長期的な歯の健康のために
自分に合った日々のセルフケアを
五味デンタルクリニック
(相模原市中央区/相模原駅)
最終更新日:2024/06/11
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- 保険診療
歯科医院での定期検診やクリーニング、フッ素塗布なども大切だが、やはり口内の健康には日々のセルフケアが欠かせない。いざ虫歯や歯周病になってしまうと、患部自体の治療が大変なのはもちろん、基礎疾患の悪化などを招くリスクもあるという。「五味デンタルクリニック」では歯の治療や検診だけでなく、ケア用品のアドバイスを行うなど、セルフケアへの意識向上を促している。院長の五味義法先生に、そもそものセルフケアの重要性やケア用品の種類、入れ歯や小児のデンタルケアの注意点について、詳しく説明してもらった。
(取材日2024年4月26日)
目次
虫歯や歯周病は基礎疾患悪化の原因にも。セルフケアの重要性を学ぼう
- Q日常的な歯のセルフケアはなぜ必要なのでしょうか?
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A
▲日々のセルフケアが全身の健康管理につながることも
第一には、虫歯や歯周病を予防するためです。歯磨きを日々上手に行っていれば、歯医者さんで治療する回数も当然少なくなりますし、通院するとしても定期検診だけで済むため、コスト面でもメリットが大きいと思います。また、虫歯や歯周病を予防することは、糖尿病や心筋梗塞、アルツハイマーといった疾患のリスクを軽減するためにも重要です。歯周病菌がインスリンの効果を減じる要因になってしまうこともありますし、歯周病で歯茎が腫れて出血すれば、破れた血管からばい菌が入り込み、血管をふさぐ原因を作ってしまう恐れがあります。歯のセルフケアは、基礎疾患をお持ちの方にとっても大切なのですね。
- Q歯ブラシを選ぶ際のポイントを教えてください。
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A
▲毛先が山型になった歯ブラシと平らな歯ブラシ
いろいろな道具を使ってみることも大事なのですが、まずは自分にとってオールラウンドな歯ブラシを1本持って、それを駆使していただきたいですね。毛先が山型になっているなどの凝ったものでなくて良いので、固すぎずやわらかすぎない、毛先が平らなものを選ぶので良いと思います。歯ブラシを取り替える時期のポイントとしては、歯ブラシの毛束部分を真後ろから見たときに、毛先が広がって見えるようでしたら交換のタイミングです。毛先が広がっていると掃除の効果が薄れてしまうので、目安にしてください。毛が広がってくるのがだいたい使い始めて1ヵ月ですので、2週間くらいで毛先が開く人は磨く時にかける力が少し強すぎるかもしれません。
- Q歯ブラシ以外のケア用品についても教えてください。
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A
▲歯間ブラシは歯の隙間に適した大きさのものを使うことが大事
歯ブラシは歯の表面の見えるところを掃除するものですが、歯と歯の隙間の掃除には歯間ブラシやデンタルフロスが有用です。ブリッジが入っている方には、フロスの端部分が固くなっていて歯間に通しやすいスーパーフロスがお勧めですね。また、多くのばい菌が潜伏している舌の汚れが気になる場合は、舌ブラシを使ってみてはいかがでしょうか。歯ブラシだけで落とせる汚れは、全体の8割くらいと言われています。歯ブラシでは届きにくい箇所のケアにはこれらの道具を試してみてください。歯磨き粉は、できれば高い濃度のフッ素が入っているものを使い、ブラッシング後に口をゆすぐ回数も、フッ素が流れてしまわないよう1回程度で大丈夫です。
- Q入れ歯の方はどのようなケアをすれば良いでしょうか?
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A
▲義歯ブラシは通常の歯ブラシよりも柄が大きく、力が入れやすい
大前提として、通常の歯ブラシは使わないでいただきたいと思います。一般的な歯ブラシは固すぎるため入れ歯に細かい傷がつきやすく、そこからカビが発生しやすくなってしまいます。同様の理由で、歯磨き粉も研磨剤が使われているため、入れ歯ケアでは避けてほしいですね。入れ歯を洗うときには、入れ歯専用のブラシや泡タイプなどの入れ歯専用洗浄液、またコップに浸しておくタイプの入れ歯洗浄剤などを使って、清潔に保ってください。
- Q歯磨きが苦手なお子さんのケアはどのようにすればいいでしょう?
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A
▲乳歯の虫歯は見つけにくいため毎日のケアが重要
私も自宅では子どもの歯磨きを担当しているので、日々悪戦苦闘しています。歯磨き粉の発泡が気持ち悪く感じられるお子さんには歯磨きジェルがお勧めです。フルーツ味など種類が複数ありますので、日替わりにするなど楽しませながらやってみてはいかがでしょうか。3歳以上くらいになるとお子さん自身で見様見まねで歯磨きできるようになりますが、最後は保護者の方が仕上げ磨きをしてあげて、フロスも使うといいですね。乳歯は永久歯の半分ほどの厚みしかなく歯自体もやわらかいため、虫歯になると進行しやすくなります。いざ治療になると麻酔を使ったりとお子さんの負担やストレスも大きくなりますから、上手に予防してあげてほしいと思います。
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。