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橋本 雄一 院長の独自取材記事

武庫之荘駅前梅華会耳鼻咽喉科クリニック

(尼崎市/武庫之荘駅)

最終更新日:2022/06/22

橋本雄一院長 武庫之荘駅前梅華会耳鼻咽喉科クリニック main

阪急神戸本線の武庫之荘駅から徒歩2分、通学や通勤の帰りにも寄りやすい駅前にある「武庫之荘駅前梅華会耳鼻咽喉科クリニック」。阪神間を中心に耳鼻咽喉科と小児科を展開する梅華会の理事長である前院長からバトンを受け継ぎ、橋本雄一先生が2022年4月に新院長に就任。地域で暮らす人の耳・鼻・喉の悩みに寄り添い、地域の病院とも連携しながら、耳鼻咽喉科領域の幅広い疾患に対応している。取材中もできるだけ丁寧にわかりやすく話してくれる橋本院長は、温和で誠実な人柄が魅力のドクター。そんな橋本院長に、就任までの経緯や診療において大切にしていること、今後の展望などについて聞いた。

(取材日2022年5月31日)

病院で豊富な経験を積み、耳鼻咽喉科領域全般に対応

大学卒業から院長に就任するまでの経緯を教えてください。

橋本雄一院長 武庫之荘駅前梅華会耳鼻咽喉科クリニック1

東京の理系の大学で、大学院を含む6年半の学生生活を過ごしたのちに、医師をめざそうと思うに至り、25歳のときに浜松医科大学医学部に入学しました。卒業後は静岡県内の市民病院で研修を経て、浜松医科大学の耳鼻咽喉科に入局。その後は医局の人事に従って静岡県内の基幹病院をいくつか経る中で、外来・入院・手術・がん診療など、13年間にわたり耳鼻咽喉科全般において研鑽を積んできました。しかし高齢になった両親も気になり、両親が暮らす明石市に近い場所で勤務しようと思っていたところ、梅華会の理事長である梅岡先生に出会い、このクリニックに今春4月に就任しました。

理系の大学から医学部へ。どうして医師をめざそうと思ったのですか?

東京の理系の大学・大学院では、生物系の分野を専攻していました。細胞が変わることによって人体に応用できるような……、例えば神経が傷んでいる人にどこかの細胞を神経に変えて持ってくることができたら役立つのではないかという、細胞分化に関する実験・研究を行っていました。ちょうどその頃に、同じような分野で研究をしていた友人が、理学系から医学部に編入する制度を利用して医学部に入り頑張っている姿を見て、自分もチャレンジしてみようと思ったんです。25歳のときでしたね。大学・大学院でしていた研究も医学も「人の役に立ちたい、助けたい」という思いは同じという思いとともに、編入試験に備えて、研究と並行しながら毎日帰宅してから猛勉強しました。そのときがいちばん真剣に、人生で勉強した時期かもしれないですね(笑)。「医師になりたい」と目標が明確にあったので、頑張ることができました。

診療は耳鼻咽喉科全般に対応しているのでしょうか?

橋本雄一院長 武庫之荘駅前梅華会耳鼻咽喉科クリニック2

そうですね。中耳炎・外耳炎・難聴・耳鳴り・めまいなどの耳の病気、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などの鼻の病気、咽喉頭炎や扁桃炎などの喉の病気、風邪やインフルエンザまで。アレルギー性鼻炎の方へのレーザー治療やいびきの治療も行っており、希望する患者さんには漢方薬を使った治療も行っています。病院では手術やがん診療も含めて幅広く診療してきたので、このクリニックでも患者さんのさまざまな疾患に応えることができるよう耳鼻咽喉科全般に対応して診療を行っています。その上で必要であれば、しかるべき信頼できる病院に紹介するなど、その状況に応じて患者さんにとって必要な医療をしっかり提供できるという自負はあります。

乳幼児から高齢者まで、不安を軽減できる診療を

日々の診療において大切にしていることはなんですか?

