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精密さと安全性をめざした
サージカルガイドによるインプラント

あらい歯科医院

(尼崎市/塚口駅)

最終更新日:2023/01/13

あらい歯科医院 精密さと安全性をめざした サージカルガイドによるインプラント あらい歯科医院 精密さと安全性をめざした サージカルガイドによるインプラント
  • 自由診療

失った歯を補い、しっかりと食事を取れるようにするためのインプラント治療。義歯やブリッジと比べて残存歯に与える影響が少なく、一般的な治療として浸透してきた。また治療法も進化し、サージカルガイドというマウスピース状の器具を使うことで、精密かつ安全性の高い手術が期待できるという。「あらい歯科医院」ではデジタル技術を駆使して作成したサージカルガイドを活用。新井勝貴理事長はインプラント治療のメリットを強調しながらも、「どれだけ体に良い素材を使っていても異物は異物。自分の歯に勝るものはない。治療が済めば終わりではなく、そこからしっかりとメンテナンスをしていくことが重要」と訴える。そんな新井理事長にインプラント治療のメリットをはじめ、ガイドシステムの有用性などについて詳しく話を聞いた。

(取材日2022年12月19日)

精密な治療は長期的な予後にも影響。インプラント治療の安全性を高めるためのサージカルガイドとは

Q歯を欠損した際の治療法を教えてください。
A
あらい歯科医院 同院のインプラント治療にはガイドシステムを採用している

▲同院のインプラント治療にはガイドシステムを採用している

歯の切削が少ない義歯はほかの歯への負担が少ない治療法ではありますが、違和感が強く多数歯欠損で初めて作製した場合にはドロップアウトしていくことも。使っていくうちに合わなくなったり、作り直す必要が出てきたりします。ブリッジに関しては違和感が少ないものの隣在歯を削る必要があり、周囲の歯の寿命を短くしてしまうというリスクがあります。一方、インプラント治療は欠損部分で完結するため残存歯への負担が少なく、口腔内全体の健康維持という点で有用です。デメリットとしてはほかの治療に比べやや高額で、外科処置を伴うため不安に感じるケースがあることですが、技術や器具も進化し低侵襲での治療もめざせるようになってきました。

Q治療経験も豊富でガイドを活用されているそうですね。
A
あらい歯科医院 インプラントの埋め込む位置や角度をガイドするテンプレート

▲インプラントの埋め込む位置や角度をガイドするテンプレート

当院のインプラント治療では、サージカルガイドが使える症例であれば基本的に全症例に活用しています。マウスピース状の器具にインプラント体を埋入するための穴の位置を示したもので、これを使うことで埋入位置や角度、深さなどをコントロールすることができます。現代のインプラント治療は補綴主導型で、最後のかぶせ物を装着した後の噛み合わせや清掃性を重視しています。それらを想定した上でインプラント体を埋入する位置を決めていくため、ガイドが非常に重要な役割を果たすのです。手術の安全性という面からもガイドは欠かせませんし、理想的な位置に埋入することができれば、結果として長期的な予後が良くなっていきます。

Qインプラント治療を行う上で気をつけていることはありますか?
A
あらい歯科医院 納得して治療を進められるようにわかりやすい説明を心がける

▲納得して治療を進められるようにわかりやすい説明を心がける

患者さんへの説明と同意でしょうか。基本的にまずは義歯、ブリッジ、インプラントすべての選択肢を説明した上で、患者さんに決めてもらうことが前提。それぞれのメリット、デメリットに納得してもらい治療をスタートすることが重要です。その際も歯科用CTで撮影した画像を見ながら、骨の状態やインプラントの想定埋入位置、骨造成といった追加の手術が必要かどうかなどを詳しく説明します。インプラント治療は手術前までの準備段階が非常に大切なので、事前準備や治療計画には気を遣っています。最初の計画のずれは最後の仕上がりに関わってきますからね。慎重を期す際には模型で歯型をつくり、それをもとに設計を行うこともあります。

Qインプラント治療にデジタル技術を利用しているそうですね。
A
あらい歯科医院 精度と安全性を高めるため、デジタル技術の活用

▲精度と安全性を高めるため、デジタル技術の活用

ガイドを作成するにあたって、まずは口腔内スキャナーで口腔内の全顎をスキャンし、歯科用CTで撮影したデータと重ね合わせて設計する手法を取っています。スキャナーがなければ従来通り型を採ってガイドを作っていくことになりますが、材料が介在するためにわずかではありますが誤差が生じてきます。インプラント治療においてはその誤差をいかに小さくできるかが長期的な予後に関わってくるため、デジタル技術の活用は欠かせないのです。実際にデジタルで作ったものとアナログで作ったものを比べているわけではありませんが、いかに精度を高めるか、いかに安全性を高めるか、そのためにできることは全部やることが大切だと思っています。

Q実際のインプラント治療の流れを教えてください。
A
あらい歯科医院 治療だけでなく、治療後のメンテナンスが大事だと語る理事長

▲治療だけでなく、治療後のメンテナンスが大事だと語る理事長

相談をいただいたら歯科用CT検査を行い、口腔内の状況を確認しながら患者さんに治療の選択肢を説明します。その上でインプラント治療を選ばれたら、口腔内スキャナーで撮影を行い、再度CTで今の骨の状態を撮影。この2つのデータを使って、ガイドを設計していきます。治療のシミュレーションを行い、立体的にインプラントを埋入する位置や角度などを説明し、問題がなければガイドを作成。ガイドができた段階で一度来院いただき、口腔内でのフィットを確認します。そこから1回目の手術でインプラント体を埋入し、2ヵ月後くらいに2回目の手術でキャップを取りつけ、歯茎の状態を確認しながら型を採り、最終的なかぶせ物を装着していきます。

ドクターからのメッセージ

新井 勝貴理事長

インプラントに限った話ではありませんが、どれだけ体に良い素材を使っていても異物は異物。自分の歯に勝るものはありません。インプラントはケアを怠ってしまえば、周囲炎と呼ばれる歯周病のような病気になりますし、最悪の場合また歯を失ってしまいます。ですから治療して終わりではなく、治療後のメンテナンスが非常に重要です。普段のブラッシングはもちろん、定期的にメンテナンスに訪れクリーニングを行うことで、10年、20年と長期間維持することがめざせます。それは残っているほかの歯を守ることにもつながりますし、最後までしっかりと噛んでおいしく食事を取るためにはコツコツと積み重ねていくしかないというのが私の考えです。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/36万5000円~、骨造成(サイナスリフト)/25万円~ (人工骨量により金額が変わります)

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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