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福地 淳二 院長の独自取材記事

福地歯科医院

(京都市中京区/烏丸御池駅)

最終更新日:2021/10/12

福地淳二院長 福地歯科医院 main

京都市営地下鉄烏丸線の烏丸御池駅から徒歩3分ほどの場所にある「福地歯科医院」。院内全体がリラックスして過ごせるような落ち着いた雰囲気で、診療エリアには歯科用マイクロスコープなど、高精度な歯科治療を実施するための新鋭の機器がそろう。福地淳二院長の診療理念は、「患者を自分の家族だと思い、家族にしたくない治療は提供しないこと」。そうした考えのもとで、常に患者にとって最善の治療の提供に努め、衛生管理や安全性の確保も徹底して行っている。同院には遠方から通う人も多く、ほとんどが紹介で訪れているという。多くの患者に信頼され続ける福地院長に、診療スタンスや患者への想いについて話を聞いた。

(取材日2020年1月30日)

時間にゆとりを持ち、質の高い治療を追求していく

開業前に専門的に携わった治療分野はありますか?

福地淳二院長 福地歯科医院1

大学卒業後は2ヵ所の歯科医院で勤務し、臨床経験を積みました。何か1つの分野に特化するというよりは、インプラント治療や歯周外科、根管治療、骨の移植など広い領域に携わってきました。と言うのも、私が勤務していた伊藤歯科医院が、難症例や技術が求められる歯科治療を扱う専門的な施設だったのです。院長の伊藤雄策先生、そして同院を紹介してくださったスタディーグループ大阪SJCDの本多正明先生お二人の門下生として、治療技術から診療への向き合い方まで、多くのことを学ばせていただきました。一緒に診療するほかの先生たちも高い志を持つ歯科医師ばかりでしたので、休診日もスキルアップのための勉強にともに励み、伊藤先生が全国各地で行う講演会にもついて行きました。今思うと勤務医時代には、休みはほとんどなかったですが、充実していました。

勤務医として経験を積まれた後に開業。どのようなスタンスで診療されているのでしょうか?

最初は京都市役所前で診療していましたが、2010年にこちらのビルが新築されたのを機に、移転開業しました。開業当初は1日に30人ほどの患者さんが来られ対応に追われた時期がありましたが、伊藤歯科勤務の時は現在と同じ人数を診ていたので、患者さんには待っていただくことにはなりますが、診療の質を上げるために現在のようなスタイルになりました。複数の患者さんを同時進行で、手早く治療していくというスタイルにはしたくなかったので、1日に診療する患者さんの数は多くても8人までとしています。実際にはもう少し多くの方を診る余裕はあるかと思いますが、納得のいく治療をするため、そして何より患者さんに満足してもらうためには、1人の患者さんに時間をかけて、ゆとりを持って診療することが大切だと考えています。

さまざまな治療で歯科用マイクロスコープを使用されていますね。

福地淳二院長 福地歯科医院2

マイクロスコープは、特別な治療に使う治療機器というイメージをお持ちの方もおられるようですが、当院では使わない日はないくらい、毎日フル稼働させています。根管治療などの精密治療はもちろん、審美歯科の治療や抜歯など、さらには治療後の確認の際も必ず使いますね。歯根内の微細な化膿や歯のひびは、拡大鏡では確認できないため、むしろベーシックな治療こそ、確実に治療する上で欠かせない道具だと考えています。幅広い治療でマイクロスコープを使うのは、今だけでなく患者さんの将来の口腔のことまで考えれば、当然のことです。ただマイクロスコープはトレーニングを積まなければ、使いこなすことができません。以前勤務していた伊藤歯科医院は、全国でも早くからマイクロスコープを導入していました。そこで専門性の高い技術を持つ歯科医師からスキルを学ばせてもらったことは、私の強みといえます。

治療技術だけでなく、衛生管理も高い水準をめざす

歯科技工士との連携も貴院の強みですね。

福地淳二院長 福地歯科医院3

質の高い歯科治療をめざすために欠かせないのが、精巧な補綴物です。当院では補綴物の製作は、歯科技工士の山本眞氏に依頼しています。マイクロスコープで10倍の視野に拡大し、緻密に作り上げる補綴物は、形成、色調、印象すべてにおいて精密に再現されています。作り手がこれだけこだわって作ってくれていますので、治療するわれわれはマイクロスコープを標準使用し、歯科技工士よりも視野を拡大して見る、そうでなければいい仕事はできないと思うのです。これだけ技術にこだわる技工士と業務提携していることは、信頼関係という言葉を通り越して、むしろ戦いです。「ここまで精密に型採りをしたのだから、最高の物を作ってほしい」と依頼すれば、「完璧なかぶせ物を作ったから、素晴らしい結果を出してくれ」と期待をかけてくる。お互いをリスペクトし合う関係ですね。

