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メカニズムを知れば見えてくるはず
虫歯だけではない、痛みの原因

ふじた歯科クリニック

(大阪市西成区/岸里駅)

最終更新日:2023/11/13

ふじた歯科クリニック メカニズムを知れば見えてくるはず 虫歯だけではない、痛みの原因 ふじた歯科クリニック メカニズムを知れば見えてくるはず 虫歯だけではない、痛みの原因
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歯に痛みや違和感が起きると、多くの人は「虫歯があるのかも」と不安になり、虫歯を治療するつもりで歯科医院へ行くだろう。しかし「ふじた歯科クリニック」の藤田昌弘院長は、「歯の痛みの原因は、決して虫歯だけではないのです」と語り、世間のイメージや思い込みに疑問を呈する。確かに痛みが出ないまま進行する虫歯もあり、虫歯以外のさまざまな原因によって「歯が痛い」と感じることが多いのだという。さらに、虫歯の治療をしても痛みが残ったり、歯の慢性的な痛みや違和感に悩む人も少なくないそう。そこで今回は、知っているようであまり知られていない「歯が痛みを感じるメカニズム」に注目し、痛みの原因にアプローチして適切な治療へとつなげることに努める同院の診療スタイルについて、藤田院長にわかりやすく解説してもらった。

(取材日2023年9月29日)

適切な問診と検査で「痛み」を起こしている神経の特定を。原因や患者のライフスタイルに適した治療を提案

Qそもそも、「痛み」はどのような仕組みで起きるのですか?
A
ふじた歯科クリニック 同院では、痛みに対する正しい知識を教えてくれる

▲同院では、痛みに対する正しい知識を教えてくれる

痛みは、神経が興奮しているときに起こる感覚です。神経には、さまざまな変化や刺激を感知するセンサーの役割があります。神経の近くで体外からの刺激を受けたり、ケガや細菌感染、病気といった異常が起きると、神経自身が興奮して脳などに危険を伝えるのです。ただし、痛みは本人にしかわかりませんし、痛みの程度や感じ方は人によって異なります。また精神的な理由から体に異変が生じて痛みが起きたり、体に異常がなくても本人が痛みを感じてしまうこともあります。痛みの原因は多岐にわたりますので、痛みを訴える患者さんの診察では、さまざまな原因を想定した上で、本当の原因を明らかにしていく必要があります。

Q「歯の痛み」の原因は、主に虫歯だと思っていました。
A
ふじた歯科クリニック 患者に寄り添った問診を行う

▲患者に寄り添った問診を行う

痛みが神経で起こるということは、逆に言うと神経のない部分では痛みは起こらないと考えられます。一般的に「歯の痛みは虫歯から」と考えられがちですが、歯の外側を覆うエナメル質には神経はありません。ですから、エナメル質が削れた程度の虫歯は痛みが出ません。歯の痛みと虫歯の有無は、イコールの関係ではないのです。ですので、虫歯で痛みが起きる場合は、歯の中にある神経の興奮が原因なのです。虫歯や歯に入ったひびが通り道になり神経が細菌感染したり、飲食物の熱が伝わると歯の中の神経が興奮して痛みを感じることがあります。象牙質には神経があり、その神経が歯ブラシなどの外的要因で刺激されると、痛みを生じることもあります。

Qそのほかに、歯の痛みにつながる神経はありますか?
A
ふじた歯科クリニック 精密な治療にも対応

▲精密な治療にも対応

歯の痛みに関わる主な神経はもう1つ、歯と骨の間でクッションの役目を果たす「歯根膜」の中にある神経です。物を噛んだり、歯をカチカチした際に生じる痛みは、歯根膜の中の神経が興奮しているのが原因になります。逆に、歯周病で歯根膜が感染を起こして破壊されてしまうと、歯がぐらついても痛みを感じないことも。このように、「歯の痛み」では主に歯の中の神経か歯根膜の中の神経が関わっています。繰り返しますが、痛みの原因は虫歯だけではないのです。また、神経は歯肉や口腔内の筋肉にもあるので、何らかの理由でそこが興奮して「歯の痛みや違和感」につながることも考えられます。

Q歯の痛みに対して、貴院ではどのように診断を行いますか?
A
ふじた歯科クリニック わかりやすい説明ができるよう工夫している

▲わかりやすい説明ができるよう工夫している

今日の歯科診療では、歯の痛みは虫歯か歯周病という前提になりがちです。しかし当院では、「どの神経が痛みを発しているのか」「神経が興奮している原因は何なのか」と、痛みの原因を探る流れで診断をつけます。そこで重要になるのが問診です。まず「当院に来た理由」をお聞きして、「歯が痛い」ということでしたら痛みの強さや時期、痛くなるタイミングなど、詳しい情報を細かく確認して想定できる原因をピックアップ。そこからさらに過去の病歴や画像診断で条件に合わない原因を消去して、診断へと至ります。発熱や膝の痛みにはさまざまな原因が考えられるので、問診や検査で絞り込みを行って確定診断をつけますが、同じことを行っています。

Q貴院で受けられる「歯の痛みの治療」について教えてください。
A
ふじた歯科クリニック 「患者さんと一緒に適切な治療を考えたい」と話す院長

▲「患者さんと一緒に適切な治療を考えたい」と話す院長

診断の結果、痛みが起きる原因が患者さんの予想と違ったり、原因が複数ある場合も考えられます。また、治療に使える時間や費用、ライフスタイルと治療との兼ね合いは、患者さんによって異なります。ですので私は「痛みの原因の改善を図り再発しにくい治療」、「生まれ持った歯をできるだけ残す治療」を念頭に置いた上で、「各患者さんに適した治療」を提供したいと考えています。必要に応じて緊急処置を行った後、今の状態や考えられる治療法について詳しく説明させてもらいます。そこで、今後ご自身の歯をどうしたいのかじっくり考えていただきたいですし、こちらでも複数の治療プランを立て、話し合いながら治療方針を見出します。

ドクターからのメッセージ

藤田 昌弘院長

虫歯も歯周病もないのに、あるいは治療後にも「弱い痛みが続く、痛みが時折ぶり返す、もやもやとした違和感がある」という方は、決して珍しくありません。このような場合には、改めて痛みの原因を追求し、原因に応じた治療を行うことが大事になると考えています。当院では歯のひずみや神経、筋肉に注目した治療も行っていて、歯をなるべく残しながら痛みの改善をめざせる場合があります。また、以前に治療した歯で起きている慢性の痛みや違和感については、精度の高い根管治療によって症状の改善が期待できるかもしれません。「歯の痛み=虫歯」というイメージを取り払って痛みと向き合うことが、改善への第一歩になるはずです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

精密根管治療:11万円~

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