大谷巧院長の独自取材記事

厚木デンタルクリニック

(厚木市／本厚木駅)

最終更新日：2024/04/10

小田急線の本厚木駅から徒歩約2分。柳田ビル2階に位置する「厚木デンタルクリニック」は、2012年開業の歯科医院だ。虫歯や歯周病の治療・予防のほか、インプラント治療や親知らずの抜歯、矯正など、幅広い治療を提供。院長を務めるのは、明朗快活なキャラクターの大谷巧（おおたに・たくみ）先生だ。大谷院長は、インプラント治療に加えて、骨造成についても研鑽を積んできた。患者の口の健康を総合的にサポートするため、清潔な口腔環境を保つこと、そして正しい咬合バランスを重視した治療をモットーとする同院。今回は、大谷院長に診療への想いをじっくりと聞いた。

（取材日2024年2月29日）

インプラント治療や虫歯、歯周病予防に注力
知識を共有し、患者と一緒に健康をつくっていきたい
培ってきた技術をもって、より良い治療結果を

インプラント治療や虫歯、歯周病予防に注力

こちらの厚木デンタルクリニックには、どのような患者さんが来られていますか？

近隣にお住まいの方はもちろん、働いている方も多くいらっしゃいます。診療時間は休診日を除いて11時半～14時、16～21時まで受けつけているので、昼休みや仕事終わりにも立ち寄っていただきやすいかと思います。症状としては、虫歯や歯周病をきっかけに来院される方や、そのような症状が原因となり歯を失ってしまい、来られる方が多いでしょうか。歯を失った方には十分な説明を行った上で、強い力を受け止めることのできるインプラントを選ぶケースが多いですね。

行っている治療や、大谷院長のモットーを教えてください。

口腔機能を向上させるための治療に力を入れています。まずは清潔な口腔環境をつくって、虫歯や歯周病を根絶させること。それらを予防するため歯垢や歯石の除去などを大切にしており、患者さんにもセルフケアの意識を高めてもらえるよう、歯磨きやデンタルフロスの使い方を細かくお伝えしています。また、正しい咬合をつくることも重要だと考えており、噛み合わせにズレが生じている場合には、矯正もご提案しています。インプラント治療や親知らずの抜歯にも力を入れており、口の中のトータルケアの提供をめざしています。

大谷院長は、インプラント治療についても経験を積んでこられたとお聞きしました。

はい。インプラントとの出会いは、歯科医師になってすぐの頃でした。当時、歯を失った患者さんを診ていた際に、残っている天然歯だけを治療しても、口の中の健康維持には限界を感じていたのです。「ここに歯根があったらいいのに」と考えていた中でインプラントの存在を知り、勉強を始めました。インプラント治療を行う際、加齢などで骨の量が十分でなく、行えないケースも多くあります。そういった場合の対応として、骨造成についても学んできました。人工骨やご自身の骨を移植することで骨の再生を促す方法です。他の歯科医院では難しいと言われた方でも、ぜひ一度ご相談ください。

インプラント治療においては、どのようなことを大切にされていますか？

患者さんには、体の基本構造から知ってもらえるようにお話ししています。インプラント治療を行う方は基本的に歯を失った方ですが、それ以前に歯を失わないようにすることが大切ですよね。そのために、歯を失った原因をご理解いただきながら、インプラントや残った自分の歯を大切に考えてもらえるように促しています。当院はインプラント治療や親知らずの抜歯を行う機会も多いため、開業当初から歯科用CTを導入しています。顎の骨や歯の生え方など、見えてくるもの・予測できることが格段に広がりますし、患者さんにも状況を理解していただき、納得いただいた上で治療を進めていくための重要な設備です。

知識を共有し、患者と一緒に健康をつくっていきたい

歯周病治療に関して教えてください。

当院に来られた方には、必ず、プローブという器材を使って、歯と歯茎の間にある歯周ポケットの深さを検査しています。その際に出血がある・痛みを感じる場合は、気づかないうちに歯周病が進行している証拠です。そういった方には、歯垢や歯石を除去、咬合をチェックするなど、歯周病を進行させる原因をしっかり把握し、適切にアプローチしていくことが大切です。そして何より、日々の歯磨きによる自己メンテナンスが重要です。セルフケアの指導も、私が直接行っています。患者さんにもご自身の歯を守る知識をたくさんつけて帰ってほしいです。

親知らずの抜歯を希望して来られる方も多いそうですね。

そうですね。私の得意な治療の1つでもあります。親知らずがバランスの悪い状態で生えてしまうと、歯並びの乱れや痛みを引き起こす場合があります。さらに、一番奥にある親知らずは歯磨きがしにくく、古くて悪い菌がたくさん蓄積していることが多い場所です。歯ブラシを通せないところは、プロでも道具がうまく入りません。そのため、親知らずの抜歯をすることは口腔内の清潔につながります。患者さんに負担をかけないよう、できる限り短い時間で処置を行っていますので、不安を抱えられている方はご相談ください。

患者さんと接する際に、どのようなことを心がけていらっしゃいますか？

構えず、どんな方であろうと、分け隔てせずに受け入れることです。普段から患者さんの口の状態は見ていますが、その方の内面は目に見えないものです。なので、まずは相手を受け入れた上でコミュニケーションを取るようにしています。私はこれまで出会った数々の人の考えにふれ、交流してきた経験が積み重なって成長してきたと感じることが多いんです。私が学んできた知識を患者さんにも共有して、一緒に口の健康をつくっていきたいと思っています。

培ってきた技術をもって、より良い治療結果を

大谷院長が歯科医師をめざし、開業されるまでのご経歴についてお聞かせください。

先祖代々医師や歯科医師の家系で育った影響から、歯科医師を志しました。私の名前には「技術が優れている」という意味のある“巧”という漢字があてられており、天命のような思いもありました。当院を開業するまで8年間は、妻が院長をしている愛媛の歯科医院で働いていました。私は東京で生まれ育ったこともあり、地元にも比較的近い本厚木にて、縁のあったこのビルで、2012年に開業しました。歯科医師となってから一番長く同じ場所で働いているので、「もう12年たったんだ」と実感しているところです。単身赴任ではありますが、今でも愛媛には毎月1回行っており、その際は妻の歯科医院でインプラント治療を担当しています。

お忙しいと思いますが、趣味に割く時間はございますか？

最近は読書をしており、中でもイタリアの詩人の本を読み込んでいます。初めは漫画を読んで興味を持ったのですが、その後たまたま妻の本棚で書籍を見つけたことがきっかけでした。地獄や天国を巡り、神の愛を知るに至るまでを描いた話で、これを読みながらイマジネーションを高めています。私はカラオケも大好きなんです。ステージのあるお店などで歌って楽しんでいますよ。

最後に、読者の方々に向けてメッセージをお願いします。

歯科医院として何かを刷新していくことばかりではなく、自分が培ってきた一連の治療や技術を、それぞれの患者さんに合った形で提供して、より良い治療結果を生み出すことを目標に取り組んでいます。若い世代の方々にエネルギーをもらいながら、治療において、時代に取り残されずにアップデートしていけるよう、走り続けていきたいです。口腔内のことで何かお困りの際は、お気軽にご相談ください。厚木デンタルクリニックでお会いしましょう。