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櫻井 恵中 院長の独自取材記事

SAKUデンタルクリニック

(習志野市/津田沼駅)

最終更新日:2024/02/20

櫻井恵中院長 SAKUデンタルクリニック main

津田沼駅北口のペデストリアンデッキ直結のビル4階にあるのが「SAKUデンタルクリニック」だ。ここは「桜井歯科医院」として長く地域に親しまれてきたが、2023年5月、2代目の櫻井恵中先生の院長就任に伴いクリニック名を変更、新たなスタートを切った。白と木目を基調にした院内は清潔感にあふれ、ゆったりと治療を受けられる雰囲気だ。櫻井院長は、歯科医療を通じて子どもたちの健やかな成長をサポートしていきたいとの思いから小児歯科に力を注いでいる。中でも口腔機能発達不全症の治療に熱心に取り組んでいる。「口腔機能の改善によって子どもたちが快活になって行く姿を見れたらとてもうれしいですね」と話す櫻井院長。クリニックの特徴や小児歯科への思いについて話を聞いた。

(取材日2023年7月1日)

子どもたちの口の健全な発育・成長をサポート

SAKUデンタルクリニックとして装いも新たになりました。その背景について教えてください。

櫻井恵中院長 SAKUデンタルクリニック1

当院は父が1978年に「桜井歯科医院」として開業し、以来、地域に根づいた歯科診療を行ってきています。今回私が引き継ぐことになり雰囲気を少し変えたいなと思ってクリニック名を変更しました。「SAKU」と名づけたのは私のニックネームが「SAKU」だったことと、桜の花のように子どもたちの将来が美しく咲いてほしい、そして笑顔が咲くようにとの願いを込めています。引き継ぐにあたって院内も全面改装しました。白と木目を基調に明るい内装にして小さなお子さんから高齢の方までゆったりと落ち着ける雰囲気にしています。診療室にはパーティションを設置して広い個室も作りました。子どもの診察は基本的に個室で行っていて、お子さんが泣いたりしてもその音が外に漏れないようになっています。

先生のこれまでのご経歴を簡単に教えてください。

東京歯科大学を卒業後、同大学千葉歯科医療センターで臨床研修を修了し、東京都内のクリニックに勤務しました。その後、稲毛海岸駅そばのクリニックに務め、2014年からはそのクリニックの小児専門の分院で約6年間院長として子どもたちの診療に携わってきました。多くの子どもたちを診ていく中で、噛む、飲み込む、話すといった本来備わっているべき口腔機能が発達していないお子さんが多くいることから、口腔機能の発育不全の改善に取り組んできました。この口腔機能の発育不全は、2018年からは口腔機能発達不全症という病名がつき、治療は保険適応になっています。それだけ重要視されているということですね。現在私は日本小児口腔発達学会の理事も務めています。

こちらのコンセプトについてお聞かせください。

櫻井恵中院長 SAKUデンタルクリニック2

地域の方々が健康でいられるよう歯科医療を通じて貢献していきたいと考えています。口はすべての入り口で、口の健康は全身の健康に直結しています。健康維持のために歯科としてできることは、治療が必要な状態をつくらないことです。一度、治療を行うと再治療が必要になるケースが多く、状態は悪くなるばかりです。そんなことのないように小さい頃から健やかな口の発育を促して、その良い状態を長く維持させること。小さなお子さんたちの口の発育を適正化していくことが当院のコンセプトになるかなと思います。ただ、お子さんたちは自分で管理できませんので、保護者の方々が正しい知識で見守ることが重要です。保護者の方々に正しい知識を持っていただくためにもご家族全員で通っていただけたらと思っています。

再治療の必要のない状態を維持することが重要

診療の際、どのようなことを心がけていますか。

櫻井恵中院長 SAKUデンタルクリニック3

再治療の必要のない口腔内をつくることを常に頭において診療しています。患者さんは何かしら困って受診されますから、どのような状態になりたいか、ということをまず丁寧にお聞きします。そして、再び悪くならないようにしたい、歯を失いかけている人は自分の歯を残したい、などと患者さんのご要望を聞き出せたら、その実現に近づけるよう努めています。治療後の良い状態を長期にわたって管理していくことも重視しています。ただ、長期管理は歯科医師だけでできることではなく、患者さんと二人三脚で取り組む必要があります。その点をよく理解していただいて、できるだけ患者さんのマインドが変わるようにしています。

そのマインドを変えるのはなかなか難しいのでは?

