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高木 豊明 院長の独自取材記事

矯正歯科たかぎ・クリニック

(宝塚市/宝塚南口駅)

最終更新日:2023/12/06

高木豊明院長 矯正歯科たかぎ・クリニック main

「矯正歯科たかぎ・クリニック」は、宝塚大劇場のほど近く、宝塚駅から歩いて10分以内の歌劇通り沿いにある。矯正歯科の専門家として20年近くこの地で治療にあたってきたのは、高木豊明院長だ。診療において重視する3本柱に、審美性・機能性・永続性を挙げる高木院長は、「歯列矯正は見た目にアプローチするもの、と考える人が多いですが、特に機能美が重要だと考えています」と話す。ただ歯並びを整えることをめざすだけではなく、噛み合わせや呼吸のしやすさを含めた仕上がりにこだわって診療をしており、子どもから大人まで幅広い年齢層に対応している。「患者さんの満足度はもちろん、他の歯科医師が見ても納得のいくレベルの治療をめざしたい」と日々研鑽を積む高木院長に、矯正歯科の重要性と歯科医師としての想いを聞いた。

(取材日2023年11月9日)

審美性に配慮するだけではなく「機能美」も追求する

矯正歯科の分野を志した理由を教えてください。

高木豊明院長 矯正歯科たかぎ・クリニック1

矯正歯科の道に進んだのは、歯科医療の中でも専門的な要素が強いことにやりがいを感じたためです。歯並びをただ整えることをめざすだけならばどの先生でもできると思いますが、機能面、つまり噛み合わせを良くしていくことも重要です。例えば出っ歯ならば、矯正治療をすることで口が閉じやすくなって呼吸の仕方の改善につながることも考えられます。また、心理的な作用も大きいですよね。口元がきれいになることは、患者さんの自信にもつながるのではないかと感じます。治療前よりも良い笑顔が見られたら、うれしいですね。

開業まではどのような経験を積んでこられたのでしょうか。

徳島大学歯学部を卒業した後、そのまま大学病院で勤務しました。やはり難しい症例に対応することが多かったですね。例えば顎変形症といって、上下の顎の発達具合が生まれつき違うために噛み合わせが悪い状態の方がいらっしゃいます。口が開かないという方もいらっしゃいましたね。大学病院にいた9年間は、そういうケースにたくさん対応し、専門性が身についたかなと思っています。その後、2004年1月に開業しました。大学病院ではやはり教育や研究に力点が置かれています。人の役に立ちたいと思って歯科医師になった私としては、もっと臨床に力を注ぎたいと思ったのが、開業を決めた理由です。自分の経験をより多くの患者さんのために役立てたい、という気持ちでした。

診療方針を教えてください。

高木豊明院長 矯正歯科たかぎ・クリニック2

歯並びと口元をきれいにすることをめざす「審美性」、しっかりとした噛み合わせをつくることをめざす「機能性」、そして長期的な安定をめざす「永続性」、この3本柱を診療方針に掲げています。そして、「機能美」が本当に美しいと考えています。歯並びが良くなったら当然きれいな状態にはなりますが、口を閉じやすいとか噛みやすいといった、そういう機能も備えた美しさが大事だと思うんです。結果的に後戻りしにくく、長持ちすることにもつながるのではないかと思います。開業当初、患者層はお子さんが中心でしたが、最近では30~50代の方も多いですね。見た目を美しくしたいというニーズが大半ですが、それでも以前と比べると機能面を重視する患者さんも増えていますね。

思いやりと厳しさを持ち、一人ひとりに合った治療法を

見た目だけにとどまらず、機能面での改善をめざすと、現状を把握するための検査も大切でしょうか。

高木豊明院長 矯正歯科たかぎ・クリニック3

はい、検査が重要です。当院では、眉上から顎までを写せる歯科用CTを導入しています。普通、歯科医院では口元しか撮らないと思うんですが、このCTならば顎関節の状態や気道まで写すことができます。より広範囲の状態を把握することができるんですね。そして、そうした検査結果に基づいて、見込まれる治療後の状態をシミュレーションします。3D分析ソフトを用いて、立体的に予測をするんです。そうした診断結果をもとに、どれだけ後戻りせずに持続するだろうかと検討し、治療の限界やリスクについても把握します。治療方法については2~3つの選択肢を考えます。患者さんにはシミュレーションの画像を示しつつ、その特徴やリスク、デメリットについてもご説明します。最も治したい部分をお伺いし、丁寧に説明することが患者さんの安心につながるのかなと考えています。

