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平野 浩史 院長の独自取材記事

ひらの歯科クリニック

(広島市安芸区/海田市駅)

最終更新日:2022/03/31

平野浩史院長 ひらの歯科クリニック main

県道164号沿い、安芸区役所や安芸区民文化センターが建ち並ぶ広島市安芸区の中心地に、平野浩史院長が2013年に開業した「ひらの歯科クリニック」がある。乳幼児から高齢者まで、付近の住民が訪れるほか、通勤帰りに立ち寄ったり、クチコミで訪れたりする患者も多い。虫歯や歯周病治療をはじめとした一般歯科診療に加え、スポーツの際に着用するマウスピースのオーダーメイドなども行う。平野院長のモットーは、患者が求める医療を提供すること。さらに、子どもの頃からサッカー少年で、中学時代はブラジルへ遠征した経験を持ち、現在もフットサルやサッカーを継続するなど、自身の経験が選手目線のマウスピース製作に生かされているようだ。口の中から健康になって笑顔でいてほしい、と願う平野院長に、歯科医療にかける思いを聞いた。

(取材日2022年1月20日)

子どもから高齢者まで口の中から健康をめざす

会社員から歯科医師に転身したそうですね。

平野浩史院長 ひらの歯科クリニック1

広島大学で物理学を学び、医療機器メーカーに就職しました。そこで、設計よりも現場を走り回るほうが自分には合っていると思い、サービスマンを希望したんです。機器のメンテナンスなどで医療機関を訪れているうちに、医療を提供する仕事をしてみたい、と強く思うようになりました。実は、父が歯科技工士をしていたので、子どもの頃から歯科医師に対する憧れもあったんです。その後、母校の歯学部へ編入学しました。在学中に父が他界してしまい、一緒に働くことはできませんでしたが、歯科医師をめざして学ぶ姿を見せることで親孝行になったと思います。歯学部を卒業してからは、地元府中町のクリニックで勤務医として臨床経験を積み、2013年12月に当院を開業しました。

クリニックの理念を教えてください。

「思いきりの笑顔は健康な歯から生まれる」を理念に掲げています。きれいな歯で自信を持って笑顔になれるというだけでなく、歯が全身の健康を支えるという意味が込められています。今、高齢者の衰え、フレイルが問題になっていますが、その入り口が口腔機能の衰え、オーラルフレイルだといわれています。よく噛めないからと、同じものばかり食べて栄養が偏ったり、入れ歯の不具合が恥ずかしいから、みんなと同じものが食べられないからと、外食を避けて家にこもりがちになったりする方も。口腔機能の低下は、高齢者だけの問題ではありません。歩かないと足が衰えるのと同じように、よく噛まないと噛む力も衰えます。現代は噛まずに食べられるものがあふれているので、顎の成長が足りない子どもも増えています。噛んで飲み込む機能が発達しないと歯並びも悪くなりやすいので、矯正治療で顎の成長を促進し、口腔機能を高めていくことも大切なんです。

診療で心がけていることは何ですか。

平野浩史院長 ひらの歯科クリニック2

患者さん一人ひとりに合う治療を提供することです。患者さんが何を求めているかを聞きとり、治療方針を提案し、納得していただくことが大切。そして患者さんの求めるゴールに到達したら、それを維持し育むためにケアをしていきます。例えば、インプラント治療よりも費用を抑えやすい親知らずの移植を希望された場合にも、きちんと治療して噛むことが維持できるようになればいいですよね。ほかにも、位相差顕微鏡で患者さんの唾液を観察し、歯周病や虫歯の原因菌がどのくらい生息しているかを調べ、歯周病と虫歯、どちらのリスクが高いかで予防法を提案したり、菌の種類に応じた方法で除菌のための治療をしたりしています。そのほか、虫歯になるリスクの詳細を調べるため唾液検査も実施しています。

質の高い医療を提供するため快適な環境にもこだわる

診察室までの通路がトンネルのようで、とてもユニークな設計ですね。

平野浩史院長 ひらの歯科クリニック3

患者さんにとって、クリニックはできれば行きたくない場所だと思うので、少しでもネガティブな気持ちが和らぎ、楽しい気持ちになれる空間にしたいと考えました。待合室は壁面いっぱいの窓から外光を採り入れて、明るく広々と。診察室までの通路をトンネルのようにしたのは、閉鎖空間を通ることで診察室の天井を実際より高く感じていただく効果があり、圧迫感を軽減できると思ったからです。診察室は、丸い天井と湾曲した壁面で、卵の中にいるような気分で安心していただく工夫をしています。患者さんに笑顔になっていただきたいという思いで診療しておりますので、何かあれば気軽に相談していただき、お子さま連れの方もお年寄りの方も安心してお越しいただければと思います。

