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只友 陽太郎 院長の独自取材記事

石神井台歯科クリニック

(練馬区/大泉学園駅)

最終更新日:2024/05/15

只友陽太郎院長 石神井台歯科クリニック main

西武池袋線大泉学園駅より徒歩15分のところにある「石神井台歯科クリニック」。院長の只友陽太郎先生は、東北大学大学院歯学研究科修了した後に山梨大学医学部歯科口腔外科に入局し、口腔外科を学んだ歯科医師だ。専門性に基づいた知見と誠実な心で患者にとってのメリットやデメリットを正直に説明し、一人ひとりの患者が正しく治療方法を選択できるよう導いている。小さな子どもから高齢者まで、家族ぐるみで通う患者も少なくないとのこと。独自の診療スタイルを貫き、ざっくばらんな語り口で多くの地域住民に親しまれる只友院長に、その診療の特徴や歯科診療への思いを聞いた。

(取材日2024年4月16日)

1歳から90歳代まで。幅広い患者が訪れる地域の歯科

まずこちらのクリニックのあらましを聞かせてください。

只友陽太郎院長 石神井台歯科クリニック1

東京で開院しようと思い、自分の足で歩いて探し、この地域を選びました。駅前ではなく、地域に密着した場所で長期間落ち着いて診療したかったのも一つの理由ですね。患者さんは1歳から90歳まで、家族ぐるみで来てくださる方も多いですね。診療面では、虫歯治療や歯周病治療、入れ歯治療などから、口腔外科も経験があるので、親知らずの抜歯、顎関節症治療も手がけています。3台あるユニットは圧迫感がないようにスペースを広めに確保し、削りかすが飛び散らないように口腔外バキュームを取りつけています。治療機器はオートクレーブなどで滅菌し、空気清浄機を使うなど、院内感染防止にも気を配っています。

では、歯科医師となった経緯などを教えてください。

もともと公衆衛生には興味があったのですが、身内に歯科医師がいたわけでもなく、歯科医師という職業がどんなものかわからずに進学したというのが本音です。周りを見て試行錯誤しながら流れに乗っていった感覚もありますね。保存科という、一般的な虫歯治療を専門とする分野を選び、大学院まで進学しましたが、これだけでは足りない、口腔内についてもっと学びたいと思い、山梨大学医学部歯科口腔外科に入りました。そこでは主に腫瘍や外傷での骨折などを診ていましたので、歯だけではなく口腔内全体に意識が向くようになり、視野が広がったと実感しています。当院で大きな手術などはしませんが、小さな腫瘍などは、取り除き病理検査に出して確認するという対応は可能です。また、顎関節症の方、外傷後の合併症が出ている方や、糖尿病など全身的な疾患をお持ちの方の役にも立てていると思います。

顎関節症治療も手がけているのですね。

只友陽太郎院長 石神井台歯科クリニック2

山梨大学医学部にいた時の私の指導者は、顎関節の専門の先生で、私も積極的に手術を行っていました。口が1cmしか開かないといった、生活に明らかに支障がある場合にはやむを得ず手術を行うことになりますが、そうなった場合は大学病院などでの治療になりますので、このクリニックでの治療はこれ以上悪化をさせないことが目的ですね。主にマウスピースを使って治療しますが、劇的な改善のためではなく、今の状態を維持するための装置です。また保存科にも在籍していたので、歯牙移植も手がけてきました。難しい治療法ではないのですが、健康な歯とは異なる状態となるように導いてしまうので、今ある歯を利用して治療するほうがいいのではないかと考え、最近は当院ではあまり行っていません。

保険診療を中心に患者の要望に寄り添う治療を心がける

先生の診療の特徴を教えてください。

只友陽太郎院長 石神井台歯科クリニック3

何かに特化するのではなく、従来の基本に忠実な診療を行っています。診療時間は短くし、小刻みに治療をしてゴールをめざすという方法を取る場合が多いですね。長時間の診療は口を開けている時間が長くなり、患者さんがつらくなってしまいますから。メンテナンスで通ってくださる患者さんの口腔内は、掃除のついでに変化がないかをしっかりチェックしています。

