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下地 常揮 院長の独自取材記事

下地歯科医院

(大阪市城東区/今福鶴見駅)

最終更新日:2023/11/14

下地常揮院長 下地歯科医院 main

今福鶴見駅から徒歩2分、1994年開業の「下地歯科医院」。メンテナンス中心の診療を行う下地常揮(しもじ・つねき)院長は、国内外の症例発表会・勉強会に積極的に参加するなど知識習得に余念がない勉強家だ。患者とのコミュニケーションを大切にし、予防歯科を中心としながら、歯周病治療や入れ歯治療も対応。口腔内の状況によってはさまざまな治療法を組み合わせた方法を提案することもあるのだそう。明るく楽しい下地院長の話で患者と盛り上がることもあるのだとか。ラグビーをこよなく愛し、その精神をクリニック運営にも取り入れている下地院長に話を聞いた。

(取材日2019年8月7日/情報更新2023年10月25日)

メンテナンス中心の診療スタイルを導入

こちらのクリニックでは、予防歯科に力を入れているそうですね。

下地常揮院長 下地歯科医院1

当院が大切にしているのは、患者さんの歯をできる限り残していくということです。繰り返しの治療は、どうしても歯を削ることになりますから、なるべく虫歯や歯周病にかからないように予防し、定期的なメンテナンスで歯を守ることを推奨しています。メンテナンスに関してスウェーデンのイエーテボリ大学で学んだ経験もあります。重要なのは、単に治療や処置を行うのではなく「なぜこのような症状になっているのか」原因を判断し、科学的根拠をもとに治療や予防を行うこと。それに対処するには膨大な知識と技術が必要となりますから、これまで歯科技術を習得するための勉強は欠かしたことはありません。また当院では、「歯が痛い」「入れ歯を作りたい」といった理由で来院されていても、その治療が終了した後は自然にメンテナンスに移る環境を提供できるようにしています。

「予防」を意識して、定期的に通院されている患者さんが多いのですね。

ええ。ですが、さすがに新型感染症の流行時はメンテナンスの患者さんも減っていました。「患者さんのお口の環境が乱れていないか」「気づかないうちに虫歯や歯周病が進行していないか」と気になっていたものの、通院を呼びかけるのもはばかられる時でしたから、毎日心配して過ごしていましたね。やっと最近になってメンテナンスのために訪れる患者さんも戻ってきてホッとしています。「これまで話してきた予防の大切さがしっかり伝わっていたんだ」と思うと、うれしいですし、患者さんたちを誇りに思います。

予防歯科において、スタッフさんの協力も不可欠ですね。

下地常揮院長 下地歯科医院2

そのとおりです。開業して30年近く、メンテナンス中心で診療できているのも、彼女たちのおかげです。当院の歯科衛生士は、予防歯科について学ばれた先生のディレクションを受けていますし、自分たちでも工夫して熱心に予防歯科に取り組んでくれています。メンテナンスは痛みや何か症状があっての処置ではないため、治療後に1~2回通ったらその後は来ないなんて場合もあります。ですから、「なぜメンテナンスを行う必要があるのか」「なぜその頻度でクリーニングする必要があるのか」といった根拠をお話しし、診療を進めます。患者さんが納得して通い続けていただく一つの要因になると思いますし、それを実践してくれているスタッフにも感謝です。また、万が一虫歯や不具合などがあった時にも素早く気づいて、治療へとつなげられるように歯科衛生士は担当制です。

得意とする入れ歯治療では、自分で修理も行う

現在の患者層について教えてください。

下地常揮院長 下地歯科医院3

患者さんの年齢は幅広いですが、ボリュームゾーンは中高年です。開業当初はお子さんやそのご家族がたくさんお越しでしたが、当院も来年で30周年を迎えます。当院の歴史とともに、患者さんも成長されて年齢を重ねた方が増えてきました。診療は、虫歯や歯周病、入れ歯や義歯、ホワイトニング、予防歯科と幅広く対応していますが、ニーズはシフトしてきていて、重度の歯周病や入れ歯治療のお悩みが増えています。

幅広く診療されていると思いますが、得意な治療分野はありますか?

