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平野 憲朗 院長の独自取材記事

ひらの内科

(成田市/京成成田駅)

最終更新日:2024/03/05

平野憲朗院長 ひらの内科 main

JR成田線成田駅から車で約9分の場所にある「ひらの内科」。清潔に保たれた院内に入ると、待合室の南向きの窓からは、気持ちの良い日差しが入り込む。優しく穏やかな口調が印象的な平野憲朗院長は、消化器内科を専門とし、千葉大学大学院では大腸がんの研究も行っていたその道のスペシャリストだ。患者の苦痛に配慮した内視鏡検査を得意とし、これまで数多くの症例に携わってきた。生活習慣病など慢性疾患の患者も多く、日々大勢の人が来院するため、待ち時間がやや長めだという同院。「当院では予約制を採らず、お越しいただいた方はできる限り全員診療します」と話す平野院長に、診療方針や内視鏡検査の詳細、今後の展望などを聞いた。

(取材日2023年10月11日)

あえて予約制とせず、開かれた診療スタイルを貫く

開業前はどのようなご経験を積まれてきたのでしょうか。

平野憲朗院長 ひらの内科1

千葉大学の第二内科に入局し、消化器内科が専門でしたが、2年目から4年目くらいの時期は、並行して血液内科の患者さんを診ていた時期もあります。千葉大学の第二内科にはいろいろな診療科がそろっていて、たくさんの手技を学ぶことができました。その後は千葉労災病院や船橋済生病院で勤務し、また、大きな病院以外にもいくつかのクリニックで研鑽を積みながら、大学院で研究も行っていましたね。内容は、大腸がんの細胞レベルの研究です。そういった幅広い経験を通じて今があると思っています。

クリニックにはどのような患者さんが多くいらっしゃいますか。

内科と消化器内科を扱っていますので、胃やおなかが痛いという方や生活習慣病のような慢性疾患の方や、コロナ禍に入る前までは小児科の患者さんもいらっしゃいました。新型コロナウイルス感染症の流行初期から発熱者専用の外来診療も行っています。土日も診療しているので、専門外の患者さんも来院されます。ケガや耳鼻咽喉科、眼科疾患の相談もあります。地域の皆さまの駆け込み寺のようなかたちで診療していますので、産婦人科以外の疾患は一度当院で診察し、適切な病院を紹介するようにしています。

先生が感じるクリニックの特色を教えてください。

平野憲朗院長 ひらの内科2

当院は予約制ではないので、お越しいただいた方はすべて診ることを特色としています。予約制にするとどうしても枠が限られてしまうため、待ってでもいいから受診したい方がいた場合、診察できないことを心苦しく感じてしまうからです。おかげさまで本当に多くの方にお越しいただいていることもあり、朝9時に受付をした方でも混雑具合によっては夜の21時になってしまうこともあります。初めていらした方は待ち時間に驚かれることも多いので、そちらだけご了承いただければ最善を尽くした治療を提供します。診療時間が日付をまたいでしまう場合は、まれにやむなくお断りすることもありますが、受付の時点で呼び出し時間の目安はお伝えしますし、もちろん外出も可能です。慣れている近隣の患者さんは診察券だけ出して一度お帰りになる方や、ショッピングモールがすぐそばですので、ショッピングや映画館に行かれる方もいらっしゃいます。

経験を生かし、苦痛に配慮した内視鏡検査を実施

胃と大腸の内視鏡検査について詳しく教えてください。

平野憲朗院長 ひらの内科3

胃の内視鏡検査を受診される方は年間約1400人、大腸内視鏡は約900人の方が受診されます(2022年1月~2022年12月)。健康診断で再検査になった方や不快な症状がある方、あとは定期的なフォローの方が多いですね。当院では、少しでも患者さんの負担を軽減させるため、検査では細くてやわらかい形状のカメラを使用するなど、受診された方が二度と受けたくないと思わないように、苦痛を最小限に抑えられるように努めています。また、各施設で挿入技術を学び、数多くの症例経験から習熟した、病変を発見する力と診断力をもって、より精密な検査を追求しています。検査結果をお伝えする際も、なるべく難しい医療用語を使わず、患者さんがわかりやすいような説明を心がけています。

