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金谷 篤 院長の独自取材記事

金谷整形外科クリニック

(安芸郡海田町/海田市駅)

最終更新日:2024/04/08

金谷篤院長 金谷整形外科クリニック main

安芸郡海田町の国道2号バイパス側道沿いにある「金谷整形外科クリニック」。窓から差し込む光があふれる広々とした院内では、日本整形外科学会整形外科専門医である金谷篤院長が診療にあたっている。待合室や診察室の上階には、ワンフロアを使用したリハビリテーションルームも設置。さまざまなリハビリ機器をそろえ、理学療法士を中心に患者のリハビリを支えているそう。「当院には赤ちゃんから90代のお年寄りまで、幅広い年齢層の患者さんが来られます。『ここに来て良かった』と思っていただけるように、正確で迅速な検査や診断、適切な治療を行っていきたいですね」と笑顔を見せる金谷院長に、たっぷり語ってもらった。

(取材日2020年8月5日/情報更新日2024年1月31日)

整形外科領域の幅広い経験を糧に、地域医療への貢献を

今年で開業11年になると伺いました。

金谷篤院長 金谷整形外科クリニック1

はい。2013年8月1日に開業し、今年で11年目を迎えます。その前は、海田地域を医療圏とするマツダ病院や済生会広島病院に勤めていましたので、なじみのある土地で開業したいなと思い、現在に至ります。この地域は市内へのアクセスも悪くなく、人情味のある方が多くて過ごしやすい所だと思っています。毎朝、ウォーキングしている方も見ますし、健康に対する意識も高い方が多いのかなと。地域の医療にしっかりと貢献していきたいですね。

実際にどのような患者さんが多いですか?

どこの整形外科も同じだと思いますが、赤ちゃんから90歳のお年寄りまで、幅広い年齢層の患者さんがいらっしゃいます。中でも、当院で多いのは60代から80代で、膝や腰の悩みを抱えた方です。その次は、クラブ活動を熱心にしている10代の学生さんですね。また、勤務医時代にサッカー選手の主治医のサポートに携わったことから、スポーツ選手の健康管理やスポーツ障害の診療も行っています。長年、整形外科領域で幅広い臨床経験を積んできましたので、気になる症状があれば気軽に相談していただきたいです。

勤務医時代の経験が今に生かされているのですね。

金谷篤院長 金谷整形外科クリニック2

もちろんです。僕の専門は膝で、前十字靱帯や人工関節の論文も発表していますが、勤務医時代は膝以外の治療についても多く実践から学ぶことができました。というのも、大学卒業後は医局からの辞令で約2年ごとに異動があるのですが、島根県や備後地区などの地方医療に携わることが多かったんです。広島市内の病院のように、十分な医療スタッフがいるわけではありませんので、それが逆に良かったのかなと。例えば、腰のブロック注射の技術も向上したと思いますし、整形外科領域で幅広く臨床経験を積むことができたのが、僕の強みだと思っています。患者さんと接するのも好きなので、医療スタッフが少ないからこそ深い関わりが持てたのも、地方で働ける魅力でした。

そもそも先生が医師をめざした理由は何でしょう?

内科の医師として働く叔父の姿を身近に見て育ったのが、医師を志したきっかけです。どこの地域に行っても、自分の知識と専門性で役に立てるので、やりがいのある仕事だと思いました。中でも、整形外科を専門にしたのは、大学時代に野球部に所属していたことが影響しています。腰を痛めて入院し、治療やリハビリを経験するうちに整形外科に魅力を感じるようになりました。実際に、野球部の先輩の多くも整形外科の医師になりましたよ。

