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紫外線療法やバイオ製剤など
アトピー性皮膚炎治療の新たな選択肢

都立大学駅前すみクリニック皮膚科・アレルギー科

(目黒区/都立大学駅)

最終更新日:2023/01/16

都立大学駅前すみクリニック皮膚科・アレルギー科 紫外線療法やバイオ製剤など アトピー性皮膚炎治療の新たな選択肢 都立大学駅前すみクリニック皮膚科・アレルギー科 紫外線療法やバイオ製剤など アトピー性皮膚炎治療の新たな選択肢
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長らく外用療法が主体であったアトピー性皮膚炎治療。今では、薬剤の開発が進み、新たな機序の塗り薬や飲み薬、注射薬などより効果の期待できる治療法の導入がなされている。アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬で従来の治療で十分な効果が得られていない患者に対して、紫外線療法やバイオ製剤の治療を積極的に取り入れている「都立大学駅前すみクリニック皮膚科・アレルギー科」。院長の鷲見浩史先生は「標準的な治療をきちんと行った上でそれでも改善しない場合は、医師と相談の上、次の一手として紫外線療法やバイオ治療薬を検討してほしい」と話す。そこで、同院が新しく取り組んでいるアトピー性皮膚炎の治療について詳しく教えてもらった。

(取材日2022年8月24日)

検診・治療前の素朴な疑問を聞きました!

QナローバンドUVB療法とバイオ治療薬について教えてください。
A

ナローバンドUVB療法とは、医療用の特別な紫外線B波を患部に照射する、短時間で手軽に受けられる治療です。一方バイオ治療薬は、近年急速に開発が進んで種類も増えてきており、内服薬と注射薬があります。ナローバンドUVB療法もバイオ治療薬も、保湿剤やステロイド外用剤などを処方され、これまで正しく用法用量を守って治療を継続してきたけれど、なかなか症状が改善しない場合の次の一手として考えていただければよいでしょう。特に、バイオ治療薬に関しては保険適用とはいえ、期間も費用も患者さんの負担が大きい治療ですから、医師とじっくり話をしながら二人三脚で進めていくことが大切だと思います。

Qアトピー性皮膚炎の治療法も選択肢が広がっているのですね。
A

近年は新しい飲み薬や塗り薬、注射薬が次々と開発されており、「アトピー性皮膚炎治療の新時代に突入した」といっても過言ではないでしょう。今までと異なり、治療の進め方もかなりシステマティックになってきています。まずは、きちんとした外用療法を、従来の標準的な治療から始め、うまくいかない場合は次の段階に移行していくスタイルです。これまでの経験則ではなく、あくまでも科学的根拠に基づいた、患者さんに合った治療方法をご提案しますので、安心して治療を進めていければと思います。

Q専門的なアトピー性皮膚炎治療を受ける際の注意点は何ですか?
A

「塗り薬を使ってさえいれば、良くなるのでは」といった患者さんの声を時々耳にしますが、決してそうではありません。ナローバンドUVB療法やバイオ治療薬など、治療の内容が進化すればするほど、厳密さが増していきますから、患者さんはお伝えした日にきちんと通院していただかなくてはなりません。当院では、患者さんのやる気やモチベーションを保つために、その都度丁寧な説明を心がけ、密にコミュニケーションを大切にしています。特にこうした治療は、1年以上かかることも多く長期間のお付き合いになりますので、患者さんも覚悟を持って取り組んでいただく必要があります。

検診・治療START!ステップで紹介します

1まずは問診票に記入
都立大学駅前すみクリニック皮膚科・アレルギー科 まずは問診票に記入

受付で問診票を受け取り、症状の状況や診療履歴、既病歴などを詳しく記入。スタッフが明るく対応してくれるので、リラックスして診療に臨むことができるだろう。ホームページ上にある問診票をあらかじめ記入して持参しても受付可能だ。

2じっくり問診。症状の把握と生活習慣のヒアリング
都立大学駅前すみクリニック皮膚科・アレルギー科 じっくり問診。症状の把握と生活習慣のヒアリング

アトピー性皮膚炎の皮膚症状を詳細に診察。花粉症や喘息などほかのアレルギー疾患の有無や、現在処方されている塗り薬・飲み薬の確認、常用しているサプリメントの確認など細かな問診が行われる。今までに行ってきた検査結果も持参したほうが、診察もスムーズに進むだろう。また、自分では問題ないと思っていた習慣が実は病気を悪くする一因になっていることもあるそうで、同院では日常生活の注意点についてもアドバイスしている。

3血液検査。アレルギーなど病気の程度や状態を検査
都立大学駅前すみクリニック皮膚科・アレルギー科 血液検査。アレルギーなど病気の程度や状態を検査

アトピー性皮膚炎は、見た目の皮膚症状だけでなく、客観的なデータに基づいた評価をするため、必要に応じて血液検査を行うこともあるという。一人ひとりに適した治療を行うためには、病気を悪化させている原因がほかにもないか、さまざまな側面から検討し、調べていくことが重要だという。

4治療開始。ナローバンドUVB療法で紫外線照射を行う
都立大学駅前すみクリニック皮膚科・アレルギー科 治療開始。ナローバンドUVB療法で紫外線照射を行う

人の目には青く見える紫外線を5〜6分程度照射するが、照射時間は個人差があるとのこと。

5照射後の診察も丁寧に
都立大学駅前すみクリニック皮膚科・アレルギー科 照射後の診察も丁寧に

再診時には、改善の度合いを診察する。そして照射量を調整。次回以降の照射も様子を見ながら慎重に進めていく。もしも一向に改善が見られない場合は、バイオ治療薬など、ほかの治療方法を検討する。

ドクターからのメッセージ

鷲見 浩史院長

アトピー性皮膚炎の患者さんの中には、最初からナローバンドUVB療法や、バイオ治療薬による治療を自分で決めて受診される方もいらっしゃいます。しかし私としてはその方の症状を総合的に判断した上で、必要で、かつ適切な治療法を提案したいと考えています。同じ治療法でも、患者さんによって作用の仕方はまちまちですから、お一人お一人の悩みをじっくり聞いて症状を把握し、綿密な治療計画を立てていく必要があるのです。当院のアトピー性皮膚炎治療は、患者さんと一緒に完治をめざすスタイルを大切にしていますので、悩んでいらっしゃる方はお気軽にご相談ください。

鷲見 浩史院長 都立大学駅前すみクリニック皮膚科・アレルギー科
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