入れ歯治療です。今はメンテナンスの大切さが注目されていることもあり、歯を失うことは少なくなっていますが、それでも加齢によって歯を失うリスクは上がります。より良い入れ歯の制作には歯科技工士との綿密な連携が必要不可欠です。歯科技工士が作った入れ歯に、私が実際に患者さんに装着した具合を見て、細かいニュアンスの部分の調整を行います。私は学生時代から入れ歯を作るのが好きで、入れ歯治療には若い頃から熱心に取り組んできましたので、今後も入れ歯は力を入れていきたい治療の一つになります。

より良い入れ歯とはどのようなものなのでしょう?

下地常揮院長 下地歯科医院4

より良い入れ歯とは、よく噛める入れ歯だと思っています。よく噛めるとは何でも噛めるということではなく、患者さんが求めるレベルまで噛むことができるということです。食べることは生きていく上でとても大切ですからね。また、長く良い状態が続くような入れ歯であることも重要です。当院で作製した入れ歯を長く使っていただけるとうれしいですね。しかし、長く使用を続けると入れ歯が今ある歯に負担をかけてしまうこともあります。今ある歯を良い状態で残していただくために、定期的にメンテナンスに来ていただきたいですね。また、入れ歯治療を得意としていますが、歯が全部なくなるという状況を防ぐのが私の仕事だと思っています。それは当院のスタッフも同じ認識です。ですので、当院では、今ある歯を歯科衛生士が、入れ歯を歯科技工士が、私が細部のチェックをするという連携を取って、患者さんのお口のメンテナンスを行っています。

続けて通いやすいよう、リラックスした診療を心がける

診療の際に心がけていることを教えてください。

下地常揮院長 下地歯科医院5

患者さんには、「このクリニックは通いやすい」と思ってもらえるよう心がけています。何げない会話を楽しんだり、勉強会やセミナーなどで得た知識や新しい情報などをお伝えしたりするようにしています。患者さんによって個性はさまざまですが、一途な思い込みを持つ人も少なくありません。そこを無視してしまうと結局何も残らず伝わらないこともあるので、一つ一つきちんと対応するように心がけています。また、衛生環境には開業当時から注力しています。強力な空気清浄機のほか、オゾン発生器、滅菌器も導入しています。クリニック独特のにおいもなく、歯科特有のにおいが苦手な人でもリラックスして診療を受けていただくことができます。

ところで先生はラグビー観戦がたいへんお好きだと伺いました。

学生時代にラグビーをやっていて、今でも観戦が趣味です。最近はスポーツ写真も撮っています。患者さんにもラグビーファンは多いんです。ラグビーは試合に入ってしまえば監督の指示が届きませんから、自分で考えて自分で行動するしかありませんし、監督は選手に任せたら任せきる。実は人間関係や仕事もラグビーに通じていて、当院のスタッフたちも規律を守りながら自分たちで考え行動してくれていますし、私もそれを尊重しています。また、新しい技術や知識の習得も、ただ「やれ」と指示するのではなく、キャプテンである私が先頭を切って突っ込んでいかなければいけないと考えています。

読者にメッセージをお願いいたします。

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入れ歯や予防歯科に注力しているので、合わない入れ歯につらい思いをしている人、長く自分の歯で過ごしたいと思っている人にぜひ来ていただけたらと思います。私の父もこの城東区で歯科のクリニックを運営して、70歳まで現役で頑張っていました。私はこの町に、この地域の人に育てていただいたと思っているので、父親と同じくらいまではまだまだ頑張っていきたいと思っています。クリニックに通うことが難しい方のために、訪問診療も始めましたので、ご相談していただければと思います。どんな人もクリニックには行きたくないとは思いますが、コミュニケーションを大事にしながら、明るく楽しくやっていけたらいいなと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

ホワイトニング/3万3000円

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