一度も内視鏡検査を受けたことがない場合、受診する目安はありますか。

食生活の欧米化に伴い、近年、大腸がんの発生率が増加しています。また、消化器の腫瘍やがんは遺伝することもありますので、家族に既往歴がある方やお酒を日頃からたくさん飲まれる方、長年の喫煙歴がある方は、40歳を越えた辺りで一度受診してみてもいいかもしれません。今の時代、消化器のがんは早期発見・早期治療で寛解がめざせることも多いです。症状がなくても一度受診して異常がなければそれだけで安心できますしね。

その他、薬の処方などで気をつけていることはありますか。

平野憲朗院長 ひらの内科4

開業して23年たつので、通っていただいている患者さんも高齢化してきています。生活習慣病の患者さんも多くいらっしゃいますので、薬の処方の際には西洋薬以外に漢方薬も取り入れるようにしています。腎臓や肝臓の機能があまり良くない方には、西洋薬と体質に合わせた漢方薬を組み合わせて、なるべく西洋薬を減らせるようにすることもあります。漢方薬は昔から興味を持っており、開業してから本格的に学ぶようになりました。製薬会社の方から成分や使用方法などを細かく教えていただき、徐々に使う範囲も広げていっています。あとは、ご高齢の方の場合は、飲みやすい剤型を選ぶこともあります。

世代を超えて愛される地域密着型クリニックでありたい

診療する上で大事にされていることがあれば教えてください。

平野憲朗院長 ひらの内科5

気軽に来ていただけるような雰囲気づくりと、わかりやすい説明、信頼関係の構築を大事にしています。患者さんから安心して任せてもらえるよう、話をきちんと伺い、たとえ診療時間が短い場合でもしっかりとコミュニケーションを取ることを意識しています。医師のほうが偉いわけでは決してないので、一人ひとりに対して敬意を払うことを忘れないようにしないといけませんよね。あとは診療中に不快感を与えないよう、できるだけ身なりを清潔に保つことを心がけています。

長年続く地域密着型のクリニックとして、今後の展望があれば伺えますか。

体力が続く限り診療は続けていきたいと思っています。ありがたいことに、スタッフも10年以上在籍している方が8割ほど、一番短い方でも5年は勤めてくれています。私の診療方針に理解があり、患者さんのために最善を尽くしたいと思ってくれている方ばかりなので、非常に助かっています。院内には私の似顔絵を飾っているのですが、あれは患者さんが描いてくれたものなんです。小さいお子さんが当院に来た際、そっと渡してくれたものなのですが、うれしくて飾らせてもらっています。そのお子さんが大きくなって、さすがにもう恥ずかしいと言われてはがすこともありますけどね。親子3世代で通ってくださっている方もいますので、そういった方たちに安心して通っていただくためにも、周辺の医療機関とも密に連携を取り、何かあれば速やかにご紹介もできますので、ご安心ください。

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

平野憲朗院長 ひらの内科6

繰り返しにはなってしまいますが、当院は予約制ではないので少々お待たせしてしまうこともあります。駐車場も少々狭くご不便をおかけしています。受付で待ち時間の目安をお伝えしたり、電話で順番をお知らせしたりはしておりますので、ご理解いただけると幸いです。お待たせはしてしまいますが、その分、患者さん一人ひとりに対して丁寧な診察を心がけております。ちょっとした体調の変化が気になっているけれど、医師に相談するのは気が引けるとお考えの方が相談しやすいよう、スタッフ一同温かくお迎えしますので、気になる症状がある方は当院までぜひ一度ご相談ください。

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