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田原 清隆 院長、田原 佑規 副院長の独自取材記事

田原歯科医院

(出雲市/西出雲駅)

最終更新日:2022/02/14

田原清隆院長、田原佑規副院長 田原歯科医院 main

出雲市知井宮町の旧道沿いに位置する「田原歯科医院」は1995年開業。「地域のホームドクター」として、歯科の他、歯科口腔外科、矯正歯科も標榜し、幅広い症状に対応している。田原清隆院長は広島大学歯学部卒業後、島根医科大学歯科口腔外科、島根県立中央病院に勤務を経て、離島医療も経験。歯科医師一人で責任のある仕事を担ったことは大きな自信になったという。2017年からは息子の田原佑規先生が副院長に就任し、父子で日々の診療にあたる。「手先の器用さは遺伝ですかね」と微笑みながら、お互いを尊敬し合っている様子も印象的な二人に、診療方針や患者への思いなどを語ってもらった。

(取材日2022年1月20日)

幅広い症状に対応し、適切な専門病院にも紹介

先生方が歯科医師をめざしたきっかけを教えてください。

田原清隆院長、田原佑規副院長 田原歯科医院1

【田原院長】親戚に医療関係者が多く、小さい頃から人の役に立てる良い仕事と思っていました。また、手先が器用なので歯科医師ならばそれが生かせるかもと考えたのです。
【佑規副院長】小さい頃から友人やそのご家族などに「お父さんに診てもらったよ」と言われ、将来は同じ道をと漠然と思っていました。決定的になったのは小学生の時、父が診療していた親戚のおばあちゃんのこと。おいしく食べられることが生きる力につながるのだと感じ、口腔内を良い状態に保つと全身にも良い影響があることを子どもなりに理解しました。父に似て手先が器用なのも良かったのでしょうね。父と数ミリ角の小さな折り紙を使って遊んだ記憶がありますが、2人とも器用だったからできた遊びかもしれません。

患者さんが通いやすいように工夫されていることはありますか?

【田原院長】歯科医院の怖いイメージを感じさせないよう、ピンクとブルーを基調にやわらかい雰囲気を出しました。入り口からすべてバリアフリーとし、診療ユニットは高齢の方やお子さんが安心できるよう、座面が低く垂直になるものを採用しています。また、新型コロナウイルスが社会問題化してきてすぐ換気システムの全面工事を行いました。診療室の天井と待合室は機械だらけになってしまいましたが、換気はとても大切ですからね。患者さんが入れ替わる度に隅々まで消毒も行い、歯を削る器具などもしっかり内部まで滅菌できるドイツ製の高性能な滅菌器を導入しています。
【佑規副院長】患者さんの恐怖心を軽減するため、歯を削る器具は音も振動も少ないモーターで削るタイプを採用しています。自称「機械おたく」なので(笑)、より良い治療器具を集めたいとアンテナを張っています。

診療方針についてお聞かせください。

田原清隆院長、田原佑規副院長 田原歯科医院2

【田原院長】地域のホームドクターをめざし、丁寧な説明と治療を行い、お口の健康を通して患者さんの笑顔を引き出せるような存在になりたいと思っています。ご希望に沿うことを大切に、難しいときは理由と代替案をしっかり提示いたします。また当院は歯科全般に幅広く対応していますが、患者さんが適切な治療を受けられるよう、必要に応じて専門の歯科医師、医療機関へ紹介もしています。治療の入り口になることが開業歯科医の使命。そのための判断、診断力が大切と考えています。
【佑規副院長】オンラインのセミナーが増えてきたので積極的に参加しています。常に新しい情報を吸収し、患者さんに還元していくことを心がけています。最近だと、金属を使わない入れ歯や義歯、セラミックのかぶせ物などを取り入れていますよ。

幅広い歯科医療の経験を生かし、より良い選択肢を提案

どのような患者さんが来院されますか?

田原清隆院長、田原佑規副院長 田原歯科医院3

【田原院長】統計を取ると、来院される方は0歳から80歳以上の方まで満遍なく、男女比もほぼ同じという結果に。来院理由は、痛み、腫れ、メンテナンスなどさまざまです。虫歯はないのに歯が痛い・しみるという方は、上下の歯が当たっている歯列接触癖(TCH)のことが多いです。ストレスなどで噛みしめや歯ぎしりが起こるのですが、そんなときはマウスピース型の装置を作り、改善を図ることも。メンテナンスでの来院は全体の3分の1くらいでしょうか。口内だけでなく全身の健康を維持するためにも大切なので、不具合がなくても定期的に受けていただきたいですね。
【佑規副院長】院長・副院長ともに歯科口腔外科を専門としてきたのを知って、舌の違和感や口腔内のでき物などをご相談いただくことも多いですね。親知らずの抜歯で歯が埋没しているようなケースやインプラント治療などは、充実した設備のある病院にご紹介もしています。

勤務医時代のご経験から今に生きていることはありますか?