迅速に診断を行い、適切な治療につなげていく

診療で心がけていることを教えてください。

金谷篤院長 金谷整形外科クリニック3

患者さんに少しでも「来て良かった」と思っていただけるようにすることです。整形外科は痛みを取る機能回復を目的としますが、完全には元の状態に戻らないことも珍しくありません。そのような場合でも、治らないのを諦めるのではなく、根気強く医療を提供していくことが重要だと考えています。10あった痛みを9に減らすなど、わずかな前進があれば、患者さんも「来て良かった」と思っていただけるのではないでしょうか。特に高齢者の膝や腰の痛みは一度では治りませんし、治ったとしても再発することもあり得ます。持続的に治療を行いながら、日常生活を維持できるところまで引き上げていくことが目標です。また、僕よりも別の先生に診てもらったほうが良いと判断した場合は、すぐに紹介も行っています。

どのようなときにやりがいを感じますか?

やはり患者さんが回復していく過程を診るのが大きなやりがいですね。基本的に、整形外科の疾患は、治療を行えば治っていくと見込まれることがほとんどです。そういった意味では、僕自身の性に合う仕事だと思っています。また、赤ちゃんから90歳まで、男女問わず、さまざまな患者さんと出会えるのも一つの魅力です。

MRIなど設備も充実されていますね。

金谷篤院長 金谷整形外科クリニック4

はい。正確で迅速な診断があってこそ適切な治療ができると思っていますので、MRIや超音波検査機器、骨密度測定器など、先進の機器をそろえています。開業時から導入している1.5テスラのMRIは、大手の総合病院でも採用されているような機器です。検査時に患者さんが入るスペースも広めで、閉所恐怖症の方にも割と優しいかなと。骨密度測定器は、DEXA法での検査を行っています。頸椎の神経根のブロック注射は、超音波で患部を診ながら精密に打つことが可能です。また、当院は電子カルテを導入しています。医療クラークが入力を行うことで、僕が患者さんの診察に集中できるようにするためです。僕が入力をしていると、患者さんの表情や体を診ることがおろそかになってしまう恐れもありますので。作業を分業化することで、患者さんの待ち時間短縮やストレス軽減にもつながっていると思います。

海田地域で全国レベルの医療を提供するために

特にリハビリルームは広々としていますね。

金谷篤院長 金谷整形外科クリニック5

そうなんです。患者さんのプライバシーを保つために、リハビリルームはワンフロアを使って広々と設計しました。整形外科の領域においてリハビリは重要な柱となりますので、当院でもリハビリに力を入れています。さまざまなリハビリ機器を導入し、理学療法士が中心となって患者さん一人ひとりに合ったリハビリを提供していますよ。当院には理学療法士も含めて30人のスタッフがいますので、不安やわからないことなどがあったら、何でも気軽に相談していただきたいです。

お忙しい毎日だと思いますが、休日はどのようにお過ごしですか?

スポーツや体を動かすことが好きなので、ゴルフをしたり、週2回はジョギングや筋力トレーニングをしたりしています。整形外科の医師として、僕自身も肉体が衰えないようにしていく必要があると思っています。ちなみに、野球はケガをしたら仕事ができなくなりますので、今はしていないんです。ですが、スポーツが好きな患者さんの想いに共感し、寄り添うことはできるかなと思っています。

最後に、今後新たに取り組んでいかれることや展望をお聞かせください。

金谷篤院長 金谷整形外科クリニック6

医療は日進月歩です。今後も常にアンテナを張って、良いと思った先進の医療は積極的に導入し、正確で迅速な診断、適切な治療につなげていきたいと思っています。開業医のいいところは、自分の判断ですぐに新しいことを取り入れられるフットワークの軽さですので。全国に引けを取らないように、海田地域の医療を高いレベルで維持していきたいですね。2023年7月にはリハビリ予約システムと診察の当日ウェブ予約システムを導入しました。予約がスムーズにでき、診察の待ち時間を短くすることで、患者さんの負担を減らせると考えています。また、システムの導入後も業者さんと意見を交わしながら、バージョンアップを行っています。今後も患者さんによりご満足いただけるよう、改善を繰り返していきたいですね。

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