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吉田 恵美子 院長の独自取材記事

よしだ歯科医院

(新潟市中央区/新潟駅)

最終更新日:2022/04/19

吉田恵美子院長 よしだ歯科医院 main

新潟駅から車でおよそ4分、新潟市中央区新島町通に構える「よしだ歯科医院」。院長の吉田恵美子先生は、日本歯科大学新潟生命歯学部卒業後、勤務医として小児歯科、障害者歯科診療を中心に幅広く経験を積み、1994年に開業。2005年からこの地に移り、診療に取り組んでいる。めざすのは「患者さんに居心地が良いと感じてもらえる歯科医院」。コミュニケーションを大切にしながら、歯と口腔だけでなく全身から健康になってもらいたいという思いで治療にあたっている。どんな話題に対してもはきはきとざっくばらんに話す、人間味あふれる人柄が印象的な吉田院長に、同院の歩み、診療時の心がけ、治療に対する思いなどについて、じっくりと話を聞いた。

(取材日2022年3月7日)

歯周病と糖尿病、高血圧の関連性に着目

こちらで特に力を入れているのはどういった治療ですか。

吉田恵美子院長 よしだ歯科医院1

力を入れているのは歯周病治療ですね。歯周病は歯周ポケットの中に原因菌がたまっている状態です。その原因菌が出すサイトカインという物質は、血糖値を下げるインスリンを効きにくくしてしまうため、糖尿病のほか高血圧の悪化にも関わってくるといわれています。従って、歯周病治療によって歯周ポケットを正常な状態へと促していくことは、糖尿病や高血圧の症状に対しても良い影響を与えるといえるのです。歯周病が悪化すると抜歯せざるを得ないケースもありますけれども、その場合も次から次へと抜歯することにならないよう適切にケアしていくことが重要だと考えています。

歯のクリーニングにも力を入れているとお聞きしました。

虫歯や歯周病などの問題が解決すると、メンテナンスが楽になります。当院では、歯科衛生士による機械を使った歯のクリーニングである「PMTC」や定期検査、歯磨き指導などを行っています。定期的にチェックしておけば、虫歯を早い段階で見つけて処置しやすいですので、大がかりな治療は必要なくなると考えています。私は、歯は「ナチュラル・イズ・ベスト」、つまり、自然な状態が最も大切だと思っているんです。日頃からご自身の歯やお口の中に興味を持ち、かかりつけの歯科医院へ定期的に通ってクリーニングを受け、ご自分の歯をできるだけ長くキープしていただきたいなと思いますね。

先生が診療する際に心がけているのはどんなことですか。

吉田恵美子院長 よしだ歯科医院2

患者さんとしっかりコミュニケーションを取ることですね。病状や治療方針の説明が大事だと考えていますので、副作用やリスクも含めてきちんと説明するようにしています。また、痛みがある方に対しては、痛みをしっかりと取ることを重視しています。以前、歯の痛みがひどくて眠れないということで処置して差し上げたところ、「先生は天使です」とおっしゃった患者さんがおられました。そんな大げさなと思いましたけれども、私自身の歯が痛くなったときには患者さんの気持ちがよくわかりましたね(笑)。

小児歯科、障害者診療など幅広い経験を経て開業へ

先生が歯科医師をめざしたきっかけについて教えてください。

吉田恵美子院長 よしだ歯科医院3

子どもの頃は「歯医者さんは怖い」というイメージを持っていましたが、いとこが歯科医院を開業してそこで治療を受けるうちに、こんなふうに痛いのを治していってあげられる仕事なのなら、歯医者さんになるのもいいんじゃない?と、歯科医院に対する考え方が変わってきたんです。その後、学校帰りに日本歯科大学新潟病院に通院するようにもなり、さらに歯医者さんが身近な存在になっていきました。ただ、もともとは動物が好きでしたので獣医師になりたかったんですよ。それで県外の大学に行きたいと思っていたのですが、家庭の事情で新潟にとどまらなければならず、それなら歯科医師になろうと思い、日本歯科大学新潟生命歯学部に進むことにしました。

