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子どもの口腔の健全な成長のために
適切な知識を得ることが大切

SAKUデンタルクリニック

(習志野市/津田沼駅)

最終更新日:2024/02/27

SAKUデンタルクリニック 子どもの口腔の健全な成長のために 適切な知識を得ることが大切 SAKUデンタルクリニック 子どもの口腔の健全な成長のために 適切な知識を得ることが大切
  • 保険診療

自分の子どもには虫歯の治療で痛い思いをさせたくない、と考えている保護者も多いだろう。しかし、その一方で、子どもがぐずった時にはジュースを与えてその場をしのぐ、といったこともありがちだ。子どもたちの口の健康を守るために、何が大切でどんなことをすればいいのか。逆に何が良くないのか、不安や疑問に思うことも多い。長年子どもの歯科診療に携わっている「SAKUデンタルクリニック」の櫻井恵中院長は、「今はインターネットなどで情報があふれていて、何が正しいかわからなくなっている保護者の方がとても多いですね。子どもの歯や口についての適切な知識をぜひ身につけていただきたいです」と話す。櫻井院長が日々の診療の時に保護者に話していることや口腔ケアのポイントなどについて聞いた。

(取材日2023年7月1日)

妊娠期から乳幼児期、小児期と成長に即した適切な生活習慣や口腔ケアが重要

Q子どもを歯科に通わせるタイミングを教えてください。
A
SAKUデンタルクリニック 妊娠期の歯周病を防ぐために早期に口腔内環境を整えることが大切

▲妊娠期の歯周病を防ぐために早期に口腔内環境を整えることが大切

歯科には歯が生えてからと考える方も多いですが、お子さんが生まれる前、マイナス1歳から来ていただきたいですね。というのも、妊娠期は女性ホルモンの影響で唾液の分泌が減り、唾液による殺菌作用が低下することで歯周病になりやすいからです。妊娠期の歯周病は喫煙や飲酒よりも低体重児や早産のリスクがはるかに高くなると言われています。ですので、妊娠期から歯科に通って口腔内環境を整えることが重要です。また、虫歯や歯周病は感染症で、親御さんだけでなく祖父や祖母などからの感染も考えられますので、周りの大人の方々の虫歯や歯周病の治療も大切です。

Q赤ちゃんでも来院して良いのでしょうか。
A
SAKUデンタルクリニック 子どもの口腔機能の正しい成長発育をサポート

▲子どもの口腔機能の正しい成長発育をサポート

はい。赤ちゃんでもぜひ来院していただきたいです。当院では、単に歯の健康維持だけでなく、顎の骨や口周りの筋肉の成長・発育の適正化を促し、噛む、飲み込むといった口腔機能の正常な発達に重きを置いて診療しています。それらの口腔機能は赤ちゃんの時から発育段階に従って徐々に獲得していくものです。例えば、授乳の方法やだっこの姿勢、離乳期の食事の与え方など適切な方法で行うか否かによって発達程度に影響が出てきます。当院では、歯の生える前、前歯の生えた時期、奥歯の生えた時期など乳児の歯や体の成長に即して、さまざまな観点からアドバイスしています。赤ちゃんのいる方はぜひ一度ご来院ください。

Q子どもの歯磨きではどんなことに気をつければ良いですか?
A
SAKUデンタルクリニック 虫歯を予防するために正しい歯磨きを

▲虫歯を予防するために正しい歯磨きを

乳歯はすきっ歯が理想ですが、最近では隙間なく生えているお子さんも増えています。その場合、必ずデンタルフロスを使って歯間をきれいに清掃してください。子どもが自分で歯磨きできるようになっても7~8歳くらいまでは仕上げ磨きを必ず行いましょう。仕上げ磨きをするかしないかによって虫歯の発症に大きな差が出るので、大人の介入はとても重要です。その際、子どもが使っている歯ブラシとは別のものを使用すること。というのも、子どもはほとんどの時間、歯を磨かずに歯ブラシを噛んでいるため毛先がつぶれているからです。歯ブラシのヘッドは小さいものを選び、1ヵ月に1回、新しいものと交換しましょう。

Q日常生活の中で注意することはありますか?
A
SAKUデンタルクリニック 保護者が正しい知識で見守ることが重要

▲保護者が正しい知識で見守ることが重要

ジュースなどの甘い飲み物は、お菓子と比べると罪悪感が少なく、与える頻度も多くなりがちです。水分補給は水や麦茶にして、ジュースは特別な日にしか飲めないものという特別感を意識づけるようにしましょう。どうしてもジュースが飲みたいというお子さんには食事の時に一緒に与えると良いでしょう。食事によって口腔内が酸性になるのでジュースを飲んだとしても同じことです。おやつを与える場合は1日1回、決まった時間に与えるようにしましょう。規則正しく食事を取っていると唾液もその時間に合わせて分泌しやすくなります。就寝中は唾液の分泌が減り、口腔内の細菌活動が活発化しますので、就寝前の歯磨きは忘れずに。

Q子どもの癖やしぐさで注意することはありますか?
A
SAKUデンタルクリニック 気になることがあれば相談してほしいと話す櫻井院長

▲気になることがあれば相談してほしいと話す櫻井院長

お子さんがいつもポカンと口を開けている、鼻呼吸ではなく口呼吸をしている、という場合は要注意です。あるいは2歳くらいで指しゃぶりをしている場合は、舌の位置が正しく上顎につかずに低い位置にあると考えられます。ほかに爪噛みや唇の巻き込みなども舌の位置に問題があります。このような癖やしぐさは、口腔機能発達不全症の疑いがありますので、一度、受診して検査を受けたほうが良いでしょう。口腔機能発達不全症は、最近注目されている小児の新しい疾患です。他にも、食べ物が飲み込みにくい、食べるのが遅いなどといった症状が出る場合がありますので、何か気になることがあれば相談してください。

ドクターからのメッセージ

櫻井 恵中院長

今はインターネットなどで情報があふれていて何が正しいかがわからず悩んでいる保護者の方がとても多いですね。当院では子どもの歯や口に関して適切な情報提供やアドバイスを行っています。子どもの口や歯の健やかな成長・発育を促すために、ご家庭で日常的にできることはたくさんあります。ぜひ適切な知識をもとにお子さんたちが元気に育っていけるよう見守ってほしいと思います。子育て中の方々は、お子さんの口や歯に関していろいろな不安や疑問を持っているでしょう。お一人で悩まずにぜひお気軽に相談していただきたいですね。

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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