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田中 健太郎 先生の独自取材記事

田中クリニック

(桑名市/桑名駅)

最終更新日:2021/10/12

田中健太郎先生 田中クリニック main

桑名駅から西へ徒歩12分の住宅街に立つ「田中クリニック」。田中孝幸院長と田中健太郎先生の親子が営む、脳神経外科・外科・呼吸器内科・内科・リハビリテーション科・アレルギー科を標榜するクリニックだ。MRIやマルチスライスCTなど先進の検査機器を設置し、脳ドックや呼吸器の総合健診など、総合病院に行かなくても精密な検査が受けられることが特徴。2018年6月に移転新築した院内は、白とブラウンが基調の広々とした空間で、受付を囲むように診療室や検査室が配置されている。各種検査機器を備え、専門性を生かしながら、「気軽に地元の人に来てもらえる」かかりつけ医をめざしたいという健太郎先生に、専門の呼吸器疾患と地域医療にかける思いを聞いてみた。

(取材日2019年7月11日)

脳神経外科と呼吸器内科、親子で幅広い地域医療を

医師になられたきっかけから教えてください。

田中健太郎先生 田中クリニック1

今当院の院長である父の影響が大きいと思います。小学校の頃から、いつも前向きに誇りを持って仕事をしていた父の姿を見ていて、やりがいがある仕事だと思っていました。東北大学では、全国から来ていた学生たちと交流する中で視野が広がりましたし、地域医療についての理解も深まりました。また、ちょうど大学在学中に父が開業したので、ゆくゆくは一緒にやっていこうと意識するようになりましたね。

院長先生は脳神経外科がご専門ですが、健太郎先生が呼吸器内科をご専門にされたのはどうしてですか?

僕が呼吸器内科を専門にしたのは、親族に喫煙者がいて、呼吸器疾患で苦しんでいる姿を見て、何とかしてあげたいと思ったからです。人間は、やはり息が苦しいのが一番つらいと思います。そこを少しでも楽にすることができたら、と考えました。だから大学卒業後は、専門の呼吸器内科の症例が豊富で、父が脳外科部長をしていた縁もあった小牧市民病院に研修医時代を含めて8年ほど勤務しました。その後、桑名市内の病院に2年間勤務し、2018年に父のクリニックに移りました。その時に、クリニックの建物を隣に新築し、以前の建物を利用して弟が歯科医院を開業しました。

現在、こちらのクリニックでは院長先生とどのように連携を取られているのでしょうか?

田中健太郎先生 田中クリニック2

院長は頭痛やしびれなどの神経系と外科、僕は咳や息切れなどの呼吸器系と内科を診ています。検査機器も充実させて、神経系の評価に必要なMRI、肺や胸部の精密な検査ができるCTを置いています。患者さんは時間をかけて大きな総合病院に行かなくても、当院で専門的な検査を受けることができます。互いの専門性を発揮しながらも、頭痛・しびれ・咳・息苦しさなどのおおよその主訴には2人で対応できると思っています。互いの患者さんにそれぞれの症状が出たら、紹介状なしで引き継ぎができ、クリニックでありながら総合病院並みの検査や診療に対応できる、そんな地域のかかりつけ医になることをめざしています。

呼吸器の総合健診や禁煙治療にも対応

先生が専門とする呼吸器内科、総合内科の診療について教えてください。

田中健太郎先生 田中クリニック3

お子さんや若い世代の患者さんから幅広い年代の方が受診されています。呼吸器内科は、一般に咳が長引く、痰がからむ、息切れが気になる、胸が痛いなどの症状があるときに受診していただければいいと思います。また、健診の胸部レントゲンで異常が指摘された場合にはぜひ来ていただきたいです。最近では、睡眠時のいびきが気になると、睡眠時無呼吸症候群の疑いをもって受診されることも多いです。当院では、CTやスパイロメトリー、喘息の判断をする呼気NO検査、COPDの判断に用いる呼吸器機能検査の各種機器を駆使し、その検査結果をきちんと評価した上で、判断することを心がけています。また、日本内科学会総合内科専門医として、呼吸器内科以外の内科治療もさせていただいています。呼吸器疾患を診る上で、全身の評価、管理は非常に重要です。例えば、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病の一般的なコントロールもその一環です。

