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赤沼 大輔 院長の独自取材記事

あおい歯科

(目黒区/学芸大学駅)

最終更新日:2024/03/25

赤沼大輔院長 あおい歯科 main

東急東横線・学芸大学駅西口からすぐのビル2階にある「あおい歯科」。赤沼大輔院長は、東京医科歯科大学大学院の顎顔面外科や大学病院などで研鑽を積んできたベテラン歯科医師だ。「歯を残すこと」と「きちんと噛めるようにすること」をめざし、なるべく削らない・抜かない治療を方針に置きながら、日々の診療に取り組んでいる。保険診療・自由診療問わずマイクロスコープを活用した精密な治療を行い、感染症予防のために口腔外バキュームを備えるなど衛生面のこだわりも同院の特徴の一つ。詰め物にセラミックを使用する際は接着歯科学の知識を生かし、できるだけ長く維持できる治療に注力している。「下準備をしっかり行うなど基本的なことをどんな時も手を抜かずに行っていくことが大切」と語る赤沼院長に、診療方針や同院の特徴について話を聞いた。

(取材日2023年10月10日)

接着歯科学を学び壊れにくいセラミック修復に注力

先生のご経歴を教えてください。

赤沼大輔院長 あおい歯科1

私は長崎大学歯学部を卒業後、東京医科歯科大学大学院へ進み顎顔面外科を修了しました。その後、国立国際医療研究センター研究所や理化学研究所で口腔がんに関する基礎研究に従事し、再び大学病院に戻り口腔外科の診療を行っていました。しかし、患者さんの身近な地域で行う診療に魅力を感じるようになり、2013年より「あおい歯科」の院長として、地域の皆さんの診療にあたっています。診療では、これまで学んだ接着歯科学の考え方に加えて、接着研究の研究者から得た理想的な接着条件に関するさまざまな知識や情報を役立て、壊れにくいセラミック修復に注力しています。

セラミック修復にはどのような特徴があるのですか?

セラミックによる詰め物やかぶせ物治療は自由診療となりますが、見た目の違和感が少なく、保険診療の金属修復より接着耐久性が高いという特徴があります。私がセラミックによる修復を行う際にめざしているのは、虫歯を再発させずにセラミックを長持ちさせること。かつて研究職に就いていたこともあるので、実験データに基づいた理想的な接着の実践に努めています。具体的には、セラミックと歯をより強固に接着するための表面処理を行った上で、接着される側である天然歯を削る量をできる限り少なく抑え、接着耐久性が高い方法でセラミックを接着します。

接着が重要なのですね。

赤沼大輔院長 あおい歯科2

セラミックは銀歯などと比べて割れやすいというイメージをお持ちの方もいますが、しっかり接着されていれば短期間で割れることは滅多にありません。当院では、治療後に不具合が生じた場合のための3年間保証システムを導入しています。セラミックが割れる時は、ほとんどの場合接着面から剥がれて割れます。剥がれて割れる理由は接着面が弱いか、あるいは接着耐久性が高くないかのどちらかです。しかし、適切に処理をすれば簡単には割れません。接着力がなくなると、修復物が剥がれた接着面から虫歯になりますから、セラミックが割れてくれることは新たな虫歯を作らないことにもつながります。

保険・自費、すべての治療にマイクロスコープを活用

どのような患者さんが通われていますか? また、スタッフの皆さんについても教えてください。

赤沼大輔院長 あおい歯科3

患者さんは、このエリアにお住まいの社会人の方が多いですね。年齢的には、30代から50代くらいといったところでしょうか。当院のホームページを見て遠方から来られる方、引越しや転勤などで遠方になっても通い続けてくださる方も中にはいらっしゃいます。メンテナンスで定期的に足を運んでくださる方も多いですね。スタッフは、院長の私の他に、歯科衛生士は常勤が3人、4年制大学を卒業後すぐにスタッフに加わってくれた常勤歯科助手が1人います。当院では、治療と併せて歯科衛生士による虫歯予防、歯周病予防にも力を入れています。患者さんのニーズにお応えし、土曜・日曜・祝日も診療しています。働いているスタッフたちは皆、患者さんのことを第一に考えて働いてくれていて、日々とても感謝しています。