子どもの患者さんも多いようですね。

そうですね。家族ぐるみの患者さんが多いので、自然に多くなってきました。お子さんの場合も、痛くなったり、虫歯で穴が開いたりする前に、小さい頃からお口のお掃除に来てくれるといいですね。定期的に来ていただけると小さな虫歯が見つかっても大がかりな治療に至らず、無理に治療する必要もなくなります。痛い思いや怖い思いをするとトラウマになってしまいかねませんので、そこは気をつけています。

先生の診療方針について聞かせてください。

只友陽太郎院長 石神井台歯科クリニック4

保険診療を中心に、人それぞれに合わせ、要望にお応えすることを心がけています。自由診療を積極的に勧めることはせずに、望まれた場合にはメリットとデメリットをしっかりと説明することは徹底していますね。特にデメリットについてはよく知っておいてもらうことが大切です。デメリットがあることを認識しないまま治療を進めてしまうと、話が違うなどといった誤解や不満につながってしまいますから。古くからあるやり方はそれなりではあっても、安全性や体への負担に配慮した治療方法といえます。まずは基本の診療でしっかり治せるように、というのが私の考えです。

メリットだけでなく、デメリットをよく説明されるということですね。

デメリットこそよく知っておく必要があるし、何のための治療なのかを認識しなければ、日常生活の中で治療の成果が生かせなくなることもあります。例えば、入れ歯治療では、自由診療の入れ歯は金属を使わないので自然な見え方になる点が保険診療の入れ歯と比べると優れていますが、劣化が早いというデメリットがあります。自由診療のほうが圧倒的に優れているということはなく、どんな治療にも長所短所はあることを理解していただきたいのです。インプラントを希望された場合にも、事前にメリット・デメリットをしっかり説明します。インプラントは歴史的にもまだ浅く、唯一の治療法ではありません。私は、安全に配慮した無理がない治療にこだわっているので、デメリットも少なくはない治療を無理に行うべきではないと思っています。

基本に忠実な治療で、地域住民の歯や口腔の健康を守る

インプラント治療について、どのようなことを知っておくべきでしょうか。

只友陽太郎院長 石神井台歯科クリニック5

インプラントの埋入が終わった後、うまく接着しないこともありますし、成功しても定期的なメンテナンスが必要です。またトラブルがあった時、インプラントは容易に外すことができませんし、メーカーによっては壊れた時に部品が調達できないこともありますので注意が必要です。さらには、長年使ったインプラントがぐらつき、外さなければならなくなった時には、外した痕がへこみ、入れ歯を入れるのが困難なこともあるのです。インターネットなどを見ると、良い面ばかりが書かれているものも目立ちますので、デメリットの部分もちゃんと伝え、患者さんが知識を得た上で選択できるような説明を心がけています。治療に向かないケースが少なくないことも知っていただきたいですね。

患者さんが求める治療が向かないケースもあるのですね。

インプラントは、骨が少ない方、糖尿病など持病がある方、骨粗しょう症を患う方、高齢者、喫煙者などです。糖尿病は潜在的な患者さんが多く、閉経後の女性は骨粗しょう症になりやすいです。それらを踏まえるとインプラントはそれほど手軽に勧められる治療ではないのです。私は、可能な限り患者さんの要望に寄り添いたいと考えていますが、歯科医師として無理があると判断した時は、はっきりとやめておいたほうが良いと伝えることがあります。また、最近はホワイトニングをお求めの方も多いと思いますが、私は「保険の範囲内でクリーニングをしてみませんか」と提示します。そのクリーニングでご満足いただけるかもしれませんので、患者さんが本質的に何を求めているのかを考えて、治療を提供しています。

最後に、これからの展望について聞かせてください。

只友陽太郎院長 石神井台歯科クリニック6

私なりのスタイルで診療を続けてきましたが、開院当初からずっと、長く通い続けてくださる方も多いですね。今後も今までどおり地道に、奇抜なことはせず、基本に忠実に、その時代に合わせたスタンダードな診療で、地域の皆さんのお口の健康を守っていければいいなと思っています。しかし、自由診療を受けたい方もいらっしゃいますし、お互いに相性というものがありますから、来るもの拒まず、去るもの追わずの姿勢で続けていきたいですね。家族全員が安心して通える歯科でありたいと考えていますので、急な痛みなど、少しお待たせしてしまいますが、予約を入れていただかなくても急患で診るようにしています。第2日曜日以外の日曜日や土曜日も診療していますので、家族皆さんで気兼ねなく通っていただけるとうれしいですね。

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自由診療とは

インプラント/40万円~

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