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六人部 宏基 院長の独自取材記事

むとべデンタルオフィス

(福津市/福間駅)

最終更新日:2023/04/10

六人部宏基院長 むとべデンタルオフィス main

JR鹿児島本線福間駅から徒歩3分のところにある「むとべデンタルオフィス」は、2012年の開業以来、地域の人たちの歯の健康を支えてきた。患者層は0~100歳までと幅広く、主訴もさまざま。そうした患者の状態と要望に応えるため、六人部宏基院長は知識と技術をともに高め続けるべく、日々研鑽を重ねている。「一度治療した歯は最後まで触らないで済むようにやっている」と六人部院長。そのために患者には、最初に全体を徹底的に診させてほしいと提案しているという。淡々とした語り口ながら、「すべては患者さんのために」という一貫した想いにあふれている六人部院長に、治療方針などを聞いた。

(取材日2023年1月25日)

歯を長持ちさせるため、徹底的に全体を診る

どのような患者さん、主訴が多いのでしょうか?

六人部宏基院長 むとべデンタルオフィス1

満遍なくさまざまな層の患者さんがいます。主訴も多様で、虫歯で来る患者さんもいれば、全体を診てほしいという患者さんもいますし、セカンドオピニオンで来られる方も多いですね。1本の虫歯の主訴から、全体の治療を必要とする方も多いです。歯に起きているトラブルの原因は1つではないことが多いんです。「ここが痛いから、ここが悪い」ではない。ですから患者さんには必ず、全体を診させてほしいと提案しています。1本の歯という木をまず診て、森も診て、それぞれの木の枝葉や根も診る、というふうにいろいろな角度から全体を診ることで、どこに問題があるのか、今後どういうことが起こり得るのかがわかるのです。治療した歯について、「何年持つんですか?」と聞かれることがありますが、「一度治療した歯は最後まで触らないで済むように考えて治療しています」と答えます。その分、最初に徹底的に診させてほしいとお伝えしています。

充実を図った設備は、徹底的に診るためなのですね。診療はどのように進められるのでしょうか?

主訴への対処後、必要に応じてレントゲンをはじめ、さまざまな診査を行い、お口全体の状況を把握していきます。後日、説明の日を設け、どこにどのような問題があって、そのままにしておくとどうなるかという、過去・現在・未来と、時系列で経過を説明をします。そして、事前に伺っている患者さんの優先事項を踏まえた上で、複数の治療プランを提案します。患者さんが選んだプランに沿って治療を進めますが、治療の進行具合によっては内容を変更する場合もあり、そういう時はいったん治療を止めて現状をお伝えし、患者さんの意思を確認するようにしています。必ず患者さんと治療ゴールを共有し、確定してから触るようにしています。治療後は、現状維持のための環境づくりや予防についてお話しします。治療のゴールは、治療後の状態を長持ちさせるためのスタートラインです。治療後にどれだけ良い状態で管理して、長く持たせるような環境をつくれるかが重要です。

近隣の歯科からの紹介で訪れる患者もいるとお聞きしました。

六人部宏基院長 むとべデンタルオフィス2

僕は総合的な治療を行っているので、口腔外科や矯正を専門とする先生から、例えば「歯の根っこの治療をしてほしい」とか、「全体を触る必要がありそうなので診てほしい」といった依頼で患者さんを引き受けます。反対に、難易度が高い歯科口腔外科や、矯正治療などは依頼しています。「この患者さんは本格的な矯正を含めた治療をすればもっと治療結果と予後が良くなる」と思えば説明し、患者さんの希望があれば矯正専門の先生とディスカッションをし、連携して治療を進めます。治療の質を高めるためにも、地域で連携することは大切ですね。

対話を大切にし、知識と技術を高め続ける

診察の際に心がけていることを教えてください。

六人部宏基院長 むとべデンタルオフィス3

患者さんとの対話を大切にしています。「言う=伝わる」ではないから、説明をするだけじゃなくて、きちんと伝わっているかどうかを確認しなきゃいけない。患者さんの表情を見て、伝わっていなさそうであればもう一回説明する、というやりとりが大事なんです。その積み重ねが、治療の質にもつながると考えています。あとはやはり、患者さんを「みる」こと。「みる」という言葉には、見る・診るなど他にもいろいろありますが、そのすべてを意識するようにしています。ちなみに、僕はもう十何年も裸眼で患者さんの歯を診ていません。必ず拡大鏡かマイクロスコープを使って治療を行うようにしています。また、当院の歯科衛生士も全員そのようにするようにしています。

