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奥間 孝 院長の独自取材記事

ロクト整形J2

(中頭郡嘉手納町)

最終更新日:2021/10/12

奥間孝院長 ロクト整形J2 main

2010年に嘉手納町に開業した「ロクト整形J2」。整形外科・リハビリテーション科を標榜する同院は、子どもから高齢者までの幅広い世代を対象に診療を行っている。院長の奥間孝先生は医療法人六人会を立ち上げた6人のドクターのうちの一人で、2019年に同院の院長に就任。地域に密着した親しみやすい医院づくりに力を入れる。自身もスポーツを続けており、「スポーツをしている子どものキラキラした目が大好き」と優しく話す奥間院長に、同院の特徴や骨粗しょう症の治療について、そして患者と接する際に心がけていることなど、たっぷり語ってもらった。

(取材日2021年2月16日)

グループ医院の連携で地域の整形外科医療に貢献

ご経歴や整形外科を専門に選ばれた理由をお聞かせください。

奥間孝院長 ロクト整形J21

琉球大学を卒業して同大学整形外科の医局に入り、関連病院などでの勤務を経て、2000年に6人の医師で浦添に「ロクト整形外科クリニック」を立ち上げました。当院はそのグループの1つとして2010年に嘉手納で開業し、私は2019年から院長をしています。整形外科を専門に選んだのは、大学時代に野球部に入っていて2年生の頃には整形外科でスポーツ領域に携わりたいと思うようになったことがきっかけです。

嘉手納で開業して10年たちますが、どのような患者さんが多く来院しますか?

沖縄県の中北部には整形外科が少なかったことも背景にあり、近隣のエリアだけでなく遠方からも来院いただいています。患者さんの年齢層は幅広く、小さな子どもからお年寄りまで来院されます。スポーツをしているお子さんも多いですし、お年寄りは膝の関節が変形するなどの問題を抱えている方も多いですね。この辺りのお年寄りは元気な方が多く、リハビリの待合室もにぎやかですよ。親しみやすい人が多いですし、皆さん仲良しで、とてもフレンドリーですね。そんな雰囲気ですから、患者さんからの紹介で来院される方もいらっしゃいます。

こちらの医院の特徴や強みなどありましたらお聞かせください。

奥間孝院長 ロクト整形J22

まず、グループ内で連携が取れるのが強みだと思います。私は一昨年前に手術を引退しましたので、現在、手術は那覇にあるAzクリニックや浦添総合病院で受けていただき、当院は術後の回復を診ながらリハビリテーションに重点を置いています。手術後など、患者さんご自身での通院が難しい場合には送迎サービスも行っていますよ。また、英語を話す医師やスタッフがいるのも特徴でしょうか。中部エリアは米軍関連施設、沖縄科学技術大学院大学などがあるという場所柄、外国人も多く住んでいますので、外国人の患者さんもいらっしゃいます。外国籍の患者さんにも不安なくご利用いただけるよう英会話スキルの向上のみならず、英語版の資料も用意して対応しています。

薬・運動・栄養それぞれから骨粗しょう症の予防を

骨粗しょう症の予防に力を入れていらっしゃると伺いましたが、具体的な内容を教えてください。

奥間孝院長 ロクト整形J23

今後も高齢化は進みますので、骨粗しょう症の予防がより重要になっていきます。実際、ご高齢の方の大腿骨や腰の骨折も増加傾向にあります。その骨折の大きな原因はもろくなった骨、つまり骨粗しょう症にあると考えています。当院では将来の骨折を予防していくために、骨粗しょう症の予防や治療を行っていきます。骨折を予防していくことで、これまでどおりの生活を長く続けていき、いわゆる「健康長寿」をめざすことにもつなげていけるでしょう。

なぜ骨折が増えているのでしょうか?

加齢に伴って骨密度が低下することも大きな要因ですが、それだけでなく、年を取るにつれてバランス感覚が失われていくことも要因の一つだと考えています。以前とはライフスタイルが変わり、歩く量も減っていますので、バランス感覚が失われてくることで転んだり倒れたりすることが多くなり、結果的に骨折につながることが増えたのだと感じています。手や足の骨折について、ご本人が気づいていないことも多く、別の治療で来院した際に撮ったレントゲンで判明することもあります。部分的な骨折から連鎖的な骨折につながるケースもありますので、日頃からの骨粗しょう症予防はとても大事です。

骨粗しょう症に対して、どのようなことをしているのでしょうか?

奥間孝院長 ロクト整形J24

当院では、お薬の処方の他に、運動や栄養面からのアプローチも視野に入れ、医師の診察や看護師の日常生活指導だけでなく、理学療法士やトレーナーによる運動指導、管理栄養士による栄養指導でトータルにサポートしています。骨粗しょう症の予防は継続することが大切です。当院には骨粗しょう症に関する知識が豊富な専門のスタッフが在籍していますので、骨粗しょう症の不明点や不安などご相談いただけます。老化だからと諦めず、早めに予防・治療をスタートすれば、それだけ骨折の可能性を減らすことにつなげていけるでしょう。

地域に密着し、一人ひとりの患者に力を尽くしたい

県内の学校やスポーツチームのサポートも行っていると伺いました。

奥間孝院長 ロクト整形J25

すべてのアスリートを対象に、医師・理学療法士・トレーナー・管理栄養士などによるケガの予防やコンディショニング調整を行い、アスリートのパフォーマンス向上に向けてサポートをしています。部活動やチームに帯同してメディカルサポートを行う場合もあります。スタッフもスポーツの経験がある人がほとんどで、現場が好きなんですね。

患者さんと接する際に心がけていることがありましたらお聞かせください。

患者さんと十分にコミュニケーションを取ることを心がけています。以前は主に手術に携わっていましたので、なかなかそれもかないませんでしたが、現在は診察を中心に行っていますので、より深く患者さんと接することができるようになりましたね。患者さんに不安や悩みなどがある場合も、じっくり話を聞いています。話さなければ何もわかりませんし、ちゃんと話せば解決できることも多いですから。当院の患者さんはコミュニケーションが取りやすい方が多いですね。そうすると自然にスタッフもよりフレンドリーになり、患者さんとさらにコミュニケーションを取るようになっているようです。

患者さんとのコミュニケーションを大切にされているのですね。

奥間孝院長 ロクト整形J26

患者さんに親しんでいただける医院でありたいですし、患者さんともスタッフとも親しい良い関係でいられることは大切だと思います。当院は地域に密着した診療を大切にしているのですが、患者さんの様子からも伝わってきます。例えば、ときどき患者さんから野菜をいただくことがあるんですよ。自家製のじゃがいも、紅いも、ほうれん草などです。親しく思ってくださることが感じられてとてもうれしいですね。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

一人ひとりの患者さんを大切に、丁寧に診療していきたいと思っています。長い人生を歩んでこられたご高齢の方も、その方の背景も含めて大切に診ていきたいですし、スポーツをする人の力にもなりたいですね。私自身、スポーツが好きでずっと続けていますし、何よりスポーツをする子どもたちのキラキラした目が好きなんです。学校の部活動などでレギュラーをめざして頑張っているような子どもたちも大好きなんです。今後も地域に密着した医院として、世代を超えて診療を続けていきたいと思います。

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