口腔内を整えプロケアとセルフケアで
虫歯や歯周病の予防をしよう
脇田歯科
(一宮市/尾張一宮駅)
最終更新日:2021/10/12
- 自由診療
歯科医院で表現する「予防歯科」とは、虫歯や歯周病になる前の予防を大切にし、歯科医院で受けるプロケアと自宅でのセルフケアの両方で予防を実践することである。開業以来ずっと、予防を基本に総合的な歯科診療を行ってきた「脇田歯科」。モットーとするのは予防に取り組みやすいようなプランを提案することであり、口腔内環境を整えた後に行う院内でのプロフェッショナルケアに精を尽くすことだ。「予防に勝る治療なし」と話す脇田成典院長。同院が提供する治療の流れやメンテナンスフォローについて、また、理想的な予防歯科のあり方を知るべく、思いの丈を語ってもらった。
(取材日2020年3月2日)
目次
検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!
- Q予防しやすい口腔内の環境にするには、どんな治療がありますか?
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A
歯磨きしやすさを重視して、詰め物やかぶせ物に自由診療の素材を選ぶことが多いです。セラミックでしたら表面に汚れが付着しにくい特徴もあります。歯列矯正で歯並びを整えることで歯磨きがしやすくなりますし、咬み合わせのバランスがとれているほうが歯にかかる負荷が均等になります。一部の歯に力が集中してしまうと歯茎が弱ったり、歯が磨り減ったり欠けたりして、場合によっては虫歯になりやすくなります。噛み合わせに関しては、全体的な治療の許可をいただいた上で、セラミックのかぶせ物で調節したり、矯正で歯の位置を動かすだけでなく、小さなひずみであれば部分的に調整して強く当たりすぎている箇所を少しだけ削って整えたりします。
- Q歯周病は、最終的に外科手術になることもあるそうですね。
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A
歯周病は、歯茎が後退していくように見えますが、実態としては歯の根を支える骨が溶けていく病気です。そうなった時に、薬剤を注入して骨をつくる歯周外科手術があります。また、歯を失ったところに新しく歯根を埋めるインプラント治療という手術も。どちらも有力だとは思いますが、当院は「外科手術よりも最小限のケアで守っていきたい人」に向けて専門に行うクリニックです。外科手術は、施術だけすれば終わりではなく、事前準備や術後の徹底したケアが必要です。外科手術を取り入れる方は、外科手術をしない方より気をつけることが多いんです。 これらをふまえて、患者さんには判断をしていただきたいですね。
- Q歯科衛生士が行うプロフェッショナルケアとは?
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A
プロフェッショナルケアとは、定期的に受けていただく歯科衛生士によるケアのことを言います。当院では、本格的な歯のクリーニングと、それにプラスして歯茎を強くする「つまようじ法ブラッシング」、そしてフッ素塗布を取り入れています。継続することで変化を実感される患者さんが多いようです。なお、指導よりも質問にお答えする形を優先していて、患者さんから「ここがうまく磨けないけどどうしたらいい?」「歯ブラシの動かし方を教えて」など、聞かれたことを丁寧に説明しています。スタッフの技術向上のために、講師を呼んで院内トレーニングを行ったり外部講習に参加したりしていますが、皆とても勉強熱心ですよ。
検診・治療START!ステップで紹介します
- 1カウンセリングで方針を伝え、納得してから検査へ進む
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初診のカウンセリングでは「予防を基本とした歯科診療を行う」という同院の方針や、診療の流れについて伝えられる。同院の診療方針に納得したら、まずは、具体的な治療計画を立てる前に、基本的な検査を受ける。内容は歯茎の状態のチェックや虫歯の検査、噛み合わせのチェックなど。患者の同意を得られてから治療を行うことを優先し、急いで治療することはないという。
- 2検査結果をもとに治療の提案を受ける
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日を改めて来院し、検査結果をもとに詳しい説明を受ける。「このままの状態でいると、今後、どのようなことが考えられるか」と、現在の状況の説明から今後の考えられるリスクと見通し、それに対する治療プランの提案をしてくれる。
- 3口腔内環境を整え、院内ケアを開始
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虫歯や歯周病を予防しやすくするため、口腔内の環境を整えていく。例えば、詰め物やかぶせ物をセラミック素材に変えたり、歯列矯正で噛み合わせを整えたり、患者一人ひとりに合わせたプランで進めていく。一方で、このような積極的介入を望まずに予防をしてきたい患者には、最小限の内容にしてくれるそう。いずれも口腔内環境を整えた後、院内での歯科衛生士によるプロフェッショナルケアを定期的に受けて予防を継続していく。
- 4ホームケアについて指導を受ける
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クリニックで受けたケアで整った口腔内環境を維持していくために、ホームケアの方法について指導を受ける。その際には完璧さを追求しないことがポイントなのだそう。同院では、院内でのケアとホームケアの両方で行う「つまようじ法ブラッシング」を推奨。これは歯と歯の間の歯肉を歯ブラシでマッサージするように刺激しながらブラッシングしていく方法。自宅でのセルフケアにも取り入れていくことで、予防に取り組んでいく。
- 5定期的な通院で予防を継続
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患者の口腔内によって異なるが、多くの場合は3ヵ月以内に1度の通院を勧められる。院内で専門的なケアを受けても、受けた直後から、細菌の塊であるプラークが歯につき始める。このプラークが付着してすぐに虫歯や歯周病の進行に影響することはなくても、何ヵ月も放置してしまうと、プラークが成熟し、虫歯や歯周病を引き起こしやすくなるため、定期的にこのプラークを歯科医院のケアで取り除いて予防をしていく。
自由診療費用の目安
自由診療とはセラミックを用いた詰め物・かぶせ物の治療/6万円~、歯列矯正/66万円~、PMTC/5000円
※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。