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竹下 智史 院長、竹下 直樹 先生の独自取材記事

竹下医院

(新宿区/高田馬場駅)

最終更新日:2024/04/11

竹下智史院長、竹下直樹先生 竹下医院 main

高田馬場駅から徒歩約5分の住宅街にある「竹下医院」。約60年の歴史があり、産婦人科をはじめ、内科や小児科を中心に、地域に根差した診療を続けている。院長の竹下智史先生は総合的な内科診療、糖尿病・内分泌内科などで研鑽を積んできた。一方、智史院長の叔父にあたる竹下直樹先生は、産婦人科を専門とする。ニューヨーク州にあるコーネル大学への留学経験や、東邦大学での教授としての経験を持つエキスパートだ。「智史院長が生まれた時からの付き合い」という2人に、内科と産婦人科の診療を行っていることの強みや、日々大切にしていること、今後の展望などを聞いた。

(取材日2024年3月15日)

国際色豊かな地域で約60年クリニックを経営

高田馬場で約60年続くクリニックと伺いました。

竹下智史院長、竹下直樹先生 竹下医院1

【直樹先生】そうですね。この辺りは日本語学校やアジア系の飲食店などが多く、国際色豊かな地域です。患者さんの顔ぶれも、中国、ネパール、ミャンマーなどからの外国人学生がとても多く、中には日本語が流暢でない方もいますので、英語で話したり、ゆっくりと時間をかけて説明したりなどの対応を心がけています。
【智史院長】そうやって来院した留学生たちが「竹下医院なら大丈夫だよ」と、友人を紹介してくれることもあり、信頼されていると感じます。一方、ここはオフィス街でもあるので、お昼休みなどを利用して受診するビジネスパーソンもいます。急いでいる方も多いため、できるだけシンプルに説明し、お待たせしないように判断するなど、患者さんに合わせた対応を心がけていますね。

お二人とも、やはり初代院長などの影響があって医師を志したのでしょうか?

【智史院長】はい。私は、「竹下医院」の院長としては祖母、父に次いで3代目ですが、曽祖父も「竹下医院」の前身である「鷲尾医院」を開業した人物でしたので、幼い頃から当たり前のように「自分も医師になる」と思っていました。東邦大学の医学部に入ってからは、叔父である直樹先生が大学病院で指導していたこともあり、講義や実習などでたくさんの影響を受けました。直樹先生がいなかったら、私は医師になっていなかったかもしれません。
【直樹先生】私も、小さい頃から医師一択でした。さらに、両親も祖父も産婦人科の医師でしたので、産婦人科というところまで自然と意識していたと思います。

それぞれの専門を選択した経緯を教えてください。

竹下智史院長、竹下直樹先生 竹下医院2

【直樹先生】漠然と産婦人科を意識してはいたのですが、絶対に産婦人科の医師になると決めていたわけではありませんでした。しかし、さまざまな診療科を回るうちに「自分はやはり産婦人科が向いている」と感じたのです。特に産科は、出産という人生の大きなイベントにおいて、医師とのコミュニケーションや信頼関係がとても大事です。医療の中でも、病気ではなく、命の誕生を扱うところにも魅力を感じました。
【智史院長】私は、臓器や病気ではなく、「人を診る」という観点から、総合的に内科診療を学ぶ選択をしました。また、東邦大学で全人的医療教育という、特定の部位や疾患に限定しない医療を学んだことや、母が医師で、腎移植の患者さんにとても親身に対応していた記憶が強く残っていることも大きいかもしれません。

産後の女性に配慮し、小児科も一緒に受診できる環境を

内科と産婦人科、小児科があることの強みは?

竹下智史院長、竹下直樹先生 竹下医院3

【直樹先生】たくさんあります。基礎疾患のある人が妊娠されたときはもちろんのこと、もともと何の不調もなかった女性が、妊娠をきっかけに高血圧となったり、糖尿やたんぱく尿が出たりということもよくあります。その場合は内科と産婦人科でフォローしなければなりません。そんな時、1ヵ所のクリニックでフォローができると、妊婦さんの負担は大きく軽減すると思っています。ハイリスクと判断した場合は設備の整った医療機関に紹介しますが、その場合も、内科と産婦人科での経過が一括して紹介状に記載されるため、連携がスムーズだと思っています。

智史院長はいかがですか?