特別室もありますが、どのように使い分けているのですか。

患者さんの状態や治療内容によって、特別室にご案内します。例えば、顔が腫れていて人目を気にされていたり、授乳中であったりと、プライバシーへの配慮が必要な患者さん。また、大きな三面鏡があるので、審美目的の来院やインプラントの相談など、顔全体や人からの見え方を確認しながら診察する場合も特別室になります。でも、そういう患者さんがいらっしゃらないときは、一般的な治療で来院した患者さんをご案内するのですが、「ずっと入ってみたいと思っていた」など、特別感を喜んでいただけることもあるんですよ。

設備面のこだわりはありますか。

平野浩史院長 ひらの歯科クリニック4

先進の機器で適切な診断や治療を行い、患者さんの負担に配慮した医療環境を整備しています。例えば、口腔内スキャナー。口の中をスキャンしたデータを送信すれば詰め物やマウスピースが製作できるので、迅速な対応が可能です。嘔吐反射が強い患者さんの負担も軽減できます。マイクロスコープは歯科用顕微鏡です。最大20倍に拡大して患部を見ることができ、根管治療などの精度を高めるのに役立ちます。そのほか、デジタルエックス線やCT、半導体レーザーなどを設置しています。また、治療で発生する飛沫の飛散を防ぐ口腔外バキュームや、うがいなどに用いる水の衛生状態を管理するため給水管路クリーンシステムを導入するなど、感染症対策にも配慮しています。

かかりつけ医として地域とともに成長したい

力を入れている分野はありますか。

平野浩史院長 ひらの歯科クリニック5

歯周病治療です。歯周病は口の中のトラブルにとどまらず、糖尿病、心内膜炎や動脈硬化など、全身疾患との関わりが明らかになってきました。しっかり治療、管理していくことが必要です。さらに、歯周病が進行すると、歯根膜や歯槽骨といった歯周組織が破壊され、歯を失う恐れもあります。でも、歯周組織の破壊の程度が局所的なものならば、歯周組織の再生を促す治療を行うことで歯を残すことが見込めるケースもあります。特に、この歯周組織再生療法に力を入れています。

スポーツをするときに着用するマウスピースを製作しているそうですね。

プレー中の外傷予防用のマウスピースです。実際、バスケットボールで他の選手と接触して歯が折れて来院する患者さんもいましたし、スポーツで歯を痛めることは多いんです。筋トレで噛みしめる際に歯を保護する目的で使う方もいます。マウスピースでパフォーマンスの向上につながるかはわかりませんが、安心感がプラスに働くとは思いますね。マウスピースを製作する際には、外傷リスクが高いラグビーなどでは表面を厚く、プレー中に他の選手と会話することが多い競技では内面を軽くして話しやすくするなど、競技によって仕様を変えます。それから、診察台に座った状態ではなく、プレーのシミュレーションをして噛み合わせを確認します。ボールは使いませんが、バスケットボールではジャンプシュートの動きを再現したり、サッカーのディフェンスなら僕が攻撃役でプッシュしてみたり。実際の動きを想定して、患者さんが噛みしめやすいと感じるのがベストなんです。

最後に、今後の抱負をお聞かせください。

平野浩史院長 ひらの歯科クリニック6

当院には、赤ちゃんからお年寄りまで、幅広い年代の患者さんが来院します。妊婦さんには生まれてくるお子さんの歯の健康についてお話しするので、それこそ生まれる前から関わる患者さんもいます。長年、通っていただく中で、患者さんのさまざまなライフステージに関わり、その時々の口の中の相談役として責任を果たしていきたいです。そんなふうに、長く患者さんと関わり頼られる存在でありたいと考えています。また、おこがましいようですが、地域の方のかかりつけ医として、患者さんとともに成長し続けれるクリニックでありたいと思っております。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/33万円~、歯周組織再生療法/11万円~(保険適用もあり)、スポーツ用マウスピース/1万6500円~、子どもの矯正/44万円~
大人の矯正/66万円~

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