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水上 哲也 院長の独自取材記事

医療法人 水上歯科クリニック

(福津市/福間駅)

最終更新日:2022/04/20

水上哲也院長 医療法人 水上歯科クリニック main

JR鹿児島本線福間駅から徒歩5分、玄海田島福間線沿いにある「水上歯科クリニック」は歯周病治療に注力した診療が特徴で、福岡県はもちろん近隣県など遠方からも患者が訪れるクリニックだ。歯科医師、歯科衛生士は担当制で、患者一人ひとりの口腔環境に応じた歯科医療を提供しているほか、可能な限り自分の歯を残すことを目標とし、主訴だけではなく口腔内全体を見据えた総合的な治療を心がけている。院長を務めるのは補綴領域をはじめ、歯周病治療やインプラント治療において研鑽を重ねてきた水上哲也先生だ。「時間がかかったとしても5年、10年と時間を重ねた時に価値がわかるような治療が重要。これからもより丁寧により美しい治療に取り組んでいきたい」と話す水上先生に、診療におけるポリシーや歯に対する想いなどについて話を聞いた。

(取材日2022年3月4日)

歯周病治療に注力し土台から治療する歯科診療を

歯科医師になって35年、改めて歯科の道を志した理由をお聞かせください。

水上哲也院長 医療法人 水上歯科クリニック1

もともとは得意な物理や数学を教える高校の先生になろうと思っていました。そんな折に担任から歯学部はどうかと勧められたんです。それまでは医療系に進むことは考えていなかったのですが、実際に学び始めてみると歯科の面白さを感じましたし、臨床が始まるとその奥深さにのめり込んでいきました。実際に患者さんを治療することで感謝の言葉をいただくなど、非常にやりがいのある仕事だと思っています。大学卒業後は九州大学歯学部の補綴科で学び、診療から補綴物の製作にまで携わりました。補綴科は口腔内全体を総括する診療分野。治療の組み立て方、最終のゴール設定を理解した上で、歯周病治療や根管治療などの領域を学ぼうと考えました。それが現在の総合的な診療につながっているのだと思います。

それから勤務医を経て、この福津でご開業されたのですね。

どちらかというと研究職よりは臨床の現場で働きたいと思っていましたからね。実は福津は母の地元で、祖父母が住んでいたこともあって小さい頃から縁がありました。当初は都心部で開業しようと考えていた時期もあったのですが、大学病院での勤務時代に福津や宗像など福岡北部エリアから通っている患者さんが多く、そういった方たちの受け皿になれればと考えました。また当院は駅から徒歩5分くらいの所にあるのですが、交通の便が良いというのはこだわったことの一つです。私の治療方針をご理解いただける近隣の方だけではなく、遠くからも来院いただけるように郊外であっても駅の近くがいいと思っていました。ちょうどそういう条件に合う場所が見つかり、1992年に開業しました。

開業から30年近くたちますが、どういった患者さんがいらっしゃっていますか?

水上哲也院長 医療法人 水上歯科クリニック2

最近のニーズとしては口の中を管理してもらいたいという定期検診を希望される方が多く、初診の方の3割程度を占めています。あとは紹介でいらっしゃるケースで、インプラントを入れてちゃんと噛めるようになりたいという方、進化した難しい歯周病の治療を希望する方が多いですね。そのため世代としては若い方からご高齢の患者さんまで、幅広くいらっしゃっています。当院では土台となる歯周病治療に力を入れているため、ある程度治療に時間がかかってしまいます。開業当初は患者さんの理解をなかなか得られなかったのですが、現在では皆さんにもご理解いただくことができ、近隣の方はもちろん、福岡県内や近隣県などからも当院にお越しいただいています。

地道な治療の積み重ねが将来の健康な歯につながる

診療方針である「より丁寧により美しく」に込められた想いを教えてください。

水上哲也院長 医療法人 水上歯科クリニック3

これは当院を開業した当時から心がけていることです。できるだけ歯を残すために手を抜かず、基本の治療を大切にした診療がモットーです。クリニックだとどうしてもたくさんの患者さんを診なければならず、時間の制限もありますが、そうした中でも基本に忠実な診療を行うことが大切だと考えています。歯科では地道な治療の積み重ねが、5年、10年と時間が経過した時に結果として出てきますからね。また美しさというのは健康的な美しさ。まずは炎症がなく清潔に保たれ、病気がない状態が大前提。虫歯を治療するにしても、本来人が持っている自然の形を再現するという意味での審美をめざしています。良い材料を使って良い治療をすることも大切ですが、それ以上に一つ一つ丁寧に治療し、本来の形をめざしていくことが重要だと考えています。

