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服薬、ブロック注射、手術
3つのステップで症状の改善をめざす

梶原クリニック

(世田谷区/山下駅)

最終更新日:2024/02/08

梶原クリニック 服薬、ブロック注射、手術 3つのステップで症状の改善をめざす 梶原クリニック 服薬、ブロック注射、手術 3つのステップで症状の改善をめざす
  • 保険診療

脊椎とは頸椎から仙骨まで続く、体の中でも特に長い部位を占める「背骨」のこと。この脊椎にまつわる疾患は多岐にわたり、治療には非常に高い専門性が求められる。「梶原クリニック」の梶原隆義院長は、変形性脊椎症、脊椎圧迫骨折、脊髄損傷、椎間板ヘルニアなど、脊椎・脊髄疾患に関するエキスパート。これまで、主に大学病院などでさまざまな疾患と対峙してきた。治療後は根気強くリハビリテーションを行い、本来の機能回復をめざす。首・肩・腰・膝の痛みやしびれで悩む患者は高齢者だけではなく、スポーツをしている若い世代やデスクワーク中心のビジネスパーソンにも多い。「痛みを我慢しないでください」と力を込める梶原院長に、脊椎にまつわる疾患や症状、治療法、手術、リハビリテーションに至るまで、一歩踏み込んだ話を聞いた。

(取材日2023年7月4日)

脊椎・脊髄疾患に関する痛みやしびれなどの症状は服薬、ブロック注射、手術で改善をめざす

Q脊椎の疾患にはどのようなものがありますか?
A
梶原クリニック 脊椎・脊髄疾患の専門家である院長が対応

▲脊椎・脊髄疾患の専門家である院長が対応

脊椎というと範囲が広く疾患も多岐にわたりますが、特に頸椎と腰椎の疾患が多いです。首であれば頸椎症、腰は腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニアが代表的な疾患と言えるでしょう。骨折で言うと脊椎圧迫骨折など。このような背骨にまつわる疾患は高齢者が多いイメージをお持ちだと思いますが、決してそのようなことはありません。加齢が原因の変性側弯症に対し、左右に背骨が曲がる脊椎側弯症は子どもも発症するため、学校保健安全法により学校健診が義務づけられています。あとは交通事故や転倒などが原因で、背骨の中を通る脊髄が損傷し、運動や感覚機能などに障害を来す脊髄損傷も。年代問わず数多くの疾患があります。

Qどのような症状が出るのでしょう。
A
梶原クリニック 2階にはリハビリ室を設置している

▲2階にはリハビリ室を設置している

代表的な症状としては「痛み」「しびれ」。例えば、首・肩・腰・関節などの痛み、または骨折や打撲によりその周囲に痛みが出るケースや、神経を伝って末梢に痛みが出たり、神経が傷ついてしびれが出たりするケースも。第3番腰椎だったらこの箇所が痛む、第5番腰椎だったらここというように、圧迫される神経によって、痛みやしびれが出る部位が異なるため、症状を感じる箇所から傷めている箇所をある程度予測することができます。痛みやしびれよりも重症になってくると、まひや歩行障害が起こります。これは脊椎の脱臼や骨折などによって脊髄が圧迫されるのが原因。重症化しないためにも、少しでも違和感を感じたら迷わず受診してください。

Q治療法についても教えてください。
A
梶原クリニック 複数の治療方法を提示し、患者に寄り添う治療方針

▲複数の治療方法を提示し、患者に寄り添う治療方針

基本的には服薬、ブロック注射、手術と3段階あります。服薬での治療は、神経がダメージを受けて痛みが出ているのか否かしっかりと見極め、通常の痛みを抑えるための薬、もしくは神経の痛みに働きかける薬、場合によっては両方を処方します。ブロック注射は、広く知られる仙骨硬膜外ブロックに対応できます。従来はエックス線画像を参考にしながら経験と勘を頼りに行っていましたが、最近ではエコーを用いることでより精密に行えるようになりました。服用やブロック注射での改善が見込めない場合は手術となります。

Q手術に関しては、どのような連携体制を取っているのですか?
A
梶原クリニック エコーを用いた精密な治療も心がける

▲エコーを用いた精密な治療も心がける

当院で手術は行えませんが、患者さんが希望されれば大学病院で勤務していた時のつながりで、土曜日の午後に別の施設にて私が手術を行うことも可能です。神経損傷や脊椎の手術のほとんどが非常にデリケートな組織に触れながら行いますので、それを行える環境と経験値が求められるのですが、先進的な手術が行える環境が整っている施設ですので、低侵襲な脊椎手術をめざせます。もしも、それ以外の施設でということになった場合も、東京慈恵会医科大学附属病院や東京医療センターなどへのご紹介が可能ですので、患者さんのご希望に沿った対応をさせていただいております。

Qリハビリテーションについて教えてください。
A
梶原クリニック 気軽に相談に来てほしいと話す梶原院長

▲気軽に相談に来てほしいと話す梶原院長

筋肉というのは、リハビリテーションを続けないとどうしても落ちてしまいます。継続することが大事で、背骨周辺は特に筋肉が落ちやすく痛みにつながりやすいと言われているため、しっかりと介入しなければと考えます。背中の筋力トレーニングだけでは改善が望めない方も多く、肩甲骨や骨盤回りのストレッチも加えることで首、肩、腰の痛みの改善が図れるケースも。リハビリテーションで改善をめざせる痛みも多いですので、年だからと諦めずぜひ試していただきたいですね。術後のリハビリテーションについては、その後の生活にも影響します。医師や理学療法士が患者さんのモチベーションにも働きかけ、しっかりサポートしますのでご安心ください。

ドクターからのメッセージ

梶原 隆義院長

背骨の病気は改善が図れないと思っている方や、手術に対する恐怖心を抱いている人も少なくありません。しかし、薬物治療や手術で改善がめざせるケースも多いです。さまざまな背骨に触れてきた医師だからこそできる治療。それが私の強みだと思っています。当院では、クリニックでありながら初診から術後のリハビリテーションまで、一貫して診ることができる体制が整っています。手術については連携病院での対応・ご紹介が可能です。脊椎・脊髄の手術となると、どうしてもネガティブな気持ちになりがちですが、症状に適した治療法を一緒に考えましょう。痛みを我慢せず、ぜひ相談にいらしてください。

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