大学時代はどんなふうに過ごされましたか。

馬術部に入っていて、部活に打ち込んだ日々でしたね。馬術って一見優雅に思えますが、実際は動物相手ですから大変な思いもしました。夏場は涼しくならないと馬に乗ることができないので、厩舎の脇にある休憩室で待つ時間が長く、それで、麻雀を覚えました(笑)。ただ、勉強も一生懸命していましたよ。母が厳しい人でちゃんと勉強するようにと言われていましたから。充実した学生時代を過ごせましたね。

大学を卒業された後は、どのようなキャリアを積まれたのでしょうか。

吉田恵美子院長 よしだ歯科医院4

卒業してすぐ結婚し、茨城県に移り住み、日立市の歯科医院におよそ10年間勤務しました。そこは夏休みになるとお子さんが数多く受診するようなところで、小児歯科治療についてはかなり鍛えられましたね。子どもは大人より口も歯も小さいですし、当然、歯医者さんを怖がるので、その中でいかに治療を進めたらいいのか、たくさんのことを学ばせていただきました。その後、水戸市の医療施設で障害者の歯科診療に携わりました。ここでもさまざまな学びがありましたね。それから主人が開業し、そこでは子どもからお年寄りまで幅広い年齢層の方々の診療も経験しました。ただその後、主人とは別々の道を歩くことになり、新潟に戻ってきて、歯科医院に4年ほど勤務した後、開業することを決意したのです。

気軽に相談できる居心地の良い歯科医院をめざして

この場所で開業するに至った経緯を教えてください。

吉田恵美子院長 よしだ歯科医院5

初めは1994年に新潟市東区で開業し、現在の中央区に移ってきたのは2005年になります。実は、ここはもともと私の実家があって、両親が紳士服のお店を営んでいたんです。子どもの頃の私は、訪れるお客さんに「いらっしゃいませ。今日は何を見繕いましょうか」「そのシャツならこのネクタイはいかがですか」なんて営業していたおしゃまな子でした。両親は歯科医師にならなかったら私にお店を継がせようと思っていたみたいです(笑)。そんな思い出の場所がちょうど空いて、ならばここで診療しようということになり、老朽化していた建物を建て替えて、こちらに移転してきたのです。

移転開業されたときは、どんな歯科医院にしたいと思われていたのでしょうか。

とにかく患者さんに居心地が良いと感じてもらえるような歯科医院をつくりたいなと思いましたね。歯科医院に対する怖い、痛いというイメージを払拭し、気軽に行ける場所にできたらなと。そのために町内会の活動に積極的に参加して、地域の皆さんの声にできるだけ耳を傾けるようにしました。今から15年ほど前ですから、いわゆる“飲みニケーション”も交えながら「親知らずは放っておいても大丈夫?」「娘が矯正治療をしようと言っているんだけど」など、ちょっとした疑問や不安を伺うことで勉強させていただきました。気持ちとしては今も変わらず、当院の診療室も町内会の集まりのようなアットホームな場にしていければいいなと思っています。

最後に、今後どのようなビジョンを描いているかお聞かせいただけますか。

吉田恵美子院長 よしだ歯科医院6

私も年齢的に歯科医師として仕事ができるのはあと10年ぐらいでしょうか。それまでは皆さんの健康のお役に立てるよう、精いっぱい診療していきたいですね。私は「人生は楽しむことが大事だ」と思っているんですよ。特に人と会う機会は重要。歯科医師の仕事も出会いが大切で、先輩から「出会いのチャンスは逃してはいけない」とアドバイスを頂き、会合などにはできるだけ参加するようにしてきました。これからもいろいろな患者さんと出会って、一つ一つの出会いを大切に診療を続けていきたいと思っています。

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