橋本雄一院長 武庫之荘駅前梅華会耳鼻咽喉科クリニック3

大人や子どもに関わらず、声かけをすることを大事にしています。耳や喉や鼻の中は、患者さんが自分で見ることができない狭い小さな空間で、そこに器具を入れて治療を受けるというのは「何をしているんだろう」と不安感が増す人も少なくないと思うんです。だから「今からここを見させてもらいますね」と声を掛けるように。あとは、やはりしっかり丁寧に患者さんの話を聞くようにし、説明のときも専門用語や難しい言葉を使わず、わかりやすい言葉で。診察室のモニターで患者さんに患部の状態の画像を見てもらうことで、理解を深めてもらいます。また、一方的に説明をすると、気になることがあっても聞けないこともあると思うので「わからないことはありますか?」と、説明の合間に聞くようにしています。私の声質のせいか、目を見てゆっくり話すからなのか、よくご高齢の方から「先生の声はよく聴こえる」と言ってもらえます(笑)。

ニューファミリーの多い地域ですが、患者層は幅広いのですか?

はい。患者層は幅広く、乳幼児から90歳まで。その中でも未就学児の患者さんがとても多く、全体の約半分を占めています。就任してまだ2ヵ月ですが、地域の印象としても、街中や公園でお子さん連れの方をよく見ますし、小さなお子さんが多い地域だと思いますね。もちろん大人の患者さんも多く、駅前にあるクリニックということで、電車を利用するお勤めをしている方や学生さんなどもよく来院されます。難聴などでご高齢の患者さんもいらっしゃるので、車いすやベビーカーでそのまま入れるよう、院内はバリアフリーになっています。

小さな子どもの診療において、配慮していることはありますか?

橋本雄一院長 武庫之荘駅前梅華会耳鼻咽喉科クリニック4

小さなお子さんは、やはり見えない部分を触られる怖さもあり、診察室に入る前から泣いてしまうことが多いですね。なので、少しでも子どもさんが通院を嫌がらないようにするために、診療後の小さなご褒美を用意するなど工夫しています。ネブライザーも子ども用は、レモンやイチゴのフレーバーに。ネブライザーを吸入している間は、モニターにアニメを流すなど、治療を受けやすい環境にしています。そして診察室内では、泣かれてもちゃんと安全に診療できるようにスタッフがしっかり保定をし、できるだけ早く処置をするようにしています。

患者を第一に考え、医療スタッフ一同でサポート

チーム医療を大切にし実践していると伺いました。

橋本雄一院長 武庫之荘駅前梅華会耳鼻咽喉科クリニック5

患者さんへの説明などにおいても、私が診療時間内に説明しきれない場合などは、診察後に看護師が説明してくれたり、患者さんの悩みや不安を聞き出してくれたり。日々スタッフのサポートがあって、患者さんに質の高い医療が提供できているのだと思います。そのためにも日頃から、医師だからと私が高圧的に振舞うのではなく、スタッフとのチームワークを大切に、なんでもスタッフが意見を言いやすいような環境づくりを心がけています。また、梅華会グループ内にはさまざまなクリニックがあり、いろいろなスタッフが在籍しているので、必要に応じてグループ内で連携し、相談しながら患者さんをサポートすることも可能な環境となっています。

休日はどんなことをしてリフレッシュしているのですか?

実はラーメンが好きなんですよ(笑)。このエリアは、本当にたくさんのラーメン屋さんがあるので、ランキングを調べて時間があるときに店を探して食べに行っています。あと、飛行機が好きなので、伊丹空港によく飛行機を見に行っていますね。ここから車で20分くらいで行けるので、午後診がない水曜日の午後に行くこともあります。伊丹空港は飛行機を見るのに絶好のスポットがたくさんあるんですよ。着陸間近の飛行機を真下から見れる場所とか。いい場所があるんですよ。飛行機を見ていると楽しくて、リフレッシュできますね。

将来的に取り組んでみたいことはありますか?

橋本雄一院長 武庫之荘駅前梅華会耳鼻咽喉科クリニック6

まだ就任したばかりなので、いつか将来的にできれば……と考えていることですが。高齢になると年齢とともに飲み込む力も落ちてくるので、そこに何かアプローチができれば、高齢者の誤嚥性肺炎の発症を防ぎ、地域の健康寿命を延ばすことができるのではないかと。嚥下指導や言語聴覚士によるリハビリテーションの嚥下訓練などが必要になり、クリニックでアプローチするのは難しい部分があります。でもそこを工夫して、なんとか実現できれば……。グループ内にはさまざまな医療スタッフが活躍しているので、みんなと協力・相談しながら、これからの高齢化社会で健康的に過ごせるお手伝いも将来的にできたらいいなと考えています。

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