そういった治療が歯を健康に保つ秘訣なのですね。

歯を健康に保つ、あるいは治療した歯を長期間保つためには、ベースとなる治療をきちんと行うことが必要です。それは根管治療や歯周病の治療はもちろん、補綴物で修復する際にも工程ごとに手を抜かずにスタッフ同士でチェックし合い、可能な限り適合したものを装着していく。それら一つ一つが長期間歯を保存することにつながっていきます。例えば歯周病や欠損などで噛み合わせが崩壊している状況の中で1本の歯だけを治療しても、根本的な問題の解決にはなりません。患者さんの口腔内に応じて、総合的に問題点を解決しながら、できるだけ理想的な治療を行っていく。ツギハギではない治療を提供してきたいと思っています。

先生が患者さんと向き合う中で大切にしていることはありますか?

水上哲也院長 医療法人 水上歯科クリニック4

患者さんにわかりやすく話をすることでしょうか。お口の中は自分では見ることができませんし、何をやっているのかわからない、今やっていることにどういった意味があるのかわからないということであれば、患者さんも不安になってしまいますからね。しかも歯周病のことや、顎の骨が減ってしまうとどう問題なのかなど、一般の患者さんにはわかりません。そのため可能な限り患者さんにわかりやすい説明をするように心がけていますよ。

予防に加え治療結果を保つためにメインテナンスを

複数の歯科医師が在籍しているのもクリニックの特徴の一つですね。

水上哲也院長 医療法人 水上歯科クリニック5

歯科医師は常時4人ほどが勤務しており、それに加え矯正歯科と小児歯科の先生がいます。基本的には担当制で、同じ歯科医師が治療にあたります。患者さんの治療内容を一番わかっていますし、担当が代わらないほうが患者さんも安心されますから。当院では歯周病治療といった土台の部分を欠かすことはありませんので、まずは一段階目の治療として歯周治療を行ってから、全体の治療計画をお話しするようにしています。エックス線などの資料を撮り、現状を把握し問題点をチェック、生活背景、家族歴などを伺った上で、治療計画を複数パターン提示し、患者さん自身に選んでもらいます。特に歯周病治療やインプラント治療などを行う場合には時間がかかることもありますが、来院された日によって違う先生が診るということはしていません。

定期検診を希望される方が多いそうですが、メインテナンスに対するお考えをお聞かせいただけますか?

虫歯も歯周病も慢性的な感染症です。そのためメインテナンスの最大の目標は、感染リスクを減らすことにあります。そこでは気がつかないうちに蓄積しているバイオフィルム、細菌の集合体を定期的に取り除くなどして、リスクを減らしていかなければなりません。それは予防に加え、治療した結果が長持ちすることにつながります。当院では基本的にメインテナンスは必須項目。定期検診はもちろんですが、治療の後にメインテナンスにつなげるため、しっかりと患者さんに説明し、定期的に通院することが当然なんだと理解してもらうようにしています。それらに対応するため歯科衛生士も担当制にしていますし、患者さんのケアに集中できるように清掃スタッフなども充実させています。

最後に読者の方にメッセージをいただけますか。

水上哲也院長 医療法人 水上歯科クリニック6

歯周病が進んでいたとしても、治療に関して心配する必要はありません。昔の削る・抜歯するという歯科治療のイメージは、現在のものとはまったく違います。今の技術を使えば、以前は抜歯しなければならなかったケースであっても残すことが期待できますし、骨などの歯周組織の再生療法などさまざまな治療ができるようになりました。過剰に心配せずに、まず来ていただくことが重要です。当院では先進技術をできるだけ取り入れ、歯を長持ちさせる治療をめざしています。歯科医療においては、一瞬だけきれいになっても意味がありません。長く健康を保つため、定期検診などでも構いませんのでぜひご来院ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

インプラント治療/25万円~
歯周組織再生療法/18万円~
※個人個人の症状や症例によって価格は変動いたしますので、あくまで目安の価格となります。詳細の問い合わせは歯科医院までお電話をお願いいたします。

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