痛みや器具が見えることを心配される方もいらっしゃいます。

治療に際して、痛みはどうしても生じるものなので、できるだけ安心感を持ってもらえるように努めています。「痛みがあるのは2~3日ほどで、それ以降はほとんどないですよ」と声をかけ、心理的な要因をなくせたらと思っています。使用するワイヤーも、やわらかく弾力性のあるものにしています。また、最近では白いワイヤーや透明な器具もあるので、近くでもわからないことも多いですよ。歯の裏側に器具を取りつける舌側矯正も得意です。ただ、どの方法を取るかは症例に合わせて患者さんとともに考えていきます。そして、骨組みがかなりずれているなど、手術が必要なケースも中にはあります。そういう場合は、提携医療機関の歯科口腔外科と連携しながら、一緒に対応していきますのでご安心ください。

患者さんと接する際に心がけていることは何ですか。

高木豊明院長 矯正歯科たかぎ・クリニック4

思いやりをもって治療したいと思っています。患者さんの立場や職業はそれぞれなので、その人に合った治療方針が立てられたらと考えています。例えば、人前に立つお仕事をする人ならば、歯の裏側に器具を取りつける舌側矯正や、発音がしやすいようにトレーニング法もお伝えします。その一方で、「家族のような厳しさ」を持つことも大切だと考えています。矯正の治療は難しく、簡単にはいきません。マウスピース型装置を毎日つけてもらうなど患者さんの協力も不可欠。成人の方には相談や診断の段階からそのことをお伝えし、理解して継続してもらえるように努めています。お子さんの場合は、親の目線で「こういう理由でつけないと駄目なんだよ」と、理論立てて話すようにしています。根気強くやるしかないですね。歯科医師が諦めてしまうわけにはいきません。ちゃんと治療するという責任があるので、それを果たしたいと思っています。

他の歯科医師も納得する仕上がりをめざし、学び続ける

成人患者さんは、どんな主訴が多いですか。

高木豊明院長 矯正歯科たかぎ・クリニック5

きれいにしたいという方もいらっしゃいますし、噛み合わせを改善したいという方もいます。ただ、骨や組織がすでに固まっているので、矯正歯科だけでは解決できないこともあり得ます。歯茎が下がっている場合は歯周病を専門とした歯科医師と連携し、関節のずれがある場合は歯科口腔外科、インプラントなどの補綴に詳しい歯科医師と連携する必要があることも考えられます。専門家同士で連携して、より良い仕上がりをめざすことにこだわっています。例えばマウスピース型装置を用いた矯正は、歯並びにはアプローチできても、噛み合わせまではカバーできないことが結構あるんです。患者さんに満足いただくことはもちろん大切なのですが、目に見えない部分の機能性も含め、他の歯科医師が見ても良いと思えるものにしたい。それが本質であり、エッセンスだと考えています。だから、歯科医師として常に学び、技術を向上させていきたいです。

スタッフに呼びかけていることは何かありますか。

現在、歯科衛生士が3人と、常勤と非常勤の歯科医師がそれぞれ1人ずついます。大切にしてほしいことは3つあって、1つは患者さんの立場になって思いやりのある接し方をしてほしい、ということ。もう1つは感染症対策を徹底すること。そして最後は、それぞれの分野のプロとしての技術を磨いてください、ということですね。院内でも勉強会を開いて、お互いに学び合っています。あるテーマについて歯科衛生士さんに発表してもらうこともあります。そのためには僕自身も学び続けないといけないと思っています。表面的なことだけではなく、本質的なことが大切なんです。ここを怠ると患者さんのためにならないと思って、日々高め合っています。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

高木豊明院長 矯正歯科たかぎ・クリニック6

矯正歯科は、見た目がきれいになることが望めるだけと思っている方が多いですが、プラスアルファが大切です。噛み合わせの改善はほとんどの場合で矯正が必要ですし、呼吸のしにくさも改善が望めることがあります。お困りであればぜひ相談してください。高いレベルの仕上がりをめざして、日々努力を続けていきます。

自由診療費用の目安

自由診療とは

舌側矯正/117万7000円~、マウスピース型装置を用いた矯正/101万2000円~、小児矯正/40万7000円~(すべて検査料・保定料込み、調整料別)

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