【智史院長】直樹先生の言うとおりですね。さらに産後も、お子さんのワクチン接種などでいらっしゃった際にお母さまも受診することが可能です。出産後の女性は、育児に一生懸命になって、ご自身のことを後回しにしてしまいがちです。育児で大変な時だからこそ、自分の体を大事に、気になったことは何でも相談いただきたいです。特に、妊娠前や出産前は落ち着いていた自己免疫疾患などが産後に悪化するケースや、まれではありますが、妊娠中の糖尿病が産後も継続するケースなどがあります。お子さんの受診のついででもいいので、ぜひ受診していただけたらと思います。

患者さんと接する際は、どのようなことを大切にしていますか?

竹下智史院長、竹下直樹先生 竹下医院4

【智史院長】どの職業でもそうですが、謙虚な姿勢を忘れないようにしています。数あるクリニックの中から当院を選んでいただいているので、丁寧に、親身に診ていかなければと思います。
【直樹先生】医師は病気だけを診るわけではなく、目の前にいる患者さんを診ています。たとえ病名が同じでも、まったく同じ患者さんはいません。人柄やバックグラウンド、訴え方、大切にしたいことなどはそれぞれ異なりますので、対応の仕方も変わります。時には病気に関係のない会話もしながら、患者さんへの理解を深めることを大事にしています。当院は歴史が長いので、親子3代にわたって通ってくれている方や、以前は分娩も扱っていたので、当院で産まれた患者さんもいるんですよ。一人ひとりに気を配りながら診療できるのは、クリニックの良いところですね。

どんな小さなことでも、我慢せず相談してほしい

智史院長が院長に就任され、日々どのような想いで診療されていますか。

竹下智史院長、竹下直樹先生 竹下医院5

【智史院長】院長になったことで何かが大きく変わったということはないですが、医師としての経験を重ねてきたことで、患者さんに寄り添った医療がわかってきたように思います。例えば、以前は患者さんの状態を評価して治療法を見つけることが自分の仕事で、それだけで手一杯だったのですが、今は患者さんと相談しながら治療方針を決めていくようになりました。こちらが「AとBとCの治療法が良いのでは?」と提案したとしても、患者さんが「それだとお金がかかる」と言えば、そこから対話を重ねて一緒に方針を決める必要があります。「こうしたほうがいい」と押しつけないように意識していますね。
【直樹先生】とても一生懸命やってくれています。真面目で頭の回転が速く、確実な仕事をしてくれています。
【智史院長】私も、直樹先生の冷静さや判断の早さにすごく助けられています。

今後のクリニックの展望を教えてください。

【直樹先生】引き続き、地域に根差したクリニックとして、皆さんの人柄に合った対応・診療をしていきたいです。長く通ってくれている患者さんも多いので、ちょっとした変化や何げない一言を見逃さないよう、些細なことでも注意を払っていきたいです。あとは、産婦人科の相談がもっと増えてほしいですね。やはり、内科と一緒にフォローできるのが当院の強みです。例えば「甲状腺疾患で女性ホルモンの分泌が不安定だけど妊娠を希望している」といった悩みなども相談いただけたらと思います。
【智史院長】高齢化が進み、通院できなくなった患者さんへの訪問診療も始めましたし、施設への往診も行っています。今後は他の医療機関とも連携しながら、在宅診療をさらに拡大していきたいですね。また、SAS(睡眠時無呼吸症候群)の検査や栄養指導なども行っていますので、多くの人に利用してもらえたらと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

竹下智史院長、竹下直樹先生 竹下医院6

【直樹先生】妊娠の相談をはじめ、産婦人科全般、どんなに小さなことでも構いませんので、何か心配なことがあれば気軽に相談してください。
【智史院長】「これは何科に行けば良いのだろう」「そもそも病院に行くほどかな?」と思うようなちょっとしたことでも、不安があればいらしてください。なんだかだるい・朝スッキリ起きられない・貧血気味といった不調も、相談していただけたら栄養面についてアドバイスすることもできます。体質だからと長いこと我慢していた方も、一度相談していただけたら、力になれることがあると思います。

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