家族皆が健康で幸せな人生を
一人ひとりに合わせた予防医療
アーバンハートクリニック
(福岡市西区/今宿駅)
最終更新日:2024/04/09
- 保険診療
日々の暮らしの中で、無理なく継続的に健康のことを考えられている人がどれだけいるだろうか。中には、運動不足や食事の栄養バランスの偏りなどをなかなか改善できない人や、年齢を重ねるにつれて生じる体の違和感をそのままにしている人も多いだろう。そんな人に、「自分の体を大事にして、気にしてあげることがまず大切です」と、優しい口調で伝え続けているのが「アーバンハートクリニック」の渋井俊之院長だ。渋井院長は、心も体も元気になるクリニックをめざし、予防医療に尽力する医師。「クリニックに来ることをネガティブに捉える方もいらっしゃいますが、もっと前向きに健康になるための場所と捉えてほしいんです」と語る渋井院長に、予防医療とはどのようなものか、どんなタイミングで受診すればよいのかなどを聞いた。
(取材日2024年3月8日)
目次
患者とその家族が、幸せな人生を歩むためには健康が大切。予防医療の考え方を広め、満足のいく人生へ
- Qそもそも、予防医療とはどのような考え方なのでしょうか?
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A
予防医療とは、病気にならないための一次予防と、病気を再発させないための二次予防、その観点から健康な人生をめざす医療を指すと考えています。すぐに始められるものでいえば、コレステロールや糖質、血圧のことを気にしてご飯を少し減らしたり、脂質の少ないメニューを選んだりすることです。自分の体を大事にしてあげること、気にしてあげることが、予防医療の一歩だと思っています。厳しい食事制限や運動などを課してしまうと人生がつまらなくなってしまうこともあるので、ストイックになりすぎないものが良いですよね。一人ひとりの人生を豊かにするために、医学的な見地からアドバイスや治療を予防医療として提供していますよ。
- Q予防医療の観点からクリニックのコンセプトを掲げていますよね。
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A
「HAPPY LIFE CYCLE」というコンセプトを掲げています。健康診断や食事改善などの病気にならないための一次予防、病気になった方も再発させないために薬の処方や治療を行う二次予防、これらのサイクルを回していくことにより、健康で幸せな人生を送りやすくなると考えています。健康診断で異常があると出たときに皆さんはどんな気持ちになりますか。クリニックの先生や家族に怒られるというようなネガティブなことを考えるかもしれません。当院では、改善案をしっかり提示して前向きになって帰っていただくこと、そしてまたポジティブな気持ちで来院いただくことを第一に考えています。
- Q予防医療の観点では、どのタイミングで通院すべきでしょうか?
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A
現役世代の方であれば、まずは健康診断をきっかけにしてほしいですね。異常な数値が出てしまったときはもちろん、結果を見て自分自身の生活スタイルに疑問や気になることが生まれたときでも構いません。一人ひとりの生活スタイルに合った改善方法があるはずなので、書面だけで判断するのではなく、ぜひ一度ご来院いただきお話をしながら改善策を考えていきましょう。ご高齢の方であれば、体の不調を感じたタイミングです。慢性的な体調不良があれば原因の改善を図るというのはもちろん、突発的な違和感に気づいて対応するのも大切です。そのためにも、毎日の健康状態を観察してもらえるかかりつけ医が重要になると思います。
- Qご高齢の方は要介護状態の前に相談するのが大切と聞きました。
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A
要介護状態と要支援状態では取れる対応が大きく変わってしまいます。だからこそ、要支援やそれ以前の状態で、できる医療的なアプローチにしっかり取り組むことが、本人はもちろんご家族のためにも大切です。実際に、要介護の状態で認知症となった方のパートナーが、介護を頑張りすぎて精神的な悩みを抱えてしまったというケースを多く見ています。患者さんの健康はもちろん、その家族の健康も同じように大切です。だからこそ、早い段階での相談・予防医療の実践はもちろん、日頃から心と体の健康について相談できる医師や相談相手を持つことが大切ですね。当院では、デイサービス施設、ケアプランセンターと連携し、包括的にサポートしています。
- Q安心して通えるクリニックがあることが重要なのですね。
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A
どんなことでも相談できるクリニックがあると、予防医療に対する意識も変わると思います。当院ではそのためにも、私を含めてスタッフ皆が笑顔で接することを心がけ、患者さんも明るい気持ちで来られるような環境づくりに努めています。また、マニュアルを一つ一つ作るのではなく、患者さん一人ひとりと向き合うことを大切に、スタッフの自立性を重視していますね。医療の場であるクリニックに地域の皆さんを連れてくる取り組みだけでなく、地域の皆さんの生活の中に医療の話や考えを届ける取り組みも積極的に行いながら、日々の生活と医療がより密接になるようチャレンジを続けています。