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多田 和彦 院長の独自取材記事

ただ歯科クリニック

(伊丹市/北伊丹駅)

最終更新日:2022/05/25

多田和彦院長 ただ歯科クリニック main

伊丹市東野の住宅街にある「ただ歯科クリニック」。幅広い診療経験が豊富な多田和彦院長が、2018年に開院した。予防歯科に注力している同院には、40代を中心に、子どもから高齢者までさまざまな世代の患者が来院。「目で見て、理解しやすい説明」を心がけており、検査結果を印刷して患者に渡すなど、こまやかな気配りが光る。小児矯正や親知らずの移植、訪問診療にも対応している多田院長。大変なことも多かったが夢中で勉強したという勤務医時代に培った知識と技術で、この地域の多様な治療ニーズに応えている。加えて、患者と会話する中で、予防がいかに大切かを啓発し、より虫歯や歯周病の患者を減らしていきたい考えだ。物静かな人柄の中に秘めた多田院長の情熱を取材した。

(取材日2019年12月12日)

予防歯科に力を入れ、幅広く地域のニーズに応える

開業されて以来、どのような患者さんが多いですか。

多田和彦院長 ただ歯科クリニック1

1歳のお子さんから、お年寄りまで幅広く来ていただいています。訪問診療も行っているため、92歳くらいの患者さんも診ていますよ。特に多いのは40代の方です。全体の3分の1くらいは40代だという印象です。この世代の方は、歯を失いたくないという意識が強く、検診やメンテナンスに通われています。今はテレビや書籍などでも歯周病に気をつけたほうがいいといった情報がたくさん出回っているので、興味を持って来ていただいているようです。僕からも治療に来た患者さんには積極的に定期的なケアの必要性をお話しするようにしています。近隣にお住まいの方はもちろん、周辺の企業で働いている方、自衛隊の基地が近くにあるため、自衛隊の方もよく来られますね。開業を決めたときに幅広くいろんな方を診ていきたいという思いがあり、この場所を選んだこともあって、本当にさまざまな方に来院していただき、うれしく思っています。

予防意識の高い方も多く、先生としても予防に力を入れているのですね。

ある調査では、なんと4人のうち3人は「若い時からもっと歯の健康に気を使っていればよかった」と後悔しているそうです。当院の患者さんでもまだまだ20代、30代の若い方は予防よりも、痛くなって治療で来られる方が多いですね。年を取ってから後悔してほしくないので、そういったことも含めて予防の大切さをしっかりお伝えするようにしています。忙しくて歯科医院に来れないと思う方もいるかもしれませんが、長い目で見るとやっぱり行っててよかったと思う日が必ず来ると思うんです。また、お口の健康は全身の健康にも影響があることがわかってきています。見た目としても歯がないと年齢以上に年老いて見えたりしますよね。きちんとした情報を知ってもらって、歯科医院に通うことは、健康につながると理解してもらえるように説明時に工夫しています。

どのように説明しているのですか?

多田和彦院長 ただ歯科クリニック2

口だけで説明してもなかなか理解できないと思うので、できるだけ何でも目で見てわかるようにしています。例えば、顕微鏡を導入しているのですが、歯周病の原因菌を撮影できますので、それを画面に映して患者さんに見せています。実際にどのくらい細菌がいるのかを見ると、とても驚く方が多いはずですので、これを見せるのと見せないのとでは患者さんの意識が変わってくると思います。治療に対するモチベーションにつながることで、真剣に話を聞いてくれるようになるものです。また、治療の順番を記載した計画書を作成してお渡ししています。いつ頃、どういった治療をして、結果どうなっていくのか目で見て理解してもらうことで、不安なく続けられるように配慮しています。それから、検査結果も印刷してお渡ししていますね。