【田原院長】大学卒業後、島根医科大学歯科口腔外科に勤務したのですが、当時の上司の「歯科口腔外科専門の歯科医師である前にすべての歯科治療が行えるべき」という考えが、今の自分・クリニックのスタイルにつながっていると感じます。昼間の診療で採った歯型をもとに、夜は歯科技工士の仕事もしたこともあるんですよ。病院によって診療方針はそれぞれで、また同じ歯の状態でも患者さんの希望はさまざまなので、治療法も同じではありません。そうした勤務医時代の経験のおかげで、歯科医療全般のことを行えるようになり、知識も身について引き出しが増え、患者さんに多くの選択肢を提案できるようになったのだと思っています。
【佑規副院長】当院の副院長に就任する前は、島根県立中央病院歯科口腔外科に勤務していました。専門的治療に限らず、さまざまな症例の治療も経験できたので、診療の際にとても役立っていると感じます。

院長は離島での勤務経験もあるそうですね。

田原清隆院長、田原佑規副院長 田原歯科医院4

【田原院長】現在の隠岐広域連合立隠岐病院の歯科口腔外科医長を2~3年務めました。陸続きでない離島医療は、できる限りそこで完結することが重要となります。漁船上で口腔内をけがしたと、患者さんが運ばれて来ることも。歯科医師は私一人。難易度の高い治療含め、すべて対処しなければなりません。離島での診療は責任が重く、自分の生活も制限されるので、なかなかやり手がいないものですが、その経験は大きな自信になり、今に通じていると感じます。

親子2代で、通いやすい地域のかかりつけ歯科医師に

患者さんと接するとき、大切にしていることは何ですか?

田原清隆院長、田原佑規副院長 田原歯科医院5

【田原院長】治療内容を提案する際、メリットとデメリットをよく説明することを心がけています。例えば、義歯に金属を使いたくないという患者さんは多く、保険でできる範囲はどういうものか、自由診療ではどんな素材があるかなど、選択肢をわかりやすくお伝えするようにしています。しかし歯科医師には直接言いにくい、本心で相談できないということもあると思います。そんなときは、歯科医師は席を外して歯科衛生士がご希望を伺うこともあります。皆、優しい雰囲気ですし、患者さんも話しやすいのではないでしょうか。またお子さまの治療では、優しくわかりやすい言葉で話すことですね。歯を削るときも「水で洗う」などと言い替えると受け入れてもらいやすいです。親御さんからは歯磨きを嫌がるというご相談もいただきますが、実際に行ってもらうと、磨き方が原因の場合も。患者さんの年齢や歯並びなどに合わせて歯磨きの指導も丁寧に行っていますよ。

お互いの「歯科医師として良いところ」はどんなところでしょうか。

【佑規副院長】学生の時、大学が休みの日にここで父の治療を見て「こんなことを思いつくのか」と感心することが多々ありました。とにかくできる限り患者さんの負担が少ないようにと、工夫を重ね治療する姿が特に印象に残っています。父のその姿を、自分もしっかり引き継いでいきたいと思います。
【田原院長】本もよく読みますし、とても勉強家だと思いますね。もともと器用でしっかりと治療を行える力もある。安心して任せられます。

最後に今後の展望をお願いします。

田原清隆院長、田原佑規副院長 田原歯科医院6

【田原院長】健康を守るためにはメンテナンスも大切。セルフケアとともにプロのケアを定期的に受けてもらい、患者さんと共同でお口の健康を守っていけたらと思っています。
【佑規副院長】材料や器具はどんどん進化しています。そうした情報も常に取り入れて、患者さんにより良い医療を提供していきたいと思っています。また、当院のスタッフは仲が良いのは自慢です。風通しの良さや心のゆとりがないと質の良い医療を届けられないと思っていますので、この環境を大事にしていきたいですね。患者さんに自分の大切な人を連れていきたいと思っていただけるよう、スタッフ一同努力していきますので、お困りのことがあればお気軽にご相談ください。

自由診療費用の目安

自由診療とは

セラミックの詰め物・かぶせ物/4万8000円~ 金属を使わない義歯/12万8000円~ 矯正治療(成人)/45万円~

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