インフォームドコンセントにおいても、マイクロスコープは有用だそうですね。

治療計画を立てる際に、「先生にお任せします」と患者さんから言われることがあります。信頼されているからこそ言ってもらえる言葉であり、気持ちはうれしいのですが、「お任せにはしないでください」とお伝えしています。やはりご自身の体のことですので、現状と治療内容をきちんと理解した上で歯科医療を受けていただくべきだと思います。その点、マイクロスコープは治療の様子を撮影し、患者さんに画像をお見せすることができます。連続写真で治療経過をわかりやすく確認していただくことで、患者さんの納得感につながり、治療に対して意欲的になられる方もおられます。口の中は、自分で見ることがなかなかできません。何をされているかわからないまま治療を受けるのは私だったら嫌なので、患者さんにはきちんと説明し、十分にご理解をいただいた上で治療を行うようにしています。

衛生管理装置を備え、徹底した感染予防を行っていますね。

福地淳二院長 福地歯科医院4

「自分がされたら嫌だと思うことや、自分の家族にしたくないことは、患者さんにもしない」というのが、基本的なスタンスです。私が医療機関を受診する際に一番気にするところは、衛生面と安全性です。当院では高い基準で滅菌・消毒を行っており、直接お口に触れる歯科器具はもちろん、歯科治療に不可欠な水の衛生管理も徹底させています。すべての診療台で水の消毒機能を備えた診療ユニットを採用し、外科手術にも清潔な水を常時使用できるようなシステムにしています。また、天然ゴム製品に対するアレルギーの方に配慮し、合成ゴム製手袋を使用しているほか、患者さんの中にはご高齢の方や持病がある方もおられますので、年齢問わず血圧等の測定は初診時から行っています。

ここは治療の終着駅。その後は徹底したケアで歯を守る

治療中の痛みに対しても、細かい配慮をなされていますね。

福地淳二院長 福地歯科医院5

痛みが予想される治療では麻酔を行い、注射する際も針を刺す部位や速さ、タイミング、麻酔の温度など丁寧に調整して、できるだけ痛みを与えないように行っています。患者さんにとって、歯科医院は疲れる場所です。治療直後は食事ができないこともあり、気持ちが滅入ることもあります。だからこそ、ここでは楽な気持ちで過ごしていただきたい。それは、おもてなしとは違います。分刻みのスケジュールの合間を縫って受診される方や、海外から来日した3週間でまとめて治療をして帰国される方もおられますので、気持ち良く治療を受けていただける環境と対応を、常にスタッフと心がけています。

紹介で来られる患者さんがほとんどだそうですね。

開業当初、ホームページは簡素なものしかなかったのですが、患者さんから「知り合いに紹介する際に、治療内容などを説明しなくてもいいように、きちんとしたものを作ってほしい」という要望があり、作ることに。患者さんの意見や要望をもとに導入した治療機器や設備も多く、患者さんに支えられている部分は本当に大きいです。実はここへの移転も知り合いの方が勧めてくださったのがきっかけで、人と人とのつながり、その大切さを感じずにはいられませんね。

最後に、今後の展望をお聞かせください。

福地淳二院長 福地歯科医院6

歯科治療には必ずゴールがあります。治療のゴールを求め続けてこられた方にとって、ここが終着駅となるような歯科診療をめざしています。そして、治療が一段落ついた後は、安定した状態を守っていくことに尽力したいと考えています。開業してから16年がたち、10年以上の付き合いになる患者さんも増えました。レントゲンを見ながら、「1つも神経を抜かなかったね」「1度も再発していないね」と、患者さんと一緒に喜べたら、それが私にとって何よりの喜びとなります。自分の歯で食事ができ、生活の質が保てるように、歯科衛生士とともに治療後のケアもしっかり行っていきたいと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/40万円~、セラミック/6万円~

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