マイクロスコープによる治療を積極的に行っているそうですね。

当院がめざす治療を実現していく「手段」として、マイクロスコープを使用しています。マイクロスコープは、肉眼で見ている視野を約20倍の大きさにすることが可能です。歯科医師の最も大切な仕事は、患者さんのお口の状態をしっかり見て、虫歯があり削る必要が生じた場合は必要最小限の範囲で削っていくこと。それを実現するためには、細部まではっきり見えたほうがいいですよね。このような考えから、当院では保険・自費問わず高倍率の拡大鏡もしくはマイクロスコープを必ず使用します。マイクロスコープの導入は、私自身がマイクロスコープを使った治療を受けたことがきっかけです。もし私が患者だったらどのような治療を受けたいか。それを考え抜いた上で、こうした方針に行きつきました。また当院では、歯科衛生士はクリーニングや歯石除去の際に全員が拡大鏡を用いて、より細かな部位まで行えるようにしています。

感染症対策も徹底していると伺っています。

赤沼大輔院長 あおい歯科4

当院では感染症対策として、すべてのユニットに治療中に飛び散る唾液や歯科素材を調整する際に発生する破片などを吸い込む口腔外バキュームを設置しています。吸引したものは配管を通じてフィルターへ送られ屋外へ排出させることで、クリーンな状態の診療室の中で、患者さんに治療を受けていただけるようにしています。また、医療用グローブや患者さんに使っていただくコップ、エプロンなどは使い捨て、器具はパックして高圧蒸気で滅菌したものを使用しています。

患者の歯をいかに残すかが歯科医師の仕事

口腔外科のご経験が診療に生かされている印象です。

赤沼大輔院長 あおい歯科5

口腔外科での診療の経験は私のルーツとなっており、この歯科医院でも親知らずの抜歯やインプラント治療を含めて口腔外科領域に幅広く対応しています。親知らずの抜歯は、大学病院の口腔外科にいた時に難症例も含めてかなりの研鑽を積んできました。そのため、他院で断られた場合も当院で抜歯できる可能性がありますし、通常よりも短時間で抜歯を行うよう心がけています。下の親知らずは抜歯後、7~8割の人が腫れますし、48時間後に腫れのピークがきます。これらは長年の臨床の中で得た知見ですが、その後の経過として事前にお伝えすることで、少しでも患者さんの不安を解消できればと考えています。またインプラントについても、口腔外科で学んだことが生かされる場面が多くあります。こだわりの治療を患者さんに提供していけるよう、知り合いの先生たちとも情報交換をし、日々学び続けながら診療にあたっています。

診療で大切にしていることは何でしょう?

患者さんの「歯を残すこと」「きちんと噛めるようにすること」を目標に、「できるだけ削らない・抜かない治療」を診療の方針としています。歯を失う原因の1位は歯周病です。どんなに理想的な治療を施しても、お口のお手入れやメンテナンスをしっかり行わないと、歯周病のリスクは増えてしまいます。当院では予防のためのメンテナンスに力を入れ、クリーニングや歯磨き指導も丁寧に行います。日々の歯磨きで大切なことは、「高価な歯ブラシや歯磨き材を使う」ことではなく、「歯ブラシをどのように使って磨いていくか」ということ。患者さんのお口の状態は一人ひとり異なるので、その方に適した方法を歯型の模型を用いて説明します。習字の達人に教えてもらってもすぐに字が上達するわけではないのと同じで、歯磨きも1回教えてもらったらすぐにうまく磨けるようになるわけではありません。定期的に通院する中で徐々に磨き方が上達するようサポートいたします。

最後に今後の展望と読者へのメッセージをお願いします。

赤沼大輔院長 あおい歯科6

歯科医師の仕事は歯を残すことです。そのためには、目の前の患者さん一人ひとりと真摯に向き合い、丁寧な治療を日々積み重ねていくことが大切です。歯科治療の作業の中には、とても地味なもの、基本的なものも多いのですが、それを毎日、手を抜かずにしっかり行い続けることです。プロセスを省略せず、丁寧に地道に向き合い続けることが一つ一つの治療の確実性を高めることにつながります。それが健康な歯を残していくことにもつながっていくのだと思っています。急な痛みやトラブルはもちろんのこと、歯周病の予防に興味のある方、歯の見た目のお悩みがある方など、お気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックのかぶせ物/10万1200円~(素材により金額が異なります)、セラミックの詰め物/5万600円~(素材により金額が異なります)、インプラント治療/33万円~

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