そうですね。患者さんたちに少しでもわかっていただけるよういろいろな例をあげて説明しています。今は寿命が80歳くらいですが、今の子どもたちが成人する頃には、人生100年時代が現実のものとなっているでしょう。12~13歳だとするとその後約90年。形あるものは年月がたてば壊れたり劣化したりします。たとえ匠の技で作られたものでも90年はもたないかもしれません。ですが、人間の歯は削ったりしなければ90年間壊れたり交換したりせずに使える可能性があります。それほど価値があるものです。なので、小児の頃からしっかり予防することが大切なのですよ、というようなお話をするようにしています。

なるほど、わかりやすいですね。子どもたちへの対応では何か工夫していますか。

櫻井恵中院長 SAKUデンタルクリニック4

子どもの患者さんに対しては、構えることなく自然体で接するようにしています。子どもたちとは対等な立場で、言いたいことは言いますし、子どもの言うことも受け入れています。最初の頃は、子どもの対応に慣れていなくて、変に構えたり気を遣ったりしていたのですが、今は、ナチュラルに接しています。これまで培ってきた経験もありますし、ナチュラルなほうが子どもたちにも伝わると感じています。保護者の方には基本的に治療の様子を見てもらいます。治療内容をその場で理解していただきたいのと、お子さんの治療が必要になったのは、冷たい言い方になるかもしれませんが、保護者の責任でもあることに気づいてほしいからです。お子さんの治療をきっかけに保護者の方々に正しい知識や習慣を身につけていただきたいですし、そのための細かいアドバイスなどもするようにしています。

口腔機能指導と矯正治療による独自のプログラム

小児歯科の特徴について教えてください。

櫻井恵中院長 SAKUデンタルクリニック5

定期健診や予防歯科に加えて先ほどからお話ししている口腔機能発達不全症の改善、治療に力を入れています。子どもの歯並びが悪くなるのは、生まれた時から決まっているわけではなく、姿勢や呼吸、舌の使い方、飲み込みなど習慣的な機能の不調によって、顎の骨が正しく成長できず、結果的に歯が並ぶスペースが不足して起こることが考えられます。当院では、歯並び、噛み合わせに悪い影響を及ぼす根本的な原因を改善して健全な発育を促すことをめざすプログラムを行っています。乳幼児期に口腔機能指導を行い、その後、症状に応じたマウスピースの装着や各種トレーニングなどを行う当院独自の「SAKU SMILE ORT」というものです。子どもの頃に口腔機能を適切に備えておくことが、将来、高齢になった時に口腔機能の低下を防ぐことにもつながるのではないかと考えています。

先生が歯科医師をめざされたのはお父さまの影響ですか。

そうですね。ただ高校2年くらいまでは、歯科医師になろうとは思っていなくて、自転車屋さんになりたかったです。自転車が好きだったこともありますが、世界で初めて動力飛行を成功させたライト兄弟に憧れていたんです。彼らはもともと自転車屋さんだったんですよね。でも、高校3年になっていよいよ真剣に進路を考えるようになった時、歯科医師をめざすことにしました。実際、父に患者さんが「ありがとう」と話している姿をよく見ていましたので、他人に直接感謝される仕事はほかにはなかなかないだろうと思ったのです。小児歯科に出合ってからは、日々の診療に魅力を感じています。子どもたちが口腔機能の改善によって快活になったり歯列が整ったりするのを見れたら、一生ものを手に入れられて良かったなと実感します。子どもたちは純粋無垢で、来る時は大泣きしていたのに帰る時にはケロっとしてハイタッチしたり。毎日とても楽しいですよ。

最後に今後の展望とメッセージをお願いいたします。

櫻井恵中院長 SAKUデンタルクリニック6

より多くのお子さんたちに来ていただけるよう努めていきたいと思います。将来的には、津田沼の小児歯科といったら当院、と皆さん方に認識していただけるようになりたいですね。また、地域として津田沼は予防歯科に特化した町といわれるまでにしていきたいと思っています。これは当院だけの力では難しいですが、少しでもそうなればと考えています。小さなお子さんをお持ちの方は、ぜひ一度受診していただければと思います。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/22万円~※症例により異なります、セラミック/4万4000円~9万9000円、小児矯正/50万円~

※歯科分野の記事に関しては、歯科技工士法に基づき記事の作成・情報提供をしております。
マウスピース型装置を用いた矯正については、効果・効能に関して個人差があるため、必ず歯科医師の十分な説明を受け同意のもと行うようにお願いいたします。

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