に考えて診療にあたっています。私自身、二児の父親となり、育児の大変さや、子どもが病気になったときの親の不安な気持ちに気づくことがたくさんあります。一人目と二人目、男の子と女の子では悩みも変わってくることを実感する日々です。ただでさえ家事・育児で大変な中、看病まで加わるわけですから、このクリニックに来て良かった、ここに相談して安心したと少しでも思っていただけるようなサポートを心がけています。

診察で気をつけていることはありますか?

久津間弘和院長 くつまこどもクリニック2

一人ひとりに合った診療を行い、できる限り早期に診断をつけ、わかりやすい言葉で説明することです。中でも気をつけているのが、これからお子さんに起こるであろう症状をしっかりと説明することですね。事前に親御さんに心構えをしていただくことが大切なので、どういう状態になったら受診が必要かなど、注意して観察しなければいけないポイントを必ずお伝えするようにしています。そうは言っても、子育てをしていると、何かあったときすぐに身動きがとれない場合もあります。ですので、慌てずに、まずは電話でもいいので連絡してください、とお願いしています。家族の中で一人でも具合が悪いとみんな気持ちが落ち込むし、心配になるし、不安になります。そのような気持ちを少しでも払拭できるように、当院がサポートできればと思います。

全スタッフが「患者は自分の家族」という想いで対応

わかりやすい説明をするために工夫されていることはありますか?

久津間弘和院長 くつまこどもクリニック3

医師の説明をその時は理解したつもりでも、自宅に戻ると忘れてしまうということは、誰にでもよくあることです。当院では少しでも助けになるように、疾患についてわかりやすく解説したプリントをお渡ししています。インターネット上には間違った情報もあふれていますので、正しい情報をお伝えしたいという思いからご提供しています。また、診療方針の一つである「早期に診断をつけること」を実践するために、迅速検査で判断できる疾患には積極的に検査を行っています。その上で、検査結果はどこを見て良い、悪いと判断しているのかを説明します。例えば、血液検査の場合、どの値に注目しているのか、その値をどのように評価しているのかが簡単にわかる結果表をお渡しして、しっかり説明することを徹底しています。

育児相談にも気軽に応じておられると伺いました。

親御さんの悩みを聞くことで私自身も勉強させていただいています。育児相談で多いのは寝ない、食べないというお悩みです。うちの子も1時間おきに起きていた時期があり、実体験からお話ししたり、本で調べてお伝えしたりしています。こんなことで受診したら迷惑かな、こんなこと聞いていいのかな、といった気遣いは当院では不要です。心配なことは何でも聞いていただき、疑問点なく帰っていただくのが一番です。鼻がつまって苦しいと夜も寝苦しくなってくるので、鼻水の吸引にきてもらうだけでもいいですし、心配であれば一日何回受診していただいてもいいんです。ほとんどのスタッフが育児経験者で、全員が「患者さんは自分の家族」という想いで接してくれています。

力を入れている診療はありますか?

久津間弘和院長 くつまこどもクリニック4

予防接種を積極的にお勧めしています。予防接種の目的は「うつらない、うつさない」です。ワクチンで予防している病気の多くが、かかると治療法がない、重症化する、後遺症が残る心配のある病気です。予防接種はそれらの病気にかからない、かかっても重症化しないようにするために大切なものです。当院では複数のワクチンを打つ同時接種を推奨しています。お子さんにとっては少しつらいですが、ある程度言葉がわかる年代のお子さんには、この注射がなぜ必要なのかを説明すると、理解してくれる子もとても多いんですよ。スケジュールについても悩まないようサポートいたします。ワクチン接種と乳児健診は、経験豊富な小澤礼美先生にもご協力いただいています。私が自分の子どもを診てもらいたいと信頼を置く医師なので、心配なことがあれば何でも相談いただきたいですね。

家族とともに子どもの成長を見守りたい

医師を志したきっかけを教えてください。

久津間弘和院長 くつまこどもクリニック5

実家が薬局だったので、小さい頃から患者さんが薬をもらいに来られるなど、医療が身近な環境で育ち、自然と医師の道を志したように思います。13歳の時に虫垂炎で入院した際、主治医がとてもかっこ良く輝いて見え、本気で医師を志すようになりました。学生実習で小児病棟を回ったとき、闘病中の子どもたちの姿を目の当たりにし、なんとか力になりたいと思い小児科の道に進みました。小児科は「良くなったね」と言ってあげられる回数が多いですし、何よりも子どもの成長を見守っていけることが楽しく、とてもやりがいを感じています。

ホームページも情報が充実していますね。

患者さんの感染症情報を1週間ごとに発信しているのですが、これができるのは優秀なスタッフのおかげなんです。手足口病、溶連菌などの患者さんの数を自発的にカウントし、集計した情報を渡してくれるので、この地域で今どのような病気が流行しているかが把握できます。小児科発の新しい情報を発信することで、親御さんは警戒することができますし、病名の予測がある程度つくと対処法がわかるので、私もより具体的なアドバイスができるわけです。意識が高いスタッフばかりで、子育ての先輩でもあり逆に教わることも多いです。また、当院にいらっしゃる子どもたちがすてきな絵やメッセージをおうちで書いて持ってきてくれるので、ホームページに「こどもたちのギャラリー」をオープンしました。院内にも飾っている私の元気の源です。ぜひこちらもご覧ください。

読者にメッセージをお願いします。

久津間弘和院長 くつまこどもクリニック6

私もスタッフも皆さんとのご縁を大切に、お子さんに早く良くなってほしい、少しでもご家族の看病の負担が減るようにとの想いで日々の診療に取り組んでいます。将来、診察した子どもたちが成長してお子さんを授かり、そのお子さんも診察させていただくのが夢です。お子さんはもちろん、ご家族の不安を安心に変えられるクリニックをめざしていますので、どんなことでも構いません、気になること、わからないことがあれば、遠慮せず何でも聞いてください。

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