呼吸器の総合健診や禁煙治療にも力を入れているとお聞きしました。

呼吸器の総合健診は、脳ドックほど一般には知られていませんが、首都圏では徐々に広まっているようです。なぜ呼吸器の総合健診が必要か。それは、通常の健康診断の胸部エックス線検査では、「異常」が見つかって肺がんと診断された時には、手遅れになっていることもあるからです。エックス線検査よりも詳細に検査できるCTなどで早めに肺がん検査をしておけば、異常が見つかっても早期に治療を始めることで根治をめざせる可能性が高まります。そういった意味で呼吸器の総合健診の意義はあると思っています。また、禁煙治療も一般内科で受診できますが、僕は呼吸器内科の専門として、禁煙できて終わりではなくて、それ以降も咳や呼吸器のサポートができると考えています。

長期的なサポートを大切にしているんですね。その他に診療ではどんなことを心がけていますか?

田中健太郎先生 田中クリニック4

まずは診断を的確にするということ。検査も治療も自分でできる範囲はしっかりと行い、必要があれば速やかに適切な医療機関へ送ることです。また、患者さんには現状をご理解いただいた上で納得して治療を受けていただけるよう、しっかりと説明することを大切にしています。そして、喘息などの治療で、症状が少し治まったと感じると自己判断でやめてしまう方がいますが、再発して苦しむことが多いので、ぜひ治療を続けてもらいたいと思います。その一方で、漫然と不必要な治療を行うことはせず、なるべく薬も減らしていくように心がけています。

気軽に来院して、少しでも楽になってほしい

多くの職種のスタッフさんがいらっしゃいますが、どんな雰囲気ですか?

田中健太郎先生 田中クリニック5

職種としては、看護師、医療事務スタッフ、放射線技師の他に、リハビリテーション室もあるので理学療法士、マッサージ師など、多くのスタッフが在籍しています。また、僕と院長のほかに脊髄専門の医師が月に1回来てくださっています。職種はさまざまですが、みんな明るく、診察後には雑談をして過ごしたり、定期的に食事会を開催したり、仲がいいです。また、どのスタッフも「患者さんに優しく」をモットーに本当に親切に寄り添っていると思います。

これからめざしたいクリニック像などはありますか?

病院にかからないで我慢している方も多いと思うので、そういう方たちが気軽に来院し、診療を受けることで普段の生活が少しでも楽になれるように努力したいと思います。大きな病院に行かなくても、当院では専門性の高い検査と対応ができるので、「ちょっとそこまで行ってみようか」と来てくれて、良くなるのが一番の理想ですね。僕は呼吸器内科が専門ですが、生活習慣病なども診る総合内科をベースにした“地域のかかりつけ医”として関わっていきたいと思っています。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

田中健太郎先生 田中クリニック6

咳や痰の症状があって、動いた時の息苦しさが3週間ほど続いたときは、「年齢のせい」「何かのアレルギーだろう」と決めつけて我慢せずに、気軽に一度受診してください。治療を受けることで症状の緩和が期待できますし、日頃の生活の質も全然違ってくると思います。また健康診断のエックス線検査で正常に見える方でも、肺気腫や肺がんなどの病気が隠れている場合もありますので、なるべく呼吸器専門の検査をお勧めします。呼吸器は慢性疾患が多く、病気によっては完治しない場合もありますが、少しでもお力になれればと思っています。

自由診療費用の目安

自由診療とは

脳ドック/2万5000円~ 呼吸器の総合健診/2万2000円~(いずれも税込み)

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