「すべては患者さんのために」という院是を掲げられていますね。

チーム全体が「患者さんのために」という同じ方向を向いて切磋琢磨していこう、ということです。歯科はチーム医療なので、僕一人の努力じゃ成り立たない。スタッフ全体のレベルを高め、チーム医療として死角をなくすために、毎月院内研修もしています。研修内容の半分は歯科の技術や知識で、残りは社会人として大切なことなどを伝えるようにしています。例えば、患者さんの患という字には心の上に串が刺さっている。それを取り除くために自分たちには何ができるのか、といったことを話すときもあります。患者さんに説明するのと同じで、スタッフにも必要なことは何度でも伝え方を変えながら言い続けています。日々、チーム力が強くなっているのを実感しています。

さまざまな勉強会に参加されていますね。

六人部宏基院長 むとべデンタルオフィス4

基本的に歯科医師は、虫歯、歯周病、小児歯科、外科、入れ歯等、歯科全般を診ることが多いです。僕は、大学では補綴という、かぶせ物などで歯を補うための治療を専門に学んできましたが、一人ひとりまったく違う患者さんの状態と要望に応えるためには、他の分野の勉強が欠かせません。常に知識と技術を高めていかなければならない。知識だけでは駄目なんです。技術が伴わなければ、得た知識を再現することはできません。知識と技術を融合させないと、患者さんの利益にはならないわけです。僕が患者だったら、僕に診てほしい。そう言い続けられるよう勉強を今後も続けていきます。

研鑽を続け、患者に喜んでもらえるような診療をめざす

勉強を続けるのは大変ではありませんか?

六人部宏基院長 むとべデンタルオフィス5

学生の頃に、総合的な治療に精通している先生を知り、その先生を目標に勉強を続けてきました。今もその思いは変わらず、勉強することがルーティンになっているのだと思います。365日歯のことばかり考えています。好きなんですよね、きっと。クリニックの上に住んでいるので、通勤時間がいらないのが僕にとっては良い。通勤のための時間を勉強や仕事の準備に使えますし、早朝や深夜、休日いつでも仕事をしようと思えばできますから。研鑽を重ねて、できないことができるようになってどんどん好きになり、患者さんに喜んでもらうことで、その努力が報われる。じゃあ次はこういう努力をしよう、とその繰り返しです。歯科医師になろうと思ったのは、父も祖父も、曽祖父も歯科医師という家系で、いずれは僕も歯科医師になるんだろうなという自然な流れだったんです。まさか、こんなに夢中になるとは思っていませんでした。

今後の展望について教えてください。

僕は歯科医師としての人生を4分割して考えています。大学を卒業した24~33歳までの10年、43歳まで、53歳まで、63歳までと10年単位で4つに分けています。最初の10年は、とにかくがむしゃらに勉強してきました。次の10年は、自分に必要な知識と技術を吸収しながら設備投資する段階。それが今です。次の10年で専門性をさらに高め、最後の10年は、求めてくれる人がいれば、僕の知識と技術を継承していきたいと考えています。いずれは、すべての患者さんの治療を終えて、メンテナンスに通ってくれる患者さんの経過を見守る、というのが理想ですね。「3ヵ月に1回のメンテナンスだけで、調子が良い気がする」という患者さんでいっぱいにしたいですね。

最後に、読者の方へメッセージをお願いします。

六人部宏基院長 むとべデンタルオフィス6

歯の状態というのは、自分ではなかなかわからないものです。「どこも痛みを感じない」「何ともない」というのは、自覚症状がないだけで、実は穴が空いていたり、全体のバランスが崩れてきているなどいろいろな問題が起きているケースがよくあります。実は、緊急を要するくらいに全体がボロボロということもある。ですから、「今一度、自分の口の中に目を向けてみませんか?」ということをお伝えしたいですね。本気で歯を長持ちさせたいと考えている方や、悪いところがあるなら徹底的に治療したいという方はぜひ来てください。最近はセカンドオピニオンや、他の歯科医師からの紹介で来ていただく方も多いので、何か気になることがあれば気軽に相談してほしいと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

矯正(1歯につき)/3万8500円~、オフィスホワイトニング/1万7600円~、ホームホワイトニング/2万8600円~、デュアルホワイトニング(オフィス+ホーム)/7万1500円~

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