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子どもの口呼吸やいびきに要注意
口腔機能発達不全症とは

SAKUデンタルクリニック

(習志野市/津田沼駅)

最終更新日:2024/02/20

SAKUデンタルクリニック 子どもの口呼吸やいびきに要注意 口腔機能発達不全症とは SAKUデンタルクリニック 子どもの口呼吸やいびきに要注意 口腔機能発達不全症とは
  • 自由診療

テレビを見ている時、子どもがポカンと口を開けていないだろうか。あるいは鼻が詰まっていないのにいびきをかいていないだろうか。これらの症状は、口腔機能発達不全症によるものかもしれない。口腔機能発達不全症とは、食べる、話す、飲み込むといった口腔の機能が十分に発達していないか、正常な機能獲得がなされていない、最近注目されている小児の新たな疾患だ。2018年からは治療も保険適用となった。ただ注意すべきは、子ども本人はこれらの症状に気づかないため、保護者が早めに気づいて対処することが重要となる。この口腔機能発達不全症の改善・治療に早くから取り組んでいる「SAKUデンタルクリニック」の櫻井恵中院長に話を聞いた。

(取材日2023年7月1日)

適切な診査診断によって根本原因から改善・治療することが重要

Q口腔機能発達不全症とはどのような症状ですか?
A
SAKUデンタルクリニック 日本小児口腔発達学会の理事を務めている櫻井院長

▲日本小児口腔発達学会の理事を務めている櫻井院長

いつも口がポカンと開いている、いびきをよくかく、滑舌があまり良くない、舌足らずなしゃべり方をする、食べ方が遅いなどさまざまな症状があります。ほとんどが発育期の生活環境や生活習慣に起因しています。例えば、乳児期の授乳の状況や離乳食の与え方、食べる時の姿勢、うつ伏せ遊び、ハイハイなど育児生活の中にさまざまな要因があります。口腔機能発達不全症をそのままにしておくと、歯列や咬合が乱れるだけでなく全身の健康にも影響が出てくる恐れがあります。症状を引き起こしている根本的な原因を探り、それに即した治療によって顎骨や筋肉の正常な発育を促すことが重要です。

Q口腔機能発達のために気をつけるべきことは?
A
SAKUデンタルクリニック 間違った習慣が口腔機能に影響することがあるという

▲間違った習慣が口腔機能に影響することがあるという

口腔機能は、乳児期から小児期にかけて成長段階に合わせて身につけていく機能です。頬や唇の筋肉の動かし方や舌の動かし方、飲み込み方など、その時に間違った動きを習慣化してしまうと口腔機能が十分に発達できなくなります。例えば、授乳期の乳首のくわえ方や離乳期の前歯でのかじりとり、奥歯での咀嚼など成長に応じてさまざまな重要なポイントがあります。当院ではそういった細かい点について丁寧にアドバイスしています。また、子ども本人は先ほどお話ししたような症状に気づきませんが、実は保護者は気になっていたというケースは多く見受けられます。お子さんの動作や癖などが気になったら早めに受診するようにしてください。

Qこちらでは口腔機能指導と矯正を行っているとか。
A
SAKUデンタルクリニック 口腔機能指導を通して健全な発育・成長をサポート

▲口腔機能指導を通して健全な発育・成長をサポート

まず口腔内検査やエックス線、歯科用CTによる検査、全身の写真撮影、口の動きや飲み込み方、舌の力・位置、唇を閉じる力など、多角的に検査して口腔機能発達不全症かどうか診断します。口腔機能発達不全症と診断された場合、乳幼児に対しては保険適用の口腔機能指導を行います。乳幼児期に気をつけるべき習慣や簡単な体操、マッサージについて指導しています。5歳以上のお子さんに対しては、トレーニングと歯列矯正を組み合わせたプログラムを提供しています。マウスピース型装置の装着やトレーニングによって正常な顎の発育や筋肉の動かし方を促し、口呼吸や舌の位置、咀嚼方法などを改善するとともに歯列を整えます。

Q何歳くらいから子どもをクリニックに通わせれば良いでしょうか。
A
SAKUデンタルクリニック 子どもの口腔機能について正しい知識を持つことが重要

▲子どもの口腔機能について正しい知識を持つことが重要

お子さんが生まれる前、マイナス1歳から通っていただきたいですね。妊娠期の歯周病は、低体重出産や早産のリスクが喫煙や飲酒よりも高いと考えられていますので、口腔内をきれいにしておくことが重要です。赤ちゃんが生まれた後の育児生活の中には、おっぱいのあげ方や離乳食の与え方、食事の時の姿勢など子どもの口腔機能の発達と深く関わることがたくさんあります。お母さん方にはそれらに関する正しい知識を持っていただきたいと思っています。お子さんが生まれてまだ歯が生えていなくてもぜひ一緒に受診していただきたいですね。

Qこちらで治療を受けるメリットを教えてください。
A
SAKUデンタルクリニック 白と木目を基調とした、清潔感あふれる院内

▲白と木目を基調とした、清潔感あふれる院内

口腔機能発達不全症の治療・改善は、成長・発育期だからこそできる治療です。子どもが大きく成長していく時期、まさに今しかできないことです。子どもの口呼吸や嚥下、発語などが気になっても、それらの症状を適切に診査診断できるクリニックがこれまで少なく、様子を見ましょうと言われて見逃されてきたケースも多く見受けられます。当院では、症状を引き起こしている根本原因を探り、それぞれの原因にアプローチして改善・治療を行っています。小児の時に口腔機能を改善しておくことで、もし成人の矯正が必要となった場合でも、抜歯や外科的処置を回避できる可能性も期待できます。

ドクターからのメッセージ

櫻井 恵中院長

口腔機能発達不全症は、一つの生活習慣病であり文明病でもあると捉えています。さまざまな生活環境の変化によって、本来使われるべき機能が使われず、備わるべき機能の獲得がなされなかったために、さまざまな弊害が生じています。乳幼児期から小児期にかけて、正しい方向に成長・発育を促すことは、子どもの口腔環境だけでなく全身の健康にも重要です。保護者の皆さんには、正しい知識を持って子どもたちを見守り育てていってほしいと願っています。それが一番の愛情だと思います。出産を予定している方やお子さんをお持ちの方はぜひ一度相談に来ていただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

マウスピース型装置を用いた小児の咬合誘導/50万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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