小児矯正や親知らずの移植、訪問診療にも対応

予防のほか、小児矯正にも力を入れられているようですね。

多田和彦院長 ただ歯科クリニック3

なるべく長くご自分の歯を保っていただくことを見据え、お子さんであれば、小児のうちにできる矯正をお勧めしています。主に採用しているのはマウスピース型の装置ですが、歯並びの状態によっては拡大装置という顎を広げるような手法で矯正を行うこともあります。矯正は痛いとか怖いというイメージを持たれている方もいるかもしれませんが、お子さんの歯並びが気になる親御さんは、気軽に相談していただけたらと思います。

こちらでの大人の治療では、親知らずの移植が特徴的ですね。

移植できる患者さんにはなるべくお勧めしています。これは抜かないといけなくなった歯を抜いたと同時に親知らずも抜いて、それを移植する治療法です。保険が適用できますのでインプラントに比べてそんなに費用がかかりませんし、何より自分の歯を使い続けられることがメリットですね。歯や根っこの状態によってはできない場合もありますので、検査に歯科用のCTを使って移植できるかどうかを慎重に検討します。

訪問診療ではどのようなことを行っているのですか?

多田和彦院長 ただ歯科クリニック4

歯科医院に来院することが難しい患者さんのご家族や、ケアマネジャーさんからのご連絡でご自宅や施設にお伺いします。治療内容は入れ歯の作製や歯の根っこの治療、虫歯治療など可能な限り幅広く対応しています。このようにさまざまな治療ニーズに対応できるようになったのは、勤務医時代の経験が大きいですね。いろんな患者さんが来るクリニックだったので、求められるままに勉強しました。最初からそうなろうと思ってやっていたわけではなかったのですが、必然的に1人でも多様な症状に対応できるようになっていましたね。大変なこともたくさんありましたが、そのときの修行のおかげで今があります。

院内の動線や内装に細かな心配りを欠かさない

治療室や内装、設備のこだわりについて教えてください。

多田和彦院長 ただ歯科クリニック5

院内は安らぎを感じるグリーンをメインカラーにして、患者さんの動線と、歯科医師やスタッフの動線がぶつからないように気をつけた設計にしました。診療室は患者さんのプライバシーに配慮して、高いパーティションをつけた半個室のスペースと、完全個室を設けています。受付と待合スペースは窓を大きくして自然の光を取り入れることで開放感のある空間にしました。また小さい子ども連れの親御さんにも気軽に足を運んでもらえるように、キッズスペースをつくり、トイレにはおむつ交換用のシートを設置しています。ベビーカーや車いすでも通れるように、バリアフリーにもこだわりました。設備は先ほど出てきた歯科用CTや顕微鏡に加え、口内炎の治療などに使う歯科用レーザーがあります。最近は電気手術器としての機能も備わった歯科用根管長測定器を導入したので、従来の治療よりも痛みの少ない治療が期待できると思います。

週末のリフレッシュ方法を教えてください。

週末は家族と一緒に過ごしています。うちは小学4年生と2年生の男の子がいるので、一緒に遊ぶのが一番のリフレッシュ方法です。子どもたちはテレビゲームが好きなので、僕も少しやりますね。思い起こしてみると、僕も子どもの頃はゲームが好きでした。ちなみにキッズスペースにあるぬいぐるみなどは、うちの子どもたちが使っていたものもあるんですよ。歯科医院に対して恐怖心のあるお子さんには、まずこのスペースで楽しく遊んでもらい雰囲気に慣れていただければいいなと思っています。

今後の展望と読者へメッセージをお願いします。

多田和彦院長 ただ歯科クリニック6

当院は予防に力を入れています。今後も虫歯になってしまって削らないといけない患者さんを減らして、メンテナンスを目的に来ていただけるようにしていきたいですね。予防の大切さや治療内容などをしっかりと伝えることに重きを置いていますので、検査結果を印刷して患者さんにお渡しするようにしています。長く来ていただいている患者さんには、経年変化も確認できるようにしていますので、治療や予防で喜んでもらって、当院を好きになって長く通ってもらえたらうれしいです。来てよかったと思ってもらえるように、これからも毎日精進していきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

小児矯正:マウスピース型装置を用いた矯正/11万円~、拡大装